一番簡単な見分け方
格助詞は次の9種類です。
「が」「の」「を」「に」「へ」「と」「より」「から」「で」
人によっては、これに「まで」「や」を含める人もいるようです(私は副助詞だと思いますけど)。
憶えてしまえば、迷った場合でも、上の9語であれば格助詞だとすぐに判断できるでしょう。
格助詞は、前の体言(相当)と後の文節の関係を設定したり関係を明らかにする役割を持っています。要は"関係付け"です。
・私[が]小泉です
(あなたが知っている「私」は、あなたが知っている小泉と同じ関係です)
・月[の]砂漠
(月明かりに照らされた砂漠:連体修飾という関係)
・桃[から]生まれる
(連用修飾という関係)
副助詞は、前の言葉で後の文節の意味を限定して説明します。つまり"意味付け"です。
・私[は]小泉です
(私は誰か?という問題の答えは小泉でした)
(あなたは「私」も知らなかったし、小泉とい人間が
ここにいたかどうかも知らないかった)
※3たす2は5の「は(=)」と同じで、問題に対する答えを
限定して説明しています。
「私[こそ]小泉です」、「私[も]小泉です」と副助詞を変えても関係は同じで「私=小泉」のままです。しかし意味付けが変わっています。
日本人は、副助詞がくると次に疑問・質問・問題の「答え」を予感します。
「私は」(えっ!何?)「小泉です」(あ、そういう名前なのね)
「本屋でも」(えっ!何?)「行ってこようかな」(あ、行ってらっしゃい!)
また、副助詞は格助詞と重ねて使うときがあります。
・君[に][しか]興味がない→君に興味があることをさらに限定している
・君[だけ][を]愛する→君を愛するをさらに限定している