• ベストアンサー

法律改正

光市母子殺害事件で、高裁差し戻しになりました。 某TV番組で、大学教授等のコメントの中に、「被害者感情・世論感情に左右されてはならない」、と言う法学者も居ますが、そもそも犯罪を許さない・罪を犯した者は償わなければならない・被害者感情・世論感情 は当然であって、それに即した判断をすべきだ、とコメントした方が居ました。 私個人的には、この意見に賛成です。 そこで質問ですが、 今回の事件に限らず、「法の壁・法の限界」で、被害者・世論が納得できなかったり、公害訴訟やオウム事件のような余りにも長すぎたり、国民の裁判制度への不満があるにもかかわらず、 何故速やかな法改正ができないのでしょうか? 議員が真剣に取り組まない理由があるのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • nep0707
  • ベストアンサー率39% (902/2308)
回答No.1

国会がどう取り組むかによるでしょうが、1つ考えられる理由としては… 法律はそのときの感情で作るものではないし、作られてはたまらないでしょう。 法律は1度作ってしまえば、今回のように社会的に注目される事件だけでなく あらゆる事件に適用されることを忘れてはなりません。 そういうバランスを考えた場合、 世論のような、いとも簡単に操作されてしまうひ弱なものを あてにしてはいいのか、という議論はあるでしょう。 たとえば、同じように交通事故で相手を死なせた、 同じように反省し、相手に対して賠償等の償いをした、というときに、加害者が ・名も無い一般サラリーマン ・やっとの思いで子供を養っている母子家庭の母親 ・見た目お金を持っていそうな有名タレント で、世論感情は同じかどうか? (報道の大きさ、内容は間違いなく変わりますね) それを刑を決める材料にしていいのか? たとえば、有名な松本サリン事件では、住民の1人が被疑者として疑われ、 世論の相当割合が「あいつが犯人に違いない」と思いました。 あのまま起訴され、「世論感情を考慮して」刑が決まっていたとしたら…?? とか。 なので、法律を作るときは、全体のバランスを常に意識して作らないといけないと思います。 そこまで考えたうえでのそういう評論家の発言なら重みもあるんですが、 正直言って、とりあえず視聴者の耳ざわりのいいことを言っている (あるいは番組がそこだけ切り出している)ようにしか思えないです。

okstism
質問者

お礼

早速のご回答有難うございます。 確かに、報道(マスコミの取りあげ方)で世論感情は著しく影響しますよね。 それにしてもオウム事件は長すぎるし、無期と言っても出てこられるので、なぜ終身刑を作らないのか、軽微な犯罪には社会奉仕刑をつくらないのか、等々疑問や不満は多いと思いますけどね。

その他の回答 (1)

回答No.2

難しい問題です。 裁判制度が不備があるのは事実でしょう。ただ、どの制度を採用したとしても、完璧というのは望めないと思います。 その一例として言えるのは裁判員制度ではないでしょうか。 裁判員制度は質問者様が考えている内容を一定解決させる効果を持っていると思います。世論感情が一定配慮されるからです。しかし、いざ導入された時の世間の反応を見ると、決して歓迎という訳ではなく、むしろ不安の方が多い現状となっています。 迅速化についてもそうです。確かに長すぎる裁判は批判があるでしょう。しかし、迅速が拙速になってもいけません。冤罪事件の発生確率が高まるからです。色々意見があるところだとは思いますが、公権力を行使して、人を使役したり、あるいは最悪死刑にする可能性がある以上、徹底的に審理した上で、適切な判決を出すべきだと思います。そのために時間がかかることについて、そのことだけを持って批判することは適切ではないと考えます。 最近、公判前整理手続という言葉が話題になってます。ライブドアの堀江被告などに適用されたもので去年の11月から実施されていますが、検察と弁護側が、裁判が始まる前にお互いに争点や証拠を開示し整理するというものです。事前に開示した証拠以外のものは裁判では採用されないので、ガチンコで勝負できて、迅速化に寄与するとされています(裁判員制度導入の前提となっている)が、裁判官に密室で予断を与えることによって、被告に不利益になる(一般的には検察寄りと言われるので)危険性も指摘されているところです。ただ、被告にとっては堀江被告のように否認事件でも保釈される(証拠隠滅ができないので)メリットもあります。 こういった見直しは所々で行われており、まったく何もしていないというわけではありません。 ちなみに、被害者の感情は私は考慮すべきではないと思います。そういったものは本来客観的な状況で判断すべきで、まあそんなことはないと思いますが、例えば、広島の県での被害者の父(夫)の運動が判決に影響することがあったら、それこそ中立性の意味で大問題だと考えます。最も、私見ですが、あの案件は、検察が主張している事実が正しいならば、極刑に処すべきという考えはそんなに間違ってはいないとは思いますが。

okstism
質問者

お礼

ご回答有難うございます。 被害者感情・世論感情で判決(裁判官の判断等)に影響することは、好ましくないことは分ります。 確かに、少しずつではありますが、見直しもされつつありますね。 諸悪の根源はやはり政治ですかね。

関連するQ&A