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胸腺とDNA
生物実験で、仔牛胸腺からDNAを抽出する実験を行いました。 今、その考察を書いているのですが、 なぜ胸腺にDNA(核酸)が豊富にあるのかがいまいちよくわかりません。 胸腺でリンパ球が分化したりすることと何か関係があるのでしょうか? また、老化するにつれ胸腺が小さくなっていくこと関係はあるのでしょうか? 詳しく教えてくださる方、また詳しく説明の載っているHPなどありましたら教えてください。
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>なぜ胸腺にDNA(核酸)が豊富にあるのかがいまいちよくわかりません。 No.2さんの説明にあるとおりだと思います。胸腺の組織像を見れば一目瞭然ですが、その実質はほとんどリンパ球からなります。リンパ球は丸い細胞として観察され、その内部はほとんど核で占められており細胞質は見えないに等しいです。それに対し一般的な体細胞はたいてい豊富な細胞質を持っています。同じ細胞1つを見た場合、リンパ球1個も、豊富な細胞質を持つ体細胞1個も持っているDNA量は同じですから、単位体積(例えば1立方cm)あたりにとれるDNAはリンパ球ばかりからなる胸腺ならば大量に取れるはずですよね。リンパ球には余分な細胞質がほとんどないわけですから。 >胸腺でリンパ球が分化したりすることと何か関係があるのでしょうか? 上記のことから分化とは関係ないと思われます。要は単位体積あたりに含まれる細胞数の問題です。 >老化するにつれ胸腺が小さくなっていくことと関係はあるのでしょうか? 今回のこの件に関しては関係ないでしょう。ただ、胸腺はおっしゃられるとおり加齢により脂肪に置換し、縮小してゆくという経緯をたどります。その状態では細胞質に大量に脂肪を取り込んだ脂肪細胞が混じってくるので、単位体積あたりに取れてくるDNA量は少なくなると思います。 以上をまとめますと、胸腺からDNAがたくさんとれるのは、単にリンパ球には細胞質が少なく、若い動物の胸腺はそんなリンパ球が詰まってできている器官だから、ということになりますね。
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答えは、「胸腺がリンパ球に富む組織だから」です。 一細胞あたりのDNA量は、どの細胞もほとんど同じです。しかし細胞質の量は、細胞によって著しく異なります。 細胞質にはDNAは含まれませんから、DNAに対するタンパク質やRNAの割合は、大型の細胞ほど大きくなります。これは、DNAを精製する際の不純物の割合が大きいことを意味します。 リンパ球はほとんど核のみで、細胞質がほとんど無いため、DNAを抽出するのに都合が良いのです。
お礼
お答えいただきありがとうございます。 とても簡潔でわかりやすく、これぞ求めていた答え!という感じです。 頑張ってレポート仕上げたいと思います。 ありがとうございました。
- MIYD
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そもそも胸腺にDNAは豊富にあるのでしょうか。 多いとしたら、 ゲノムDNAなので多核や無核の細胞を除くと、 一細胞あたりの量はほとんど変わらないはずですので、 細胞密度×体積が多い組織なのかもしれません。 下は私の予想ですが。 皮膚や筋肉だとすりつぶすのが大変だ。 肝臓や脾臓はすりつぶすのは簡単でも細胞外マトリックスなどが多くてきれいなDNAをとり難い。 血液だと核を持つ細胞が少ない(赤血球が多い)。 胸腺はあんまり食用に使われる部分じゃないから安く手に入るかもしれない。 などから、リンパ球がたくさんある胸腺を選んで、 牛はたくさん飼われている。 食肉用に子牛がたくさん使われている。 大人のは小さくなっている。 あたりが仔牛である理由なんじゃないかと思っています。 「ニシン精子由来DNA」も別にニシンじゃなくていいですし、 純度の高いDNAを安く調達できるものが選ばれているのではないでしょうか。
補足
ご回答ありがとうございます。 >そもそも胸腺にDNAは豊富にあるのでしょうか 考察課題として「なぜ胸腺は核酸に富むのか?」と出されました。 私としては、特に核酸に富んでいる細胞というのは無い様に思います。 もしかしたらMYIDさんのおっしゃるように「純度が高いから」という答えなのかも知れないですね… うーん、謎です。
お礼
お答えいただきありがとうございます。 そのままレポートになりそうな詳しい答えで嬉しかったです。 (いや、もちろん自分の言葉で書きますが…) 良いレポートが書けそうです。ありがとうございました。