う~む。
単純そうで案外奥が深いかも・・・?、ってそんな事はないか。
無理して考えてみれば、「君を好きだ」の反対は「君を愛している」だ、といったような理屈に似ているかもしれません。
これは、どちらも相手に好意を持っていることに違いはないので【反対語】というのは正確に言うと間違いです。
ただ、反対語だと言う人は『似たような意味だけど絶対一緒にしないで欲しい。その本質は全く違う。
単なる「好き」なんていう言葉とは全く正反対と言ってもいいくらい強く君を愛しているんだ。』
と、3流映画のセリフみたいなことを強調したい気持ちになっているわけでしょう。
これと似たような理屈で、どこかのバーかクラブ、あるいは居酒屋などで食い逃げした輩が、『食い逃げだと? この俺が腹を空かせてそんなケチな真似をしたと思っているのか。馬鹿にするな。俺は酒代を踏み倒しただけだ。』
とか言って、「食い物欲しさ」でなかったことを強調したいのだろうと思います。
「食い逃げ」というのは生きることに切羽詰った悲壮感が漂いますが、「飲み逃げ」は遊びの金を踏み倒したことになりますから、まだマシだという印象を受けるのも事実です。
よほど、その劣等感に触れて欲しくなかった「呑み助」が、同じ腹に入るものとはいえ「飯」と「酒」では意味が正反対と言っていいぐらい違うんだぜ、と必死で弁解している様子の窺える微笑ましいご質問だと思いました。
居酒屋(できれば高級な)で同様の局面に陥った場合、「食い逃げ」と罵られたら酒飲みの私としても同じようなことをほざきそうな気もします。