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安部公房の本
最近安部公房に目覚ました。 といっても砂の女しか読んでません。 次に読むのにおすすめな名作はありますでしょうか?? よろしくお願いします。
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砂の女」の後で読むとなると、「箱男」などの後期の代表作もありますが、 ここはひとつ、日本でより海外での評価が高い「燃えつきた地図」はどうでしょうか。 「砂の女」が新潮書き下ろしシリーズの一冊として発表されたように、 「燃えつきた地図」もまた書き下ろしシリーズで発表された共通点があり、じつは、 それ以外にも、この二作品にはストーリーはもとより、どうも心的に繋がっているように 思えてなりません。 「砂の女」が失踪した男の生活を描いていて、いざ家に帰れる時になると、 もうどうでもよくなって、巻末の報告書が示すように、ほんとうに行方不明になってしまう。 いっぽう「燃えつきた地図」では、巻頭に捜索依頼書のようなものがでてきて、 興信所の探偵が、行方不明の人物を捜索するのですが、迷路のようなところに はまり込んで行って、結局探偵自身が、行方不明になっていきます。 とすると、この探偵が実は「砂の女」の失踪した男なのだろうかと、 私などは考えてしまうのですが、そうするとここに見事に円環したストーリーが 出来上がってしまいますね。 本当のところ「燃えつきた地図」のテーマは、行方不明者=自分だったという 「自分探し」がテーマになっているのでしょうけどね。 ですから、この感覚は、作者の意図かどうかも分かりませんし、 これに類した批評も見かけませんので、個人的な思い入れが大きいのかもしれません。 と言うわけで「燃えつきた地図」を紹介したのですけど、 SF的なものから戯曲まで、扱っているテーマは深いものの、 どの作品も読みやすく、代表作だけ読むのも良し、 初期のものからじっくり読んでいかれるのもまた良しでしょうか。
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- arahig9ah4
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小説も宜しいかと思いますが、エッセイは如何。 「砂漠の思想」題名にそそられるのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 しばらく公房の代表作から読み進めていき、 ひと段落したらエッセイにも進みたいと思います。 どうもありがとうございました。
- luune21
- ベストアンサー率45% (747/1633)
「砂の女」は安部公房というより日本文学史上の奇跡的傑作ですからねぇ。次に読むとなると、やはり「箱男」か「他人の顔」でしょうね。 わたしは、ちょっと面白主義のほうへ傾いてみて「第四間氷期」「終りし道の標に」「飢餓同盟」なんかもいいと思います。 「無関係な死」「棒」などの短編もオススメです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 やはりあの作品は傑作なのですね。 かなりの衝撃でした。 箱男は次に読んでみたいと思います。 どうもありがとうございました。
- Deerhunter
- ベストアンサー率29% (246/821)
安部公房の名作というと 他に 箱男や壁などがあげられるのかと思いますが、個人的には 第四間氷期を挙げたいです。内容的に比較的分かりやすい具体的なストーリーでありながら、内容は深く、未来を見据えた内容になっていたと思います。 高校3年の時に読んだきりで細部は覚えていないのですが、非常に感銘をうけたのを覚えています。後に大学で地質学を勉強することになったのですが、砂の女の冒頭の描写を始め、地質に関連するテーマ・記述がある作品としても個人的に愛着があります。 阿部公房は一編があまり長くないので、ある程度時間があれば主要な作品は読破できますね。
お礼
ご回答ありがとうございました。 とりあえず次に箱男を読んで、 その次に第四期氷期を読んでみたいな、と思います。 若いときに感銘をうけた本というのは 本当にいい本ですよね。 どうもありがとうございました。
- tamiz99
- ベストアンサー率35% (7/20)
はじめましてaplpさん 安部公房なら「箱男」を是非。 砂の女にならぶ代表作だと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。 とても参考になりました。 箱男、ぜひ次に読んでみたいと思います。
- choichi
- ベストアンサー率29% (19/65)
単純に回答します。箱男、他人の顔何かが面白かったです。 あと、最近は図書館で登録すると自宅のパソコンで検索したり、あらすじを見れたり、予約が出来たりと便利なサービスが有りますから、近所の図書館にお聞きになられては?
お礼
ご回答ありがとうございました。 箱男、次に読んでみたいと思います。 次の次には他人の顔も読んでみたいです。 参考になりました。どうもありがとうございました。
お礼
長文によるご回答、とても参考になりました。 どうもありがとうございました。 回答者さまの知識の深さが伝わってきます。 「燃えつきた地図」是非読んでみたいと 思います。どうもありがとうございます。