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旧帝大の医学部と慶應医学部
医学部受験者です。 旧帝大(東大以外)の医学部と慶應の医学部に合格してしましました。 国立の方を第一希望として頑張った結果ですが、親戚・友人・先生などほとんどの方から慶應への進学を勧められています。 慶應は実家から通学圏内ですが、国立の方はアパート暮らしをしなくてはなりません。 慶應を薦める人は大学としての格が上と言います。また、実家から離れた国立大学へ進学すると関東に戻って来れないとも言います。 借金してでも慶應に入るべきと言われ、本当に迷っています。 ・そんなに慶應大学の医学部の格が上なのでしょうか?自分にとっては学費のかかる私立大学がそんなに優秀とは思えないのです。 ・大学所在地での勤務を余儀なくされる。又は関東に戻ってきても、立場が弱いというのは本当なのでしょうか?
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同じことで悩んだ経験のある人間です。 貴方がどれだけ医学界の事情に明るいかは分かりませんが、基本的には自分の将来の拠点としたい地域が決まっているのならばそこの地域で力のある大学に行くのが常識です。今は医局という形での各大学の勢力図も昔ほどではなくなりましたが、その大学の関連病院という形で地域別の大学の力は色濃く残っています。その意味で関東圏に住んでいる人間で将来地元で働きたいなら関東圏における慶應の力は非常に強いのは事実です。関東圏では東大、慶應で勢力が二分されますし、入れば分かりますが慶應の医学部には三四会というOB組織があり、卒後のバックアップなども良くも悪くも慶應特有の連帯感で国立大学よりも強いです。 慶應の力がどの程度かということですが、国立大学医学部、中でも旧帝国大学医学部を各地域の医学界の頂点ととらえる考え方の中でも慶應医の力は別格です。そりゃあ国立大学より学費が高いですから東大理三とダブル合格すれば理三に行くのが当たり前ですが、過去には理三に行かずに慶應医に行った人間もいるぐらいのレベルです。もちろんこれは極めてレアなケースではありますが、入学時点で将来臨床医になると決めており、尚且つ慶應医出身者が親戚などにいる人にとってはあり得る選択だと思います。 私も貴方と同じで国立第一志望で旧帝に受かり最初はそっちに行こうかと思いましたが、親の意見、予備校関係者の意見などを総合して結局慶應医に行きました。ちなみにその時の予備校の人の意見としては、どちらでもよい、研究医になるなら旧帝へ、関東の人間なら縁もゆかりも無い土地に行くより地元の慶應、などのものがありました。私はその時点では研究に行く可能性も視野に入れていたので迷いはしましたが、結局のところ、将来的に関東圏で働く予定であったことが決定的でした。 もちろん、実際は地方の旧帝に行っても卒後関東圏に戻ってくることは可能です。ただ、その場合、関東の大学の医局に所属する形が一般的ですからそこでの立場は当たり前ながらその大学生え抜きの人間よりは弱いです。誰だって他校出身者より自分とこの後輩の方が可愛いもんですから。特に慶應の医局に所属した場合、医局構成員の多くは慶應生え抜きであり、教授もほとんど慶應出身者という状況です。慶應という組織は医学部に限らず全般的に慶應命、排他的な部分が非常に強いですから、外の人間から見たら嫌な感じということも多々あると思います。。よって将来関東で働くつもりなら慶應医がいいでしょう。 逆に旧帝医に行くメリットは何か。 第一にお金ですね、学費。これは確かに大きいことは大きい。ただ、貴方の場合、自宅通学が不可能になりますからいくらアルバイトするといっても親の仕送りに頼る部分もあるのが普通です。そうなると結局のところ、学費の差がそのまま慶應に行った場合との金額の差にはなりません。日々の生活で親に負担してもらう部分は自宅を離れた場合の方が当然上がりますから、実際には6年間で1千万弱ぐらいの差に縮まるでしょう。もちろんお家の経済状態にも寄りますが、この金額の差は将来のことを考えるならば必ずしも高すぎる金額ではないと思います。 それから、次のメリットとして一般的なのが研究ですか。 確かに研究面でのバックアップは国立の旧帝の方が受けやすいという部分はあると思います。ただどれほどの差なのか。慶應がまったく研究していないかと言えばそんなことはありませんし、新聞に載るような研究をしている先生方もたくさんいます。そして優秀な研究をしている先生の研究室には国や企業からのバックアップはかなりあります。結局、いかに研究費のバックアップを受けられるかどうかは国立、私立の差よりも研究の内容であると感じます。 まあ、最終的な結論としてはどちらに行ってもいいと思います。どっちに行っても将来的に後悔するようなことになることはない大学間での選択ですから。 私はもう一度同じ状況に置かれて考えるならばやっぱり慶應を選ぶと思いますが、選ぶのは貴方ですからね。 最後に参考までに慶應入って良かったと思えること、逆に良くなかったと思うことを書いておきます。 まず、良かったこと。 卒業試験がありません。各大学、国公私立問わず医学部ではどこも卒業試験がありますが、慶應にはありません。よって卒業は極めて楽です。毎年全員卒業であり、卒留(卒業留年)はいません。 出席、特に臨床系の出席が甘い。基本的に学生の自主性任せなのでかなり遊べます。もちろん最低限、きっちりと試験を通さなければ進級していけませんが、効率よい学習が出来る人なら高学年になっても相当遊べます。自分もかなり遊んでました。 良くなかったこと。 部活に入らない人間への風当たりが強い。これは慶應に限らないかもしれませんが、慶應では特にその傾向が強い気がします。入学早々、絶対に部活(それも運動系の部活が望ましい)に入れと命令されます。興味の無い人間には苦痛な気がしますが、将来的にも部活がどこだったかははじめましての次に来る慶應出身者同士の挨拶代わりみたいなものですからどこかの部活に一度は所属しておいたほうがいいとは思います。基本的に途中でやめる分には平気です。6年間ずっとは部活に所属し続けず、途中でやめる人間もけっこういますから。 ポリクリ(5~6年次に行われる病院での臨床実習)が長い。これは苦痛です。国家試験の準備したい時にしつこくポリクリがつきまといます。他大では6年の夏前でポリクリが終わり、9月以降は卒試と国家試験という流れが普通ですが、慶應では国家試験にはほとんど何の役にも立たないポリクリが延々と6年の11月末まで続きます。。ちなみに国家試験は翌年2月ですのでポリクリの間も計画的にやっていかないときついです。ただ、これは毎年学生側から文句行ってますので貴方が慶應に入学してポリクリやる頃にはもっと短縮されるかもしれません。
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- orthopaedist
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三流医大出身の私からすると、どうでもいい話です。 東大や慶応の教授、有名病院の院長を目指し、 勲章や年金をもらうことが目標なら、 相応の大学を出ないと難しいですが、 一医師として場末で診療するなら、出身大学は関係ないです。 今は医局の支配力が落ちてきているので、就職先が無くて 泣くようなことはあまり考えなくていいでしょう。 でも、どっちがいいの といわれたら、自分なら慶応にいくなー。 関連病院と結束の固さ(人脈)は、慶応にはかないません。
慶応の医学部って関東圏では東大と並ぶ大派閥なのでおすすめです。 授業料の差なんてのちの人生の差で挽回できますよ。田舎で医者やるんほうがもうかるというのはありますが、学歴としてもカッコよさは慶応ですね。
- yosimako
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私は旧帝大を勧めます。しかし、関東圏なら、やはり都落ちではないけれど、周りは慶応を進めるでしょうね。最終的には、地元に近い慶応がいいかと思います。 経済的なことを考えると、どうでしょう。学費の高い慶応と一人暮らしの経費がかかる国立とでは? わたしの同級生で、金沢大医学部と慶大医学部に合格した子がいましたが、金沢大へ行きました・・・旧帝大ではないけれど。
お礼
ご回答ありがとうございます。 国立に行くというのが私の姿勢でしたので、なんだか残念です。 医学界も狭い世界なのだと思いました。 勝手に慶應にはチャラチャラした人ばかりと言うイメージでしたが、そんなことないと信じたいです。 ありがとうございました。
- nidonen
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旧帝大医学部と慶應医学部は、本当に迷うところですよね。 もし地元が東京(関東)以外なら、旧帝を選ぶべきでしょう。 旧帝医に現役で進んだ友人はいま、その大学にほど近い場所で 開業しており、地元の医師会で副会長を務めています。 ところが東京を中心とする首都圏はちょっと特殊で、ほかの 業界でもそうですが、支配的な学閥がありません。教職の世界でも 別に東京学芸大閥が強いわけではないし、医学界なら慶應以外の 私大出身者でも別に肩身を狭い思いをすることはありません。 となると、慶應が通学範囲の質問者さんなら、やはり慶應を 選ぶのが無難でしょう。旧帝に進学し、その地方で開業するなら 旧帝でいいのですが、関東に居たいならやはり慶應です。 > 自分にとっては学費のかかる私立大学がそんなに優秀とは思えないのです 学費がかかることと、優秀か否かはまったく別問題です。医学は 昔から国家試験の世界であり、医者の養成を国が推進してきたので、 国公立優位になっているんです。そのなかで慶應は下手な国公立を はるかに上回る歴史と伝統を誇ります。宮内庁病院の侍医は基本的に 東大か慶應の出身者が務めます。これが何よりのお墨付きです。 だから慶應の医学部に限っては、私学という括りで捉えるべき ではないのです。ノータイムで慶應医を蹴っていいのは東大、京大、 東京医科歯科だけでしょう。旧帝なら迷うところ、地方国立なら よっぽどの事情がない限り、慶應です( 親が地元の大病院の理事長 だったら、地方国立を選ぶのも現実的です )。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >学費がかかることと、優秀か否かはまったく別問題です もちろんそうだと思いますが、優秀でも学費の面で進学できない人はいると思います。そういった人たちを除くという点で学費が高いとどうしてもレベルが下がる気がするのです。 しかし実際は『借金してでも』と言う言葉があるように、目一杯奨学金をとるなどして進学可能な額なんだとおもいました。 どうもありがとうございました。
- come2
- ベストアンサー率32% (594/1811)
こんにちは No1、No2の方が詳しそうなので、おっしゃるとおりなんだろうと思いますが ただそれだと、なんのために旧帝大(東大以外)の医学部を第一希望にして 勉強してきたの?って感じですよね笑 事情を知らない親戚、友人はともかく 先生とかも慶應勧められると、今までの国立医学部第一志望に関して 進路指導を訂正しなかったのは何? という気になりますよね だったら、慶應医よりも、選ぶ価値のある東大理3を目指せばよかったってこと? という感じでなんかすっきりしないですよね? もちろん受ける前に両方受かることは仮定でしかないので 旧帝医学部も受けれるように目指すにしろ だったら最初から 第1志望 慶應医 第2志望 旧帝医学部 と設定しておいた方がすっきりしたはず せっかく受かったのに、実はそっちは優先順位低いんだよね って言われたら、気分悪いというのは、なんかわかりますね 最初から言えよ、と もちろんどっちの大学も素晴らしいことは間違いないので どちらに進学するにしても、楽しいキャンパスライフを!
お礼
ご回答ありがとうございます。 私の心情を本当によくわかっていただいて…ドキッとするくらいです。 センター試験のために苦手な国語を頑張ったり、何度もセンター模試をうけたり、何だったんでしょう? 私は旧帝大が地元にしか影響力が無い…ってことが残念でなりません。 受かった国立に行きたいです。でも将来は地元で働きたいとおもっています。 この事実を知っていればダメ元でも理III目指すべきだったと思いました。理IIIはとうてい無理と思ったから受けなかったのですが… 私の気持ちを代弁してくださり、スキッとしました。 ありがとうございました。
- ORZTX
- ベストアンサー率41% (213/513)
学費には確かに差がありますが、旧帝大医学部は基本的に大都市圏もしくはその郊外の住宅街にありますので住居、水光熱および食費で10~15万程度みておく必要があります。 対して慶応は通学圏内(キャンパスが信濃町と日吉の目の前ですし基本電車のみで計算。どちらも通学圏内ということは神奈川あたりの方?)ということですから生活面で年100万以上の差が出てしまいます。差し引きで慶応にかかる費用が一年あたり120万~130万差で関東の方ということを考えると、私も将来的なことも考慮して慶応を奨めると思います(奨学金の利用も含め) 関東圏の病院の方が関西圏のそれより給料は多いですし、将来的な住居費等も考慮に入れると卒業までの700~800万の差はあっさり覆りますよ。 旧帝大といっても医学部の場合、関東でも名前がきくのは京大くらいなものです。京医は技術研究系が強いので基本的にどこでも通用します(ただし、主に研究分野に限られますが) 九大は離れすぎていますし北大と名大、東北もどちらかといえば地域密着型、阪大は医学部に力を入れているとはいっても実際はかなりの実験・研究的臨床(苦笑)傾倒なので"阪大"を重視する関西圏以外、特に関東にはほとんど影響力はないです。 関東の臨床は基本的に東大閥と私大御三家の影響が非常に強いですからそちらへの割り込みはほとんど無理というのが現実です。 格に関しては評価基準にもよりますが、九州、東北、名古屋、大阪と比べれば同じくらいだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ご意見のとおり、私は旧帝大の方が格上と考えていたのですが、現在医療現場にいらっしゃる方に聞けばきくほど『住まいが関東圏なら慶應』とおっしゃいます。親にあまり出させられないので、奨学金を借りていこうと思います。 ありがとうございました。
お礼
詳しくご回答いただきありがとうございます。 同じ経験の持ち主からのご意見はとても為になります。 私も将来は研究も視野にいれていすので、現時点での決定はツライです。しかし、関東圏で働きたいと思っていますので慶應にしようかと思います。 ご意見ありがとうございました。