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形容動詞と形容詞
日本語の形容動詞と形容詞は、実際、何が違うのでしょうか。
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#3です。 まず、活用形。<要暗記です^^;> (順番に未然、連用、終始、連体、仮定、命令の形です) 形容詞は、かろ、かっ・く、い、い、けれ、かれ、と活用します。連用形は2種類あります。 形容動詞は、だろ、だっ・で・に、だ、な、なら(命令形ナシ)、と活用します。連用形は3種類あります。 ここで「元気だ」という形容動詞を考えてみます。 「元気だ」が形容動詞だとすると、「元気です」が説明つきませんよね。漢語名詞+です、としないといけないことになります。そうすると今度は「元気な子ども」と修飾するときの「な」などが説明できません。 そこで、丁寧にいう場合は、活用語尾の「だ」が「です」に変化する「デス活用」であると例外的な説明をするわけです。 否定の場合や過去の場合もこれと同じことです。 終止形→否定形→否定の過去形→否定の丁寧形とならべてみます。 [形容詞] 美しい→美しく・ない→美しく・なかった→美しく・ありませんでした(美しく・なかったです) と、これはいいですよね。 [形容動詞] 元気だ→元気ではない→元気ではなかった→元気ではありませんでした(元気ではなかったです) やはり、こ場合も「元気で」と区切ることができません。そこで「ではありません」は「だ」の変化であり、活用形であるとみなすわけです。 ただし、お気づきのとおり、これらはあまり美しい説明ではありません。異説もあるようです。あくまでも「学校文法」といわれるものによる整理になります。 「この花はサクラです」は「サクラ+です」ですが、「この花は綺麗です」は「綺麗です」という一語だということなのです。 日本語を母国語としない人向けの日本語教育では、形容動詞と区別せずに「イ形容詞」「ナ形容詞」としているようですが、この「デス活用」については、学校文法と同じ説明になるようです。 また、形容動詞には「純然たる」のようなタルト型活用というものもありますが、今回は省略しています(影響しないので)。
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- Segenswind
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単に形態的な違いだと思います。実際、日本語教育の場では、形容詞と形容動詞はそれぞれ「イ形容詞」「ナ形容詞」として教えられていると聞きますし。 確か金田一春彦先生の著書中に「日本語にはもともと様態を表す形容詞があまりなかったため、漢語に助動詞をつけて形容詞化する用法が発達したのではないか」という旨の記述があったように思います。だいぶん昔のことなので、細かい点で相違があるかもしれませんが。
お礼
ありがとうございます。 また、お礼を申し上げるのが遅くなり、申し訳ありません。 >「日本語にはもともと様態を表す形容詞があまりなかったため、漢語に助動詞をつけて形容詞化する用法が発達したのではないか」 というのは、ずいぶん、意味深長な言葉だと感じました。 様態をあらわす形容詞が少ないと言うのはどんな意味をもつのか、いろいろ考えたのですが、うまくまとまりませんでした。 要するに、時制を表すその方式が統一されていないからだと言う感覚があるのですが、どうでしょうか。
- luune21
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形容動詞を丁寧な言い方で言い切るとると、 「元気です」「便利です」となります。この場合の「です」は、名詞「元気」+「です(助動詞)」ではなく、形容動詞「元気だ」の活用語尾になります。 同じく、否定も「元気じゃありません」「愉快ではありません」と活用形としてあらわされます。 形容詞の丁寧な言い方は「楽しいです」「すさまじいです」となります。しかし、これは一般には使われていません。「旅行は楽しい。」「餃子はおいしい。」と丁寧にはならないで言い切ります。 国語審議会では「空が赤いです」という表現を(仕方がないので)容認していますが、それでも「空が赤いでございます」に違和感を覚える人はまだ多いものと思われます。 「赤いです」という言い方を容認したとしたばあい、この「です」は形容詞「赤い」+助動詞「です」となります。これは形容動詞が活用語尾であるのに対する大きな違いだといえるでしょう。 また、否定のばあいも「美しく・ない」「美しく・ありません」と活用語尾とはなりません。 あと、これは違いではないのかもしれませんが、漢語やカタカナ語を形容詞化するときには、だいたい形容動詞になることがあげられます。 「クールなサイト」「これは便利だ」など。形容動詞は名詞と形容詞の中間にある語群だといえるのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 とても丁寧な説明をありがとうございます。 自分は、形容動詞は形容詞と動詞の中間にあるものだと勝手に思っていたのですが、形容詞と名詞の中間的な存在なのですね。 丁寧な言い方とか、否定とかの活用と活用でないという区別があまり理解できません。 「美しくない」も、「元気でない」も同じように思えるのですが、どう区別するのか、できたらもう少し説明をいただけるでしょうか。
- dulatour
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現代国語での文法は、英語のようにその機能によって体系的に区別されているのではなく、使用の仕方によって、名称が付けられている場合が往々にしてあります。 形容詞と形容動詞の違いは、機能の違いと言うよりも、活用の仕方が違うというように覚えてください。
お礼
ありがとうございます。 非常に基礎的な知識がないので、「活用」という言葉自体、あまりぴんとこないのです。 終止形とか連体形という意味だということはわかるのですが、形容詞と形容動詞の活用の具体的な知識がないので、???といった感じです。
- yyk2005
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こんにちは。 物の性質・形状・大小などを表す点で、形容詞と形容動詞に違いはありません。つまり、内容に差はありません。では、何によって区別をしているかというと、言い切りの形式です。「美しい」は「い」で終わるので形容詞、「きれいだ」は「だ」で終わるので形容動詞となります。
お礼
ありがとうございます。 形容動詞は、時制が表現できるということなのでしょうか。動詞という言葉からそう感じてしまうのですが、あいまいな感じです。 「その絵は美しい。」の「美しい」は、現在を示す形容詞で、「その絵はきれいだ。」の「きれいだ」は、やはり現在を示す形容動詞と考えるのですか。 過去に直した場合、「その絵は美しかった。」となり、「美しかった」は、「その絵はきれいだった。」の「きれいだった」とあまり変わりがないような感覚がありますが、どうなのでしょうか。 ともかく国文法はほとんど知らないので、多分、かなり頓珍漢な疑問であると思います。 できたら、ご返事ください。 重ねてご回答ありがとうございました。
お礼
ありがとうございます。 いろいろ、多少ではありますが、考えてみましたが、どうも、ぴんと来ません。 中学や高校のときからですが、未然形とかがぴんと来ないのです。なぜ、未然、連用、終始、連体、仮定、命令の順番で活用しなければいけないのだとか、つい反抗心と言うか、???と言う疑問が頭をもたげてしまい、理解しようと言う気分になりません。暗記だと言われればそれまでなのですが、根が怠け者のせいか、こういう暗記が苦手です。 でも、形容詞と形容動詞の違い、なんとなく分かってきました。ようするに、活用がきれいにできるかどうかと言う点なのですよね。形容詞は比較的きれいに活用するが、そうならないものがあるので、それを形容動詞と呼ぶと言うことでいいのでしょうか。 でも、なぜ、形容動詞と言う名前になったのでしょうか。 ともかく、ありがとうございました。重ねて、お礼申し上げます。