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日本語の横書きについて
戦前は横書きは右から左へと書いていましたが、現在は、というより、戦後は左から右へと書いています。なぜこのように大きな変化があったのでしょうか。その理由を知りたいのですが。戦後、英語の向きに習ったのかとも考えましたがわかりません。 もう一つ。昔は毛筆なので、縦書きの場合でも右から書くと書きにくかったのでは、と思うのですが、不便だったのではないのでしょうか。その対処法は何だろう・・・と関連して疑問に思ったので、従の質問ですが、こちらもお願いします。
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右から左への横書きは実は1文字で改行する縦書きだ、というのは皆さんのお書きになっている通りです。 「戦前は横書きは右から左へと書いていました」というのは間違いです。戦前でも、物理や数学の教科書は左から右への横書きです。 伊達宗行著「数の日本史」によると、明治時代の数学の教科書では、文章は縦書きで数式だけ横書きにしていたそうです。しかし、それでは紙面がムダなので、本文も左から右への横書きにしました。明治44年 (1911年) には既にこの方式の教科書が出版されたそうです。数学の教科書ではないようですが、左から右への横書きの書物は明治20年 (1887年) に出版されているそうです。 なお、アラブやイスラエルでは右から左への横書きですが、数字や欧米語だけは左から右に書きます。アルジャジーラのテレビ放送で、下に出てくる字幕を見ていると数字が左から右に書いてあるのがわかります。もっとも、私はアラビア語はわかりませんから、どちら向きかは不明ですが、行が右に消えて行きますから右から書いてあることは確かです。
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- garamond
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アラビア語のような、右からの横書き複数行の例は、戦前の日本語にもありませんでした。 新聞の見出しや看板などにあった、「右からの横書き」のように見えるものは、1行1字詰めの縦書きです。 縦書きだから右から読むのです。 数学などの書物で横書きのものは、現在と同様に左から書いていました。 七四一 八五二 九六三 七五三一 八六四二 × 四三二一 × 八七六五 ←こうは書きません。 五四三二一 ←これも横書きではありません。 三一 歎讀 -當 -世 -書 -生 -氣 -質 譯全 -平 -家 -物 -語 下上 * 「譯全」「下上」は横書きではありません。 横額で「人愛天敬」と右から左へ書いてあっても、 「平成**年 何某書」はその下に横書きにするのではなく、 その左に縦書きにしてありますね。 その前の大きい字が1行1字詰めの縦書きであることが分かるでしょう。
お礼
ありがとうございました。わかった部分とわからない部分があって、ちょっと残念です。
- russy1
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今手元にないので正確に書けないのですが、岩波の宣伝誌に連載されていたものが役に立つと思いました。具体的に書けないので申し訳ありませんが数年前だったと思います。私も縦書きで右から左というのは漢字の歴史から説明されるのだろうと思いますが、アラビヤ語などは横書きで右から左ですから、これは歴史の問題なのだろうと思っています。
- TY79
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こちらの本が十全の回答を用意していると思います。是非ご覧になってください。 ※屋名池誠先生『横書き登場』(URL参照)
お礼
ありがとうございました。買ってみたいと思います。
- yosimako
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古くからの伝統でいくと、日本語の文字は右から左です。文章は、皆、上から下へ書いていくのが普通だったのが、横書きの文章を何行も書くようになって左から右へ書く方法が定着しました。横書きの書道の文字は右からになっていますが、これは一行書きです。現代人は横書きで、左から書くことに慣れてしまっているのですが、昔は右からが当たり前だったから、書きにくいことは無かったでしょう。
お礼
ありがとうございました。参考になりました。