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TB培地の利用法
DNAをたくさん採りたかったため、大腸菌をTBで培養したのですが、望む収量を得られませんでした。 後で調べたところ、濃すぎても菌が死滅したりして良くないとか(大抵はLB、濃いものでもYTで培養するそうで・・・)。 では、TB培地は何をするときに使う培地なのでしょうか?
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その環境で増えることのできる限界まで増えて、それ以上分裂できない状態(定常状態)で長時間培養を続けると死んできますが、TBでOD 1.5くらいなら、そうはなっていないで、まだ増える余地があるくらいだと思います。 >しかし、精製は、試薬量を増やしたからといって比例的に収量も上がるものなのでしょうか? もちろん試薬量だけ増やしても収量は増えませんが、菌量が普段より多くなっているのに、普段通りのスケールでやれば問題でしょう。実験系にはキャパシティーというものがありますから。たとえば、菌量に対してAlkali/SDSの量が少なければ、十分に溶菌せず収量が落ちます。また、菌量が多いと集菌の後、再懸濁するのが大変になってきますが、ちゃんとやらないとやはり、次のAlkali lysisが不十分になりがちです。
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- geneticist12
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>TBだと、ODどれくらいまで培養可能なのでしょうか? 申し訳ないですが、正確なところは知りません。 ただ、1.5位ならLBでも2xYTでもいくので、集菌したときの体積を見た感じでは、TBならその数倍はいっているだろうということで。
お礼
では、やはり培養よりも精製の系に問題があるみたいですね。 周囲に聞ける人がいないので、とても参考になりました。 何度も丁寧に答えてくださってありがとうございました!!
- geneticist12
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TBとはTerrific Brothのことですよね。 TBはプラスミドの収量を上げるために考案されたものです。LBなどより2~4倍くらい取れると言われています。 収量が悪かった原因として考えられるのは、 1. 培養時間が短かった。LBと比べ、TBでは最終的な菌濃度は多くなりますが増殖速度は遅くなります。最良の収量を得るには、24時間くらい培養するといいと言われています。 2. 菌量に対して、プラスミド精製系が小さすぎた。たとえば、「3 mL培養液に対して」などのように、精製系のスケールが決められていますが、菌量が多くなるTB培養液には不十分な可能性があります。特に、Alkali lysisが不十分で収量が下がる場合があります。
お礼
丁寧なご解答ありがとうございます。 培養時間についてですが、20時間行っており、吸光度も1.4~1.5になっているため、培養は十分であると考えています。 むしろ増えすぎて死滅し始めているのでは?とも思ったり・・・。 精製系については、確かに小さすぎたのかもしれません。 しかし、精製は、試薬量を増やしたからといって比例的に収量も上がるものなのでしょうか?
お礼
>その環境で増えることのできる限界まで増えて、それ以上分裂できない状態(定常状態)で長時間培養を続けると死んできますが、TBでOD 1.5くらいなら、そうはなっていないで、まだ増える余地があるくらいだと思います。 TBだと、ODどれくらいまで培養可能なのでしょうか? 何度も伺ってしまって申し訳ありません・・・。