- ベストアンサー
凍結保護剤について
DMSO以外にどんなものがあるのでしょうか? またそれらがなぜ凍結保護剤としてはたらくのか、仕組みが知りたいです。一説には凍るときにできる霜ができないと聞きましたが、それもどうしてなのかわかりません。教えてください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
noname#24872
回答No.1
DMSOなどの凍結保護剤を加えるのは、氷の結晶の成長を阻害するためです。氷の結晶が大きく成長すると、そのとがった先が細胞を傷つけてしまいます。しかし冷却の最中に氷の結晶の成長速度を遅らせると、その間に小さな氷の結晶核がたくさん形成されますから、最終的に大きな結晶はできません。結果的に、細胞へのダメージは最小限に抑えられます。 DMSO分子には、その周囲に水分子を強く引き付ける作用があります。そのため成長中の氷の結晶と水分子を取り合うので、氷の結晶の成長速度が遅れるのです。 DMSO以前には、同じ目的でグリセリンがよく用いられました。しかしグリセリンは細胞内に浸透しにくいため、DMSOより使いにくく、今日ではあまり用いられません。詳しい成分組成は明らかにされていませんが、「セルバンカー」という商品名の凍結保存液も市販されています。