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金属錯体の混成軌道について
現在無機金属の勉強をしております。 少しわからないことがあるので質問させてください。 金属錯体のとる形なのですが 例えばCo3+ではNH3やF-などの配位子によって d軌道の分裂の度合いが異なり低スピン、高スピンと形を変えて それによってd2sp3やsp3d2の8面体型をとることは理解できました。 問題はNi2+やPt2+などd8構造をとるものは一般にdsp2の平面四角形型をとるということです。 上の理論から言えば配位子によっては低スピンでdsp2をとるだけでなく、高スピンでsp3の四面体型をとってもいいような気がします。 なぜ平面四角形型のみをとるのでしょうか? またCo2+はd7構造ですがsp3とsp3d2の形はあるようなのですが、低スピン型でのdsp3構造の平面四角形型はみられません。これも理解しがたいです。 どなたかよろしくお願いします
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noname#160321
回答No.1
それはヤン・テラー効果なんです。 説明するには本が一冊書けます。 IBMのチューリッヒの研究員はそれを利用したペロブスカイトの高温超伝導でノーベル賞を取りました。 配位子場理論をしっかり勉強するしかないんですが、それを説明できる先生が「とても少ない」! 私も三十年前にヤン・テラー効果について質問しようとして無機化学の教授に逃げられた、悔しい。