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お局様の「局」ってだれの事?
会社に、42才の独身女性部長がいて、「お局様」という席表になっています。 ところで、そのお局様っていったい何のことでしょう? だれかの名前?役職の名前? 「春日の局」とかよくあった、「局」のことように思えるのですが、だれか特定の人がいたんでしょうか? 意味は高齢の独身女性のことをさしているように思いますが、そういった内容の言葉にあてはまるモデル人物がいたんでしょうか? どうでしょう?だれか教えて下さい。
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「局(つぼね)」というのは、平安時代の宮中で、建物のなかで、一応独立した部屋になっていて、宮中に仕える女官や女房が、相部屋としてここで起居していました。「局主(つぼねあるじ」はこの「局」の女官たちのなかの代表者ですが、「局」だけで、局に起居する女官のことも意味します。相部屋ではあるのですが(個室の場合もあります。一人しかその部屋にいない場合は、個室状態です)、宮中内部に独立の部屋を与えられ、局に暮らしているということは、それだけで女官の地位が非常に高かったことを意味するのです。 元々は、このような意味で、局は、「局を賜る」というような言い方をし、それだけで名誉なことであった訳で、局を持つ女官、つまり、「局(人のこと)」は、高級女官ということになります。ここから、高級女官の敬称・尊称ともなります。 また、「御局(おつぼね)」は、「局(個室)を賜った女官」の意味で、局を更に敬称で述べたものです。そして、この言葉は、江戸時代には、「個室を持っていた奥女中」のことになります。武家に使える「女中」は、「奥女中」と、その下の表にいる平の女中というか、下女に分かれますが、奥女中は、主人一家の身の回りの世話をし、奥女中のなかでも、格の高い者が、個室を与えられ、奥女中を束ねる役割をしたと言うことで(これを、お局様と言い、その個室が局です)、江戸城内の大奥でも、女官に色々な階級がありましたが、「御局」と呼ばれ、個室を持つ女官は、大奥の指導的・監督的地位にあったもので、大奥でも役職にあった者だと言えます。 「お局様」というのは、別の春日局だけがそうだったのではなく、一般の奥女中には、やはり恐ろしいものだったのです。優しい気だてのお局様もいたでしょうが、一応、監督の権力を持っていたからです。 江戸城大奥では、「何の局様」と「何の局様」の勢力争いは、日常茶飯事だったとも言えます。 平安時代には、御局様でも結婚して男のいる人もいましたし、多分、江戸時代でも、普通の武家の奥の御局は、結婚していたかも知れません。しかし、江戸城大奥は、男子禁制ですし、そういう場所を監督する御局様は、独身でなかったとしても、男子との接触は断ったともいえます。そうでないと、他の大奥の女中たちに示しが付かないですし、大奥の女中たちは、何時将軍の手が付くか分からないので、基本的に処女・独身の女性を集めていましたから、独身の多数の女中の上に君臨する偉い奥女中様=御局様ということになるのでしょう。 春日の局は、家光の乳母ですから、当然結婚しているのであり、子どももいる訳です(でないと、乳母にはなれません)。しかし、江戸城大奥で、お局様として君臨すると、男子禁制ですから、独身のような姿になる訳です。 「お局様」とは、広い意味で、役職付き奥女中の敬称だと言えます。 それを、現代にも当てはめているのです。春日の局は、江戸城大奥のお局様の一つのモデルで、ずっと歴代大奥には、お局様の大奥権力者がいて、互いに勢力争いし、また、老中でも賄賂を贈るぐらい権力がありました。(「お局様」が現代語として使われるようになったのは、NHKがドラマで、「春日の局」を放送したのが、きっかけかも知れません。それ以前からあった言葉ですが、現代語としての用法は、最近のことでしょう)。
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「局(つぼね)」とは、昔宮中や公卿、将軍家などに仕え、重要な地位にあった女性を敬って言った言葉です。 ですから、中にはその地位や権力を笠に着て他の女性に対して威張っていた人もいたはずです。ですから、今日でも会社などに古くから勤めている女性社員を「お局様」と言って揶揄する場合があるのです。 特に「春日局」はその代表的人物とされているので、彼女が常に引き合いに出されるのです。
- Rikos
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「お局さま」は大河ドラマ『春日局』が流行り、そこから社内をしきっている、口うるさい古参のOLをいうようになったようです。 春日局は、大奥(おおおく)に入り、大きな勢力をふるったことで有名です。 ですので、モデルは『春日局』ですね。 http://www.cnet-ta.ne.jp/p/pddlib/photo/yushima/kasuga.htm
その春日局から来ていたかと思いますが。
お礼
詳しくありがとうございました。 めちゃくちゃ嬉しいです。 ただ単に年をとっているだけの女性ではなく、ちゃんとそれなりに位もあったんですね。ありがとうございました。