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老人にポップス好きがいないのはなぜか

年齢構成別に、音楽の趣味が違うというのが疑問です。カラオケで、どうしても熟年は演歌御用達になってしまうことが圧倒的だと思います。しかし、若年層にはこれは起こりません。 クラシックが趣味とかオールドジャズが好きな場合、これは年齢層を超えて普遍的だといえるかと思いますが、一般的に量的需要がある音楽分野というのは、 老人⇒演歌 若者⇒ロック&ポップス ということになるだろうかと思います。 これはなんでなんでしょうか? 教育による違いとも思いましたが、学校教育でやる音楽なんて今も昔も大して変わりませんよね。だとすれば、巷に流れる音楽がその購入動機付けに一番買っていると思うのですが、近年演歌が巷で聞こえることはまれだと思います。老人も熟年もしょっちゅうロック&ポップスを耳にしているはずなのです。これを本能的に心地よく思うか否かだと思うのですが、若年層に快く、熟年老人に快く思われない合理的な理由があるのでしょうか?なにか年齢層によって、音楽感覚中枢に質的差があるとか、そんなことにでもなっていないと、このことはどうも腑に落ちません。 他の芸術分野ではそんなことはないです。絵画小説美術、老若男女価値のあるものは年齢層によって支持されるかいなかはないかと思います。 音楽だけがなぜ?こんなことになってしまったのでしょうか?

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noname#107878
noname#107878
回答No.12

 老人⇒演歌・若者⇒ロック&ポップス・・・・この図式、偏見とまでは言いませんが、かなり乱暴な考え方だと思います。ただし、そこには世情という大きなファクターが存在するのもまた事実でしょう。  今70歳の後半ぐらいから80代の方、この年代層がまだ若者だった頃にはクラシックをはじめ、フォスターなどの軽い歌曲、そしてジャズやシャンソンなどが大流行したものです。この頃のジャズというのは、一部はニューオーリンズスタイルの本格的なものもありましたが、多くは、例えば「ダイナ」だとか「マイ・ブルー・ヘヴン」といったような、むしろ今で言うポップスそのものと言ってもいいものです。  ところが昭和16年(1941)に勃発した戦争を契機として、このような外国の音楽は国是に沿わず好ましからざる「敵性音楽」として当局の厳しい目に晒されるようになりました。としいっても、それでこのような音楽を愛する人たちが居なくなったわけでもありません。  昭和20年(1945)に終戦を迎え、米国の兵士たちが進駐軍として日本に上陸して来ましたが、彼らが好んだのが戦時中に本国で流行していたジャズやポップス。もはや「敵性音楽」であることを恐れることもなくなり、都会を中心として日本人の間でもこうした音楽が広く流行することになりました。江利チエミさんが歌った「テネシーワルツ」、雪村いずみさんが歌った「ブルー・キャナリー」などをはじめ、今でも愛唱されているような多くのスタンダードポップスを、当時の若者、今の高年層はとても愛したものでした。そして、それから後も映画の主題曲だとかポップス系の曲は廃れることもなく、いえ、むしろ、フランク・シナトラ、ドリス・デイ、サラ・ヴォーン、コーリー・ハート、ペリー・コモ、ナット・キング・コール、ポール・アンカなどといった歌手たちが歌う沢山のヒット曲が生まれては愛されて来たものです。こうした時代の歌を愛した人たちに共通するのは、その後の、たとえばカーペンターズだとかビートルズ、ダイアナ・ロスといった歌い手の歌にも抵抗なく親しめるということです。  さて、ではなぜ彼らからポップスの歌声が聞かれないのでしょう。ここにもうひとつ、ポップス系の曲が耳に入らない理由があります。それは空前の高度成長期といわれた昭和30年頃(1955以降)のこと、都会では人材を求め、地方からは集団就職といったかたちで多くの若者が都会に送り込まれました。英語には馴染めない純朴な彼らが愛したのはなによりも「故郷を歌った歌」。三橋美智也さんをはじめとして多くの歌手が東京と故郷を結ぶ歌をヒットさせていました。これが今日の演歌の底流を作り上げたと言っていいでしょう。彼らはことあるたびに故郷を懐かしんではこうした「流行歌」を歌ったものでした。このような「流行歌」は今もなお健在で、カラオケでも選曲回数が多い方に属しています。  こうした方々の人数は、クラシックをはじめジャズやポップスやシャンソンなどを愛していた人たちに比べて圧倒的にその人数が多く、しかもその大半がお酒のある場で歌うという習慣を持っていること。こんな場ではとても英語のポップスはキザっぽくて歌えない。ここにもまたカラオケでポップスを歌うことが難しくなった理由がありそうです。  ここで言葉を挟みますが、わたくしはこうした高年層の方々とともに往年のポップスを歌うサークルに、本業のかたわらサブの講師として籍を置いています。彼らが異口同音に言うのは、こうした経緯からか、カラオケではこうした懐かしいポップスの曲が次第に減ってしまったということです。カラオケというのは人気が高く選曲回数の多いものが優先されますので、曲目はとかく今の若者が愛する今風の曲だとか、やはり演歌中心にシフトされやすく、その分こうした系統の曲は年々減っていく傾向にあります。といっても、ポップスを歌いたい彼ら高年層だけでも全国に数十万人、まして「好き」という人たちとなったらその総数は計り知れないでしょう。しかも、彼らはこうしたポップスや往年の名画の主題曲などの歌詞までしっかり覚えていますし、本心から歌う機会を望んでもいるのです。  大急ぎで回答しましたので誤字脱字はご容赦下さい。

noname#32495
質問者

お礼

昭和30年代頃には、J-POPはほとんど存在しなかったということですね。それで大体の理由はつかめました。英語ではなかなか謳えるものでありませんしね。 でも、こういう長大な歴史的考察をいただけて、大変勉強になりました。 カラオケの曲名に入っていないのが、古い洋楽というわけですか。潜在的にファンは多いのですね。 ただ、歴史的に背景はわかったのですが、その後のJ-POPの大量発生にその流行歌世代はついていかなかったということもあるわけです。それがやはり疑問ではあります。

その他の回答 (15)

回答No.5

世代によって流行り曲が違うから。 今の曲に馴染めないのではなく、馴染まないし興味ない。 > 若年層に快く、熟年老人に快く思われない合理的な理由があるのでしょうか? しいて言えば、今のアーティストは歌が下手だという理由が良く言われますね。 その度に美空ひばりを出してきます。 かく言う私も今の曲のほとんどは何の感銘も受けないので好きではありませんが。 ラップとか特に。

noname#32495
質問者

お礼

そうですか。 本能的に耳に挟む現代ポップスには興味がもてないのですかね。歌のうまい下手を通り越して、音楽全体を楽しめるのか否かということですね。

noname#26507
noname#26507
回答No.4

私の両親は70代ですが、演歌は大嫌いですよ。 オールディーズと言われるような、古めの洋楽が好きなようですが、最近の曲でもガチャガチャしてない曲は好きだそうです(B'zやポルノグラフィティみたいのは苦手らしい オフコースくらいなら全然OKですよ) 40代の私が若い頃に聞いた「歌謡曲」も最近の10代、20代の人は古く聞こえるのでしょうね? でも将来的に演歌と呼ばれることはないと思うのですが(松田聖子やピンクレディあたり)

noname#32495
質問者

お礼

そうですか!そういう方がなぜ普遍的でないのだろうかと疑問なんです。 演歌とポップスは音楽構造が違います。いくら最近の演歌でもいくら古いポップスでも、混同されることはないと思います。

  • SaySei
  • ベストアンサー率32% (528/1642)
回答No.3

ご老人の若い頃はポップスというジャンルが無かったからではないでしょうか。 どうも、検索をかけると、全米トップ40が放送されるようになったのは1972年のようです。(それ以前からあったとしても、1960年代が限界でしょう。) http://www.asahi-net.or.jp/~TF1K-MCD/ 日本でポップスが広がるのはこれ以降のことでしょう。つまり、老人の方々には若いうちから馴染みがある音楽ではなかったわけです。 …というのが、理由の一端にあるかと思いますが、いかがでしょうか。

noname#32495
質問者

お礼

若いうちになじむなじまないは、とりあえず関係ないのではないかと思ったのです。なぜ、今あるポップスを心地よいと感じないのだろうかということなんです。

  • kksc25
  • ベストアンサー率35% (7/20)
回答No.2

ただ聞きなれていないだけじゃないでしょうか・・・ 年齢層の高い人達は演歌や昔風のテンポで歌われている音楽を生活の中でよく耳にしたから、そのテンポの曲が心地よいと思うだけじゃないですか! 今の世代はハマアユやGLAYとかのポップスといわれる音楽を指示していますが、50年後には新たなジャンルの音楽が若い世代に指示されるようになり、今の20代が支持していたポップスは演歌扱いになっているのだと思います・・・・

noname#32495
質問者

お礼

どうもそこがよくわからないのです。 今流れているポップスですね。それがなぜ心地よく感じられないのだろうか?昔はそうだったかもしれませんが、昔は昔なんじゃないかと。未来の流行にしても、その流行を時代時代で年齢に関係なく受け入れることはないのだろうかと…

  • atoritaiti
  • ベストアンサー率28% (546/1934)
回答No.1

そんなに難しく考える必要無いと思います 単に演歌は「流行歌」だからです ロック&ポップスだって質問者さんが老人と呼ばれる頃に聞いていたら いまの質問者さんと同じ疑問を持たれることでしょう 予測なので自信なし

noname#32495
質問者

お礼

そうですか。 流行歌としても、ご年配が同じ流行歌のポップスに興味を惹かれないのかなと不思議で。 演歌とポップスは音楽構造が違うのですよね。だから、今のポップスが演歌と認識されることはないと思います。

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