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be動詞を人称によって使い分ける理由
日本語では 私はナンシーです。 あなたはナンシーです。 彼はトムです。 人称に関わらず「です」を使いますが、 なぜ、英語では、 I am Nancy. You are Nancy. He is Tom. のように am are is と、人称によって 使い分けるのでしょうか? お願いします。
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>なぜ am are is と、人称によって >使い分けるのでしょうか? これには大きく二つの理由があります。 まず、非常に不規則なものでも日常的に欠かせない基本的なものであればかえって消えずに長く受け継がれる。実際日常的な単語の中に不規則なものは多くあります。 もう一つ、実はこれは使い分けているのではなく3つとも同じ単語である(例えば、play と plays のような)ということです。いわゆるbe動詞というものは現代語はもちろんラテン語などの古典語でも不規則です。1000年前の英語でも am are is はそれぞれ eom sind is です。つまり文献が残っていないほど昔から使われてきた動詞です。さて、英語などのインドヨーロッパ語族は印欧祖語という一つの言語から長い時間をかけて分かれてきたと考えられています。当然長い時間をかければ語形も変化していきます。欧印祖語は文献がないので比較言語学で推定するしかありませんが、be動詞については次のように推定されています(これは私が昔大学の講議で聞いたもので、記憶違いや現在の学説とは多少異なっているかも知れませんのであしからず。なお推定形は*を付けます) be動詞の語根 *es- am : *esmi are : *esanti is : *esti 本当は動詞の変化は9つあるのですがここでは am are is に限っておきます。mi anti ti は人称語尾でこれで見るかぎり不規則ではありません。これが長い時間のうちに母音や子音の変化や脱落を経て現代のそれぞれの言語になっていきました。be動詞の場合はこれにbeの系列とwasの系列(これらはもともと全く別の動詞です)が合流したので一層ややこしくなりました。 一応amの変化をかなり端折ってますが並べてみると、 esmi → eom(sとiの脱落、eの変化)→ am(eoの変化) areとisも少し複雑ですが無理なく説明がつきます。 最後に、このような大きな変化を被った理由ですが、be動詞はよく使われる割に意味が薄く、発音が弱くなり前の語の一部のように発音されやすい。そのため音の変化や脱落が起こる。短縮形が今でもよく使われるのが証拠です。このようなことが考えられます。
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- taked4700
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例えば、日本語では「ですわ」のような女性言葉があります。なぜ、このような使い方があるのかと問われても、説明に困りますよね。 基本的には、そう言った違いを持たせたほうが、社会的に便利だったからとしか言えません。 ただ、be動詞の場合は、非常にその役割が大きく、英語として、その使われる頻度が高い為、be動詞の中で、その使われ方に区別をした方が、より使いやすかったということでしょう。 日本語でも、よく会う人の名前は、あだ名を使うようになりますよね。 英語の動詞でも、不規則変化動詞は、日常語に多く見られます。 よく使うものは、それだけ、色々な生活場面に現れ、その色々な生活場面の微妙な区別を表現できるようになった。また、よく使う為に、その独自の変化を人々が覚えて居ることが出来、人々の生活に定着して行ったということでしょう。
- Tacosan
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英語でも主語によって動詞が変化したんだけど, その変化形がどんどん消えていって現在にいたっているというのが正解です. 「三単現の s も使わない」という運動もあったんだけど, どうなったのかなぁ? 「主語による語形支配 (変化)」ってのはいろいろあって, 日本語とか中国語は基本的に主語がその他の後の語形を支配しないですし, 英語やフランス語などの印欧語族では主語が動詞を支配します (一部例外あり). さらに, アフリカには主語が動詞を越えて目的語まで支配する言語があります. なお, 逆に考えると「主語によって動詞の形が変わるなら, 動詞を見れば主語が判別できることもある」ということになります. で, 実際ラテン語などでは一人称・二人称の主語はしばしば省略されます. ちなみに「使われない」という理由で, 二人称単数も消えた....
- lucari
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大昔の英語はbe動詞だけでなく現在形の一般動詞も人称によって変化したようです。例えば I playa, you playb they playcなど(実際どのように変化していたか分からないので仮にa,b,cを付けました。) しかし、この大昔の英語を話していた人々が住むイギリスに、ヨーロッパ大陸からとある民族の人がいっぱい入ってきました。新しく入ってきた民族の人たちは、元々イギリスに住んでいた人たちが話していた大昔の英語である、playa,playb等の言葉を覚えようとしたのですが、このaやbの部分は単語の最後にあるためとても弱く発音されます。(プレイぁのように) 結果新しく入ってきた人が弱く発音される最後のa,b,cのところを聞き取れなかったなどの理由で、一般動詞は一部の人称で変化しなくなったのです。三単元のsやbe動詞の変化は元々イギリスに住んでいた人が話していた、一般動詞もbe動詞も変化する英語の名残です。 この様な話を何年か前の大学の授業で聞いた覚えがあります。
言語ごとに独自の法則、表現の習慣が違うので言語学者でもない限り、何故、どうしてと考えるのは無駄です。むしろ、英語と日本語で疑問が生じたら英語以外の言葉はどうなっているのか調べる方が面白いと思います。 ヨーロッパの言語は英語と大分違います。例えば名詞や形容詞に性が決まっています。性によって定冠詞も 男性、女性と変わります。また動詞はイタリア語、スペイン語などは現在、過去、未来ともに人称によって 6通りの変化をします。英語も昔は同じような変化を していたのでしょうが整理されて、しかし整理しきれずに現在のようにBe動詞や3単現のs、has, haveなどが残ったのです。 日本語は文末に「です」が共通して使えるので簡潔に見えますが、欧米人から見れば人称(私、わたくし、 おれ、あなた、君、お前など等)が複雑で、かつ最後まで肯定(です)なのか否定(ではありません)なのか分からないので大変でしょう。
英語をずうっと遡ると印欧祖語に行き着き、フランス語やロシア語は勿論のこと、ヒンディー語やペルシャ語とルーツは同じです。これから 派生した言語は インド・ヨーロッパ語族と言いまして、屈折語に属します。英語ではその特徴が薄らいでいますが、名詞、形容詞、動詞が複雑に変化していました。動詞を取っても大昔の英語はbeだけでなく他の動詞ももっと複雑な変化をしていました。
- tadys
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私も分かりません! ですから推測を述べます。 英語では、I、You、Heを区別することがとても重要なのでしょう。 その為、会話の頭の部分を聞き逃した場合でも続くbe動詞を聞き取れれば 判別できるようにするため、こうなったのではないでしょうか。
- kanakyu-
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こんばんは。 私も理由はわかりません(爆) でも、フランス語ではもっと多く変化しますよ。 過去形とかも大過去とか半過去とかわけわからないです。 日本語も、外国人の人からは不思議なこといっぱいあるみたいですよ。 私「は」 をなぜ「ワ」と読む?とか、 自分のことを「先生」となぜ呼ぶ?とか・・ うーん、うまく言えないですが、言語ってかなり違いますよね。私は英語とフランス語しか勉強したことナイのですが、もっともっとヤヤコシイ言語もあるのじゃないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。
お礼
なるほど。ありえそうですね。