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実際はどうなのでしょうか?

今日図書館で「ブラックジャックによろしく」というコミックを読みました。僕は医学部を目指しているのですが、そのコミックには研修医の実態などが描かれているらしく、ものすごく悲しいものでした。研修医の月給は5万円もなくて、一日16時間労働で、先輩には不当な扱いを受ける・・・といった内容でした。本当のところはどうなのでしょうか?国立大学の医学部でも同じなのでしょうか?本当のところはどうなのか、少しでも教えてもらえると嬉しいです。

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  • mrparlor
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回答No.6

医者です。 結論から言えば、給与面は今はもう違います。 2年前の法改正により2年間の研修義務化とアルバイトが禁止され、研修病院から最低限の給料はもらえるようになりました。給与は最低20万程度から最高では60~70万近い額を出すところもあり、病院によりまちまちです。 法改正以前は市中病院を研修先に選べば現在と同じでしたが、大学病院とくに私立大学を研修先に選んだ場合、漫画の通り薄給でした。そしてアルバイトに行かなければ生活できません。アルバイトは病院にもよりますが、逆に概ね高給で、最初は罪悪感すら覚えるほどの額をもらえると思います。忙しいか暇かもバイト先の病院によりますが、暇なところだと単なる「待機」でウン万円という世界です(もちろん入院患者の急変や急患などあれば対応しなければいけませんが)。ですから特に大学病院では、一番働いているいる病院からほとんど給料をもらえず、(暇な)バイト先でその疲れを休めて給料をもらうという、奇妙なことがおこります(今私はその暇なバイト先にいるので、ゆっくり返事などしています)。私は現在、私立大学の大学病院で勤務していますが、医師になってもう何年にも関わらず、ポスト(講師・助手など)についていないので非常勤扱いとなり、研修医時代と同じ給与体系のままです。が、トータル年収として考えればバイトに行っているので決して低い額ではありません。来年度以降は法改正後の研修医が義務の初期研修を終えて3年目医師として働くので、(うちの病院では)それに合わせてポストについていない医師にも最低限の基本給は出る予定です。全国的には現在、研修医の給与はもらえるようになったとはいえ、依然大学病院の方が低く、市中病院の方が高い傾向にはあります。 以前はそれでも大学病院を研修に選ぶ研修医が8割を超えていたのですが、それは医局(大学病院内の各科の組織)の力が大きく、博士号などの資格所得・研究・開業後のコネクション・バイト先の紹介など「多少我慢さえしてくれれば一生面倒を見ますよ」という組織としての大きな魅力があったためでした。しかし現在は組織としての医局の力は弱まり、特に法改正(義務化と共に全国的に公正に研修先が選ばれるシステムも導入)が契機となって卒後の研修医はどんどん市中病院に流れ、来年度は人数が逆転するそうです。研修内容を考えても、大学病院は専門病院ですので、一般的な病気を扱うことが多い市中病院と比べて初期研修には向いておらず、そうした情報がネットなどを通じて広く医学生にも知れ渡ったこともあるでしょう。付け加えれば、給料の高さは研修先を選ぶ基準としてはあまり上位にはなく、大学病院・市中病院問わず、やはりきちんとした研修を行えるところ、医師として実力がつくところが人気の病院のようです。 労働時間に関しては、これも病院によるでしょうが16時間というのはあながち嘘ではありません。当直などあれば、連続40時間勤務などもありえます。労働基準法を厳密に当てはめれば、法律違反も甚だしいでしょうね。が、以下は私見ですが、私の感覚として医者という仕事はあまり「労働」という感じがしないのです。(むしろ「大忙しな生活」といった感覚でしょうか。医者になれば、特に初期のうちは、生活=仕事となります)。それは医師という仕事の特性によるからだと思います。病院における医師は、どんなに経験のない研修医であったとしても”立場"として検査や治療などの方針を立て、指示(えらそうですけど、そう言います)を出すことが求められます。その指示を基に病院のシステムが動きます。どんなに経験と実力がある看護師であっても、自ら方針を決定することは出来ず(すぐに答えがないことが分かっていても)研修医に方針を求めます。つまり「決断すること」が医師の求められる仕事なのです。もちろん現実には研修医のうちは、一緒に患者をみている指導医に助けを求め、ときに経験豊富な看護師にも助言を仰ぐこともあります。が、本質として医師は個々が独立し、責任を持ち、だからこそ得られる自由があるという専門職なのです。ですから「労働」という言葉からくる、他人に使役されるイメージはあまり当てはまりません。適切な例えではないかもしれませんが、会社の社長さんが忙しいときに労働基準法を盾に8時間で仕事を切り上げることはしないでしょう。研修医は社長さんのように会社(病院)や従業員を背負ってはいませんが、患者さんを大きく背負っているのです。 また平均的な忙しさの研修病院であれば、まず8時間で仕事を切り上げることは不可能です。研修医(というか医者)に求められる仕事は次から次に押し寄せます。突然自分の患者さんが急変することもよくあります。そして誰もその仕事を代わってくれる人はいません。それに最初は仕事の効率が悪くて当然です。普通に頑張って働いても12時間を下回ることはあまりないかもしれませんね。それがどうしてもいやであれば、なるべく忙しくない病院を探すか、初期研修(各科をローテートする)の後に、あまり忙しくない○○科や××科を選んで進むという道もあります。が、実感としてまず自分の労働時間を気にするような医者に優秀な医者をみたことがありません。研修医ならなおのこと、最初の2年など文字通り研修なのです。その研修期間を勉強とみて仕事に励むか、労働とみてなるべくサボるかで、その先の医師としての実力は雲泥の差が出てきます。研修先を選ぶ医学生もそれを分かっているので、むしろ忙しい病院の方が研修先として人気があるくらいです。それでも忙しいのがどうしてもいやなら医学部に行くのは止めた方がいいかもしれませんね。とはいえ、人間の体は不思議なもので、そうした生活にも、あの漫画に描かれているように疲労困憊してドロップアウトする人もたまにはいますが、大抵の研修医が「疲れた疲れた」いいながらも楽しく慣れていくものですけどね(笑) 先輩からの不当な扱いに関しては、これは病院に限らずどの社会でもいやな先輩もいればいい先輩もいます。まぁ大学病院の方が権威主義が強いので、どちらかといえば傾向は強いのかもしれませんが、これも職場によって様々でしょう。「先輩からの不当な扱い」を恐れては医者どころか、どの社会でも働けませんよ。それにいやな事は先輩からの扱いに限りません。病院のスタッフや患者さんとの関係でもいやなことや不当なことは沢山あります。それに耐えたり・かわしたり・戦ったりすることで社会人として成長していくんです。一つ言えるのは全ての研修医が、あの漫画のような不当な扱いをされている訳ではないことです。ですから病院を選ぶ前に、できるだけ情報を集め、見学もし、研修医を不当に扱わず、医師として成長できる病院・医局をなるべく選ぶことでリスクを回避できます。 以上、長々と書きましたが、なんとなくイメージがつかめましたか? そうしたことを全てひっくるめて考えても、医者という仕事は良い仕事と思いますよ。一般的な意味で「仕事」というのは単に給料をもらう行為だけではなく、社会と関わり、自分が社会に役立っている(還元している)ことで生きている充実感を得られるものです。そういう面から言えば、これほど直接的に社会に役立っていると実感できる仕事はないですからね。あの漫画ほどドラマティックな人間模様が、そう毎度毎度あるわけではないですけど(笑) 医学部受験、がんばって下さい。蛇足ですが、あなたの学力は知りませんが、医者の世界は出身大学のブランドは他の社会より弱いですし、上で書いたように特に近年はブランド力が弱まっていますので、選ばずに入学できそうな大学から堅実に攻めることをお勧めします。

その他の回答 (5)

  • yourvoice
  • ベストアンサー率14% (36/244)
回答No.5

実態は、ものすごく大変らしいです。 医学部生のブログランキングから、色々と調べてみてください。 その中に、驚くような労働環境ゆえ、研修医をやめた後は就職活動をしようかと考える人とかもいます(医者をやらずに)。 というわけで、ここで調べるのではなく、 医学部生のブログランキングから、医学部の実情を赤裸々に語るブログを見つけ、その筆者にメールなり、コメントなりして、お聞きしたいことを相談してみてはいかがでしょうか? 比較的ランキングの上位にあったかと記憶しています。

  • h2_le7
  • ベストアンサー率14% (3/21)
回答No.4

月給は安いみたいですが、16時間はさすがにないと思いますよ。あったとしても、たまにじゃないでしょうか? ゼミとかでもたまにそれくらい時間とられるでしょう。 ガンバってください。

  • Quattro99
  • ベストアンサー率32% (1034/3212)
回答No.3

今でもかなりでたらめな状態です。 ほんの少し前までは、「労働者ではない」という途方もない理屈で労働基準法の対象外だとされていました。

参考URL:
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060106ik05.htm,http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_05060302.cfm
回答No.2

労働についてですが16時間というものはありえません 日本の法律で8時間以上の労働は禁止されているので安心してください

noname#15458
noname#15458
回答No.1

それを乗り越えると、勝ち組人生が待っているんでしょう?

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