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99式艦上爆撃機は何故あんなに命中率が高かったのですか?
本屋で本を読んでて気になりました。 第二次世界大戦では零戦や戦艦大和など有名なのが ありますが、99式艦上爆撃機とはあまり知りませんでしたが、命中率が8割を超える精度だったとありました。 実際99式艦上爆撃機とはどんな所で作られ、何故あの時代にあれだけの精度が出せたのですか?
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99式艦上爆撃機は昭和11年に海軍省から試作を命じられた中島と愛知の両メーカーが競作した航空機で、結果的には愛知が競作に勝利し昭和12年12月に試作第1号機が完成し、昭和14年に制式化されました。 当時愛知はドイツからの今で言うライセンス制作で、いくつかの艦爆機を作っていましたが、この99艦爆は日本独自のオリジナル設計による艦爆機で、これが日本における艦爆の嚆矢となった機体で、日本最初の全金属製の低翼単葉艦爆でもあります。 99式は終戦まで各型あわせて1294機が作られ、日本海軍の主な作戦のほとんどで使用されています。 80パーセントを超える命中率は開戦当初の戦歴で、その戦歴は相当無理な急降下にも耐えうる機体の頑丈さと優秀さもありますが、当時の厳しい鍛錬を積んだ搭乗員の技術によるところが大きかったといえます。 ただ急降下という敵に肉薄せざるを得ないような攻撃方法のため、艦船からの対空砲火に食われる確率が他の攻撃機よりも格段に高いものでした。 99式のもっとも華やかな戦歴はインド洋海戦といわれ、このとき99式は英空母ハーミスと巡洋艦コーンウォール、ドーセッシャーを撃沈しており、ソロモン海戦あたりが99式の栄光の絶頂だったといえます。 ただその後は経験豊富な搭乗員の消耗が激しくなるにつれ戦果も目立って少なくなり、マリアナ海戦を最後に第一線機としての名誉を彗星に譲っています。最後は特攻作戦にも使用されるようになりました。
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- k762
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爆撃精度が良かったのは搭乗員の練度が高かったのと共に、南太平洋海戦迄は攻撃法第一法を使用した為です。 要するに敵艦の上空で旋回し、一機ずつ爆撃する方法です。 前続機の弾着を見て風の修正が出来るし他機を気にしないで攻撃に専念できます。 しかし、攻撃時間が延びるのと対空砲火の的になる事から右(左)に展開して全機一斉に急降下する攻撃法第二(三)法に変わりました。 当然精度は落ちたでしょう。
- buchi-dog
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急降下爆撃と言うのは、要するに、 「高空から目標に向かって墜落するコースを取り、激突の寸前に爆弾を離して自らは離脱する方法」 です。 1. 目標の上空3千メートル程度に達する。 2. ブレーキをかけて速度を落とし、目標に向かって墜落するくらいの角度で突っ込む。急降下爆撃の途中の写真を見ると、飛行機が墜落しているような様子に見えます。 3. 高度500メートルまでこの姿勢を保ち、爆弾を離す。爆弾はそのままの角度で目標に突入。この時の速度が時速500キロであれば即ち秒速140メートルくらいですので、3秒後に目標に激突する高度です。 4. 爆弾を離した後に操縦桿を引き、機首を水平まで引き起こす。この際に機体にはたいへんな力がかかり、強度不足であれば空中分解する。引き起こしのタイミングを逸すれば爆弾と同じコースで目標に突入してしまう。引き起こしが足りなければ、海面や地面に激突してしまう。複座機に訓練生を乗せて急降下爆撃の訓練を行うと、引き起こしの時の強烈なGで訓練生が失神したと聞いています。 現代のミサイルでは、遠くから発射して目標を追尾して命中させるので、急降下爆撃と言う危険な爆撃法は要りません。大型の爆弾を投下する場合でも、爆弾を誘導する装置があるので、投下する飛行機は安全な高高度から投下します。 爆弾を誘導できない第二次大戦当時は、飛行機から投下する爆弾を目標に確実に当てるには、目標に衝突寸前まで肉迫する急降下爆撃と言う方法が要ったのです。
- koon1600
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日本海軍の「桁外れの練度」以外の何者でもありません。 99式は、当時としては最高峰の急降下爆撃機ではありますが、突出して高性能と言うわけではありません。 そして、急降下爆撃機に限らず、あらゆる航空攻撃は、練度がもっとも重要な項目です。航空機というのは、ほかの軍事と比べても練度が大きく物を言う系列ですので。 ただ、当然ながらその練度を生かした要因はもちろんあります。99式が傑作と呼べるだけの代物だったのはもちろんその一因です。ふらついたり、操縦性が悪い航空機では、こうはいきません。 また、急降下爆撃という戦法は、もともと命中率が高い戦法であるのも一つあります。 ただ、やはり練度が高かったからであり、熟練搭乗員が減った大戦後期では、どうにもならない状態となっています。
- msmk
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99式艦爆に限らず、開戦当初の操縦士の錬度は高くマレー沖で一式陸攻、九六式陸攻がプリンス・オブ・ウェールズ、レパルスを撃沈した際も命中率は8割に達していたようです。 見事な攻撃にドイツ人が操縦しているともいわれました。 http://wpedia.search.goo.ne.jp/search/%A5%DE%A5%EC%A1%BC%B2%AD%B3%A4%C0%EF/detail.html?LINK=1&kind=epedia#.C0.EF.C6.AE.B7.D0.B2.E1 機体ではなく搭乗員がそれだけ訓練をつんでいた成果と思われます。
- pily-kh
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wikipediaもいいですが、下サイトにもいろいろと載っておりますょ(^ー^)b
- eroero1919
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九九艦爆の命中率が高かったのは、乗務員の練度が高かったからです。私や質問者さんが操縦しても命中率8割になるわけではないのであしからず。 命中率について補足すれば、九九艦爆は急降下爆撃機です、目標に向かって急降下して爆弾を落とすので命中率が高いのです。反面、訓練を充分にしなければならないですし、危険な爆撃法でもあるのです。 危険というのは、もし爆弾がひっかかってしまったりしたらそのまま墜落してしまう危険と、まっすぐ目標に向かうので、対空射撃で撃墜されやすいのです。 また九九艦爆は同時代の急降下爆撃機、アメリカのドーントレスやドイツのJu-87に比べて特に性能的に優れていた訳ではありません。特に致命的なのはエンジンの非力さ(日本軍兵器の宿命)からくる爆弾搭載量の少なさで、ドーントレスやJu-87が500キロ爆弾が搭載できたのに対し、九九艦爆は250キロ爆弾しか積めませんでした。