- ベストアンサー
注文の多い料理店
始めまして、よろしくお願いします。 今日、甥っ子の夏休みの宿題の手伝いがてら、宮沢賢治さんの「注文の多い料理店」を一緒に読みました。 しかし、これが不思議で不思議でたまりません。 「注文の多い料理店」の内容は、一体何なのでしょうか? あの二人の狩人は、青い目の怪物は、2匹の犬はそれぞれ何を表したものなのでしょうか? 当時の国際情勢なのでしょうか? それとも当時の日本の社会問題を表したものなのでしょうか? それとも単に話の展開が面白い短編なのでしょうか? しかし、あの宮沢賢治さんが、単に面白いというだけでこのような文を書くのでしょうか? 不思議でたまりません。 どなたか「注文の多い料理店」についての真相をご存じの方教えてください。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
二人の狩人は、文明(都会)を象徴するもの。 山猫は、自然(地方)を象徴するもの。 虐げられた自然(地方)が、文明(都会)に復讐する物語。 場面展開の妙:「風邪がどうと~」の一文で不思議な世界に迷い込み、同じ一文で、また現実へと戻る。 私は小中学生向けに、教科書ワークなどを執筆していますが、「注文の多い料理店」の単元を書くときは、だいたい上記のアウトラインを頭に置いて取り組みます。 しかし、改訂のたびに、あらたな発見をし、目を開かされたような気持ちになります。 なお、梅原猛さんは、この作品について「近代日本文学が生んだ近代西洋文明に対するもっとも鋭い風刺の書」と評していらっしぃます。 しかし! どんな作品でも、絶対に正しい読み方など存在するはずがない、と私は確信しています。 上記は、ご参考までに教材屋の手の内を明かしたまでで、そう読むべきだなどとは毛頭思っておりません。自由に、楽しく、スリリングに本の世界を遊ばれればいいと思います。
その他の回答 (1)
基本的に解釈はご自分でなさるものではないでしょうか. 小学生は小学生なりに,中学生は中学生なりに. 比較的に現実的とされる「風の又三郎」だって解釈はいろいろ.
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 やはり、ただの面白い文ではなかったのですね。 自然対文明、近代西洋文明への風刺、その2つのキーワードを念頭に、何回も読み直してみたいです。 う~ん、名作は大人になって読み返してみるといろいろと考えさせられるものなのですね。 (これを機に他の方の名作も読み返してみます。) 学校の国語の授業は、大人になってまた読みたくなるようなものにしてほしいですね…。(難しそうですが…;)