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築35年のマンションの耐震性
1970年築、8階建てのマンションの一室を借りることを検討しています。古いので、耐震性がどの程度あるのかまったくわかりません。(希望する千代田区内だとこれくらい古くないと予算におさまりません。) 大手建設会社の施工なので倒壊はしないだろう、程度の認識しかありません。 建築基準法の構造規定や耐震規定が改定されるまえの物件ですが、耐震面でどのような位置付けにあるか教えていただけないでしょうか。 なにとぞよろしくお願いいたします。
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1981年以前のいわゆる旧耐震基準で設計された建物の中には現在の基準を満たさず、倒壊の危険もあるものも含まれています。 このような当時の基準は満たしていますが、基準が変わってしまったことにより基準を満たさなくなったものを、違法建築物と区別するために既存不適格と法律上位置づけられています。 東北地方の公共建築物で耐震診断の結果、耐震補強をしても現在の基準を満たすことは不可能として、取り壊しが決定したものもあります。 大手だと言っても大丈夫だとは限りません。 設計の元となる基準自体が劣っていたのですから、それに従って設計されたものの中には、危ないものも当然あります。 耐震診断は公共建築物ではかなり行われていますが、その結果耐震補強が必要とわかっている学校建築や病院建築ですらまだ半分程度しか耐震化されていません。 ましてや民間のものはほとんど診断自体が行われていない状態です。 現状の法的な位置付けは「危険なものがあるので、耐震診断をすることが望まれる」と言うところでしょう。 これらに対して法整備を進めているところで、現在検討中の項目としては宅建業法の改正があります。 旧耐震基準で設計された建物の耐震診断結果の実施状況、実施した場合は診断結果の告知義務をつける予定です(アスベスト使用の有無なども)。 2年程度後にはこのような告知義務が付きそうです。 位置づけで言うと「耐震診断の実施は義務ではないが、不動産取引にあたってはその状況を重要事項として説明義務がある」ということになるようです。
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#2です。 SRCに興味があるようなので、参考までに http://www.aa.alpha-net.ne.jp/kkuehara/selection/great_hanshin_earthquake_01.htm http://www.kajima.co.jp/news/digest/jan_2005/tokushu/tokushu.htm 神戸交通センターはSRCでしたが層崩壊をしています。のちに復旧していますが。 確か同様に層崩壊した神戸市庁舎もSRC造だったと記憶しています。 現在のS造、SRC造はH鋼のような鉄骨(充腹型)を使用していますが、古いものでは非充腹型といわれるトラスを組んだ梁構造などがあり、現在の構造とだいぶ違います。 鉄骨は粘り強い材料ですので、建物全体が崩壊する可能性は低いですが、一部の階だけ崩壊するということは実際問題ありました。 鉄筋コンクリート造でも今使用されている異形鉄筋ではなく、古いものでは丸鋼という鉄筋が使用されていた時代もあります。 基準だけでなく、材料・部材自体もかなり変更になっていると考えていた方が無難だと思います。 なお、質問者は賃貸なので関係ないですが、中古住宅の購入の場合耐震診断の結果によっては、税制上の優遇措置が取られるようになっています。 このように国などは旧耐震基準で設計された建物の耐震診断及び耐震補強を推進しようとしています。 http://www.njr.or.jp/m01/050418/index02.html
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ありがとうございました。 インターネットのおかげで手軽にいろいろ調べられるようになりましたが、やはり専門家にピンポイントで教えていただくことにまさることはありません。 話しはかわりますが、阪神大震災当時、大阪に住んでいました。車に乗っていたときに被災したのですが、電柱が振り子のように揺れていたのがいまでも忘れられません。知人が住んでいたマンションの柱(巨大なH鋼)が途中で折れて住めなくなったり、1階が潰れて出入りできなくなったり、という話しをよく聞きました。 その後住んだ欧州のとある国では築100年以上の古いアパートメントでも値崩れのない資産という位置付けにありました。地震のある国とない国の大きな違いを実感しました。 そういうこともあって、東京にいる間は家を買うつもりはありません。潰れない程度のマンションの賃貸でしのごうと思っています。 今後ともよろしくお願いいたします。
- ys528
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はい。 SRCであれば跡形も無く崩れる可能性は低いといえます。
お礼
ありがとうございました。 しかしながら上の方によると「層崩壊」というのもあるようです。そうなると、ある意味、ロシアンルーレットですね。 気になりだすときりがありませんが、阪神大震災を経験しているだけに費用対‘リスク’が納得できるまで、自分なりに考えてみようと思います。
- ys528
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壁式構造とは、柱や梁が無い変わりに壁で荷重を支える形式の建物です。 壁式構造の場合、階数制限(5階以下)がありますので、6階建以上でしたらラーメン構造になります。 さらに、建物高さが31mを超える(9階建て以上)場合、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)になるので、倒壊・崩壊の危険性は低いといえます。 地下が有ると、杭に加わる地震力が軽減されますので、地震に対する安全性は増すといえます。杭基礎ではなく直接基礎の場合は、安全性は同じです。
お礼
ありがとうございました。たいへん参考になりました。 簡易耐震診断、やってみました。最後の設計年度のことろで「診断をおすすめします」になってしまいました。 SRC構造であれば、先のパキスタン大地震のときにテレビで見たような、建物が跡形もなく崩れる可能性はより低い、と考えてもよろしいのでしょうか。
- ys528
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建築構造屋です。 下記URLは日本建築学会のHP内にある、簡易耐震診断方法です。 素人の方でも簡単に診断出来るような内容ですので、一度試してみてください。
お礼
ありがとうございました。 ラーメン構造と壁式構造の違いを教えていただけると助かります。 あと、一般的に地下駐車場の有無で強度が変わる、ということはありますでしょうか。 もし、これをご覧になっていらっしゃれば教えてください。よろしくお願いいたします。
お礼
ありがとうございました。たいへんよくわかりました。 建物の倒壊を気にするのであれば、少なくとも81年以降の設計の建物にすべき、ということですね。 先ほど調べたところ、阪神大震災のときは、71年より前に建てられたマンションで無傷や軽微な補修で済んだものは全体の2割以下、との統計もあるようです。 もう一度よく考えてみます。