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死亡時刻の鑑定
死亡時刻の鑑定法ってどうやるんでしょうか? 推理物なんかでは土の中に埋めたり、室内温度を調整したりして鑑定時刻を狂わせたりするらしいですが、現在の技術の限界なら、どの程度正確なんでしょうか? 最近のニュースで白骨死体などが何年か前に死んでいたなどと言うニュースを聞いたりしますが、あれはどうやって鑑定しているのでしょうか?
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こんにちは。単なる医学生です。 学生の分際ですので実際の現場は知らないのですが、法医学という科目で死亡時刻の推定というものを習いました。教科書の受け売りなんですが。 死体は様々な特有の死体現象を示します。 早い段階(死後数時間~数日)で現れる死体現象には 1:体温低下。 2:死後硬直。 3:死斑(血液が体の下部にたまり、そこが赤紫色になります)出現。 4:角膜乾燥・混濁。 などがあります。 体温低下、死後硬直の進行度、死斑の強さ、角膜の混濁度から大体何時間前に死んだのかが推測可能です。 また、死斑の色調から死因が推測できることもあるようです。(ex.明るい赤色→一酸化炭素中毒) この知識は普通の町医者をやるのにも、死亡診断書/死体検案書を作成する際に必要です。 白骨死体などのように、死後長時間経過している死体に現れる死体現象としては A:腐敗 B:死ろう化(脂肪組織がチーズみたいになる) C:白骨化 D:ミイラ化 などなどがあります。 腐敗が進むと腐敗ガスが生じたり、血管が浮き出て見えたり、巨大化(体がパンパンに膨れ上がります)したり、腸が腐ってお腹が緑色になったりします。これらの各現象にも、死亡時期推定のために、ある程度目安となる法則があります。 白骨化は一ヶ月以上かかるようですが、動物に食べられたりすると早く白骨化します。死体を損壊する動物の例としては、いわゆるうじ虫から鳥、さらには犬・猫までです。。。 やはり死後長時間が経過すると様々な要因がからんできて正確な死亡時刻の推定は難しくなるようですね。 私は解剖では実習も含めて特に気持ち悪いと感じることはありませんでしたが、法医学の授業はインパクト大でした。写真なんか、それこそ、もう勘弁してくれっていうくらい見ました、、、 参考になったかどうか。。
お礼
回答ありがとうございます。 早い段階での死亡時刻の推定ほど確かだと聞いたことはあるのですが、素人目に死んでから10分ぐらいとか分かるような目安ってありますか?