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ガス灯の仕組み
明治、大正の頃のガス灯は、どういう仕組みで灯っていたのでしょう。石炭ガスとか、アセチレンガスが使われていたそうですが、誰が、いつ、どうやって充填し、どうやって灯していたんでしょう。当時、ガスボンベなんてあったんでしょうか。ガスなんて気体を持ち運びする、というのが不思議で仕方がないのですが。
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記録に残ってる一番古いガス燈といわれているのは、江戸時代、嘉永末から安政初めにかけて点灯した島立甫(玄澄)のようです。 造船に必要なテール(コールタール)を取る為に発生したガスを利用し、自宅の柱に竹管を取り付けて点灯させたとのことです。 しかし、これは評判にはなったものの普及することはありませんでした。 また、薩摩藩の島津斉彬は、安政4年(1857)に石炭を乾溜してガス発生の実験を行わせ、別邸の石灯籠の点火を成功させたということです。 近代型のガス灯が設置されたのは明治維新後で、「高島易断」で有名な高島嘉右衛門が、フランス人技師アンリ・プレグランを招き、伊勢山の下の石炭倉庫跡(現在、中区花咲町の本町小学校)にガス発生炉、ガスタンク等もつ日本初のガス工場を完成させました。 この石炭ガスをガス灯まで送る配管を設置し、1870年(明治5年)9月29日、日本初の本格的な街灯としてのガス灯がともったわけです。 つまり、現在と同じガス管で送っていたというのが質問の答えです。 この高島嘉右衛門のガス灯会社は、やがて経営不振に陥って、1873年(明治8年)、横浜町会所に移管され、瓦斯局と名を変えました。そして、1892年(明治25年)、横浜市に委譲され、さらに、 1944年(昭和19年)、東京瓦斯会社に吸収され、今日にいたっています。 http://masuo.co.jp/history.html#atama
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- merlionXX
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No1です。 > どうやって灯していたんでしょう もうひとつの、この質問に答えていなかったですね、すみません。 もちろん今と違って、自動制御なんてあるはずもないですよね。 実は、夕方になると、はっぴ姿で長い竿の先に火をともした「点灯夫」と呼ばれる人が、次々と栓を開けてガス灯に火をつけて回りました。 この頃はやった錦絵という色鮮やかな版画には、 数多くのガス灯が描かれ、小説や映画のバックでも場面を盛り上げています。 下記URLは、三代広重の、「ガス灯点灯夫の絵」です。 なにかほほえましいですね。 http://www.nihonnoakari.or.jp/new_page_27.htm
お礼
NO1の回答といい、実に明快にわかりました。どうもありがとう 。
- koon1600
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No1,2の方のいっているとおりガス管で送っていました。 ガス灯の下にはガス管が埋まっていて、そこからガスが送られてくるのですね。 無理やりな説明をすると、あれって家庭用ガスコンロと原理は同じなのですガスが配管を通ってきて燃やされているという点で、です。家庭用のも真横にガスボンベがあったりはしませんよね(携帯用ガスコンロはそういう方式ですけど)。家の横にあるボンベ(ガス灯の場合はガス工場)か、はるか遠くのガス工場から配管を通ってきていますね。 巨大ガスコンロ(ただし炎が出る部分はひとつ)を高台でつけていると考えると、わかりやすいと思います。
お礼
ポイントがいかなくてごめんなさい。どうもありがとう。
- buchi-dog
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19世紀末に書かれたシャーロックホームズものの中に、「この男の家にはガス管が引かれていないね」と言う描写があります。ガスというのは、今の都市ガスと同じくどこかで作って各家庭までガス管で送るものでした。昔は、高圧に耐えるタンクローリー車など作る技術がなく、「気体を運搬すること」が難しかったので、各々のガス工場で原料の石炭から「石炭ガス」を「直接」作っていたようです。http://www.iae.or.jp/energyinfo/energydata/data2002.html プロパンガスは、都市ガスよりずっと遅く、日本では戦後の昭和30年頃から普及したようです。都市ガスを引けない田舎でも、薪や炭ではなくガスを使って煮炊きや風呂焚きができますので、農村の生活レベル向上に大きな役割を果たしました。 プロパンガスの利用には、各家庭に十分な強度を持った(安価に製造できる)ボンベを設置すること、及びそれを自動車で運搬することが必要です。 近年は、LNGタンカーやタンクローリー車などで高圧の気体を運搬することが容易になりました。よって、製造コストが安く安全な天然ガスを海外からタンクで輸入し、各地のガス会社がガス管で供給する方式が主流になっています。
お礼
回答を寄せてくださる方、みなさんそうですけど、知識の宝庫ですね。どうもありがとう。
お礼
あっという間の明快な回答でした。どうもありがとう。