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ステアリン酸の取扱いと実験結果
- ステアリン酸(分子量284)をベンゼンに溶かした溶液を使用して行われた実験の結果について説明します。
- 実験では、ベンゼン溶液を水槽の水面に滴下し、ステアリン酸の単分子膜の面積を測定しました。
- 実験結果から、ステアリン酸の物質量、単分子膜中のステアリン酸分子の個数、およびステアリン酸の単分子膜の密度を求めることができます。
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まず、問題文中で不明確なことがあったので、確認します。 >ステアリン酸1分子の断面積を2.20*10^-5(10のマイナス5乗)として これ単位は何ですか?cm^2かとも思ったのですが、それだと直感的に大きすぎるし、最終的な計算もあわないし。ので、たぶん2.20*10^-15(10のマイナス15乗)cm^2 ではないかと勝手に推測しています。 (1) 分子量284のステアリン酸0.0300gは何molですか?分子量は物質が1molあったときの質量ですから、 1mol : 284g = x mol : 0.0300g のxが、100mlのベンゼン中に含まれるステアリン酸の物質量です。 100ml中に x (mol)含まれているので、0.100ml中にはどれくらいあるのかは計算できますね。 (2)ステアリン酸は脂肪酸です。これは疎水性のしっぽと親水性の頭をもちます。そして、下の図のように水面上にうすい一層の膜を作ることができます。これを単分子膜と呼びます。 ベンゼン側 |||||||||||||||||| ○○○○○○○○○○○○○○○○○○ 水側 単分子膜の面積と、ステアリン酸一分子あたりの断面積の比を見れば、単分子膜中にステアリン酸が何個含まれるか計算できますね。 (3) アボガドロ定数は、物質1molあたりに含まれる分子の個数です。単位を書くとすれば、[個/mol]となります。(1)と(2)の結果から、[mol数]と、[それに相当する分子の個数]を式でつなげますので、アボガドロ定数が実験的に計算できます。 ※アボガドロ定数として知られている実際の数値は6.02*10^23ですが、計算結果はこの数値から多少ずれる可能性があります。 (4) 単分子膜を直方体と考えてみてください。底面積は140cm^2で、高さ(=ステアリン酸分子の長さ)をy (cm)とおきます。体積は140y (cm^2)となりますね。この直方体の質量はいくらですか?では密度はyを用いて表すとどうなる?この密度=dなので、yについて解いておしまい。 以上ですが、わからないことがあればきいてください。
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どんな難問かと思ったら・・・ この手の単分子膜の問題は基本的なもので頻出です。 過去の質問でも出ています。 「単分子膜」で検索すればいくつも出てきますし、教科書や参考書にも解説があると思います。 基本的な解き方はNo.1のご回答の考え方で良いと思いますが、(2)の部分では、ベンゼンは水面上に広がるのではなく、最終的に揮発してしまいはずです。そうでなければ「ステアリン酸の単分子膜」の面積を測定することはできないはずです。 それと、丸投げ質問は削除対象になりますのでご注意下さい。