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尋声暗問
尋声暗問 白居易 、声を尋ねて暗(ひそか)に問う 新聞の小説に書かれていたこの言葉の 解釈を 教えてください、 沢木耕太郎 声をたずねて、君に (読売新聞) の連載 初回に載っていました。
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誰か答えてくれるだろうと思っていたのですが、なかなか回答が付かないようなので、参考までに少々。 19日の読売新聞が入手できなかったのですが、 http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20060815bk03.htm これですね。 「尋声暗問」は、中国・唐の有名な詩人である白居易(はくきょい)(白楽天=はくらくてん、とも)の漢詩「琵琶行(びわこう)」の 一節で、訓読して「声を尋ねて暗(ひそか)に問う」と読むわけです。(「暗」は「やみ」と読む読み方もあるようで、そちらが一般的かな?) 「琵琶行」は、たとえば、 http://www.ccv.ne.jp/home/tohou/biwa.html で序(前書き)と詩の全編が読めます。詩の9行目に「尋声暗問」が出てきます http://t-susa.cool.ne.jp/hakurakuten/biwakou.htm でも読めるので、参考にしてください。 該当部分のあたりをかいつまんでいうと、白居易が、秋の夜、舟で帰る客を送っていくと、湖上の舟から琵琶のみごとな演奏が聞こえてきた。誰が弾いているのか気になり、琵琶の音の主を知ろうと湖上の闇に向かって「誰が弾いているのですか」と問うと、琵琶の音は止み、結局、琵琶を弾いていた女性と一緒に酒を飲むことになる。また琵琶を弾いてもらい、女性はやがて自分の身の上話を始め……(以下略)。 「ラジオのディスクジョッキーをしている29歳の〈僕〉が、突然声を失うところから物語は動き出す。」という「恋愛小説」とのことですから、「琵琶行」の女性と、恋愛の相手とが、どこかで重なり合うのかどうかは、今後のお楽しみというところでしょうか。
お礼
有難うございます。大変参考になりました。 小説の展開も楽しみですが、漢詩も 少し深く学んでみたいです。