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師管には上向きに流れる管と下向きに流れる管があるのでしょうか
植物には道管と師管があります。 道管は、根から吸収する水が通るので、下から上に向かう流れが原則かと思いますが、師管はどうなのでしょうか? 教科書などでみると、葉でできた栄養分を下に送るような模式図が出ているのですが、下の葉でつくった栄養分を上の果実に送るなど、栄養分の行き先は葉よりも下とは限らないと思います。また、根に蓄えられた栄養分を使うときにも、上への流れが必要になります。 師管には、下に向かう流れのものと、上に向かう流れのものがあるということなのでしょうか?
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師管内のショ糖濃度が高い方から低い方へ流れます。例えばジャガイモを例にショ糖の流れを説明しますと,光合成が盛んな時期には葉から師管を下行し,ジャガイモの茎に入り,それを上行してジャガイモにたどり着きます。ジャガイモは栄養を使っているわけではありませんが,貯蔵するため師管から盛んにショ糖を取り込むためです。秋になり葉での光合成が衰えてもイモを収穫しなければ,ショ糖の流れは逆になります。イモから葉や根へと流れます。イモの収穫が遅くなるとおいしくなくなる理由です。
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- suiran2
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良く表題を読みませんでした。 「師管には上向きに流れる管と下向きに流れる管があるのでしょうか。」 そんなことはありません。一本の管を上にも下にも流れます。
お礼
ありがとうございます。 イメージとして、ヒトの動脈と静脈があったのですが、道管や師管には弁がないので、逆流の可能性もあるのですね。 道管は、水を吸って葉に送り込む役割なので逆流(葉から根の方向に進む)することは少ないと思いますが、師管は臨機応変に一本の管を使っていると言うことなのですね。 必要とする部分で養分を使うので、そちらの濃度が薄くなり、そちらに養分が流れていくということなのでしょうか?
- suiran2
- ベストアンサー率55% (1516/2748)
師管には、下に向かう流れのものと、上に向かう流れのものがあるということなのでしょうか? その通りと思います。 一般的に植物の栄養はショ糖で師管を移動します。これをスクロース転流といいますが,スクロース転流は,多いところから少ないところへと,上にも下にも自由に流れます。光合成が盛んな時期には当然葉から根や果実へと転流が起こります。 このスクロース転流の仕組みは,スクローストランスポーターがショ糖を師管内に移動させることで起こりますから,師管の伴細胞が死ぬと起こらなくなります。しかし,この師管内のショ糖の移動は濃度差に従い拡散で転流するのではないようです。浸透圧変化や膨圧変化で師管中に流れが生ずるようですが,私は良く理解できていません。何方かに教わろうと思いながらそのままです。誰か教えてください。何かの参考になりましたなら…
お礼
理解しました。ありがとうございました。