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分離分析
分離分析にはたくさんの方法がありますが何故こんなにたくさんの種類が必要なのですか?その理由みたいなものがあったら教えてください。また、この方法はこんなとき(何の実験で何ができるのか)必要ですみたいなこともお願いします。
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こんにちは 分離分析は分離と分析の2つにわかれますよね。 分離は混合物から何かを取り出したり、別々にしたりする技術のことで、取り出したい物質の性質によって方法を考えます。物質には固体、液体、気体、水に溶けるものや水に溶けないもの、油に溶けやすいもの、蒸発しやすいもの、軽いもの、重たいもの、燃えやすいもの、分解しやすいものなどいろんな物質があります。物質同士の吸着の度合いの違いを利用して分離する場合も多いです。すべての物質を同じ方法で扱うのは無理があると思いませんか? できるだけきれいに取り出したいので、その物質にふさわしい方法を考えます。例えば、石と砂や水と砂だったらふるいで分けられますが、砂と砂鉄は分けられないので磁石を使います。そうやって多くの人が長い年月をかけていろんな分離方法を考案してきました。それが様々な工場や研究所で既存の技術として使われています。これからもまだまだ多くの新しい分離技術が必要だと思います。 分析は定性分析と定量分析に分けることができます。 定性分析はなにかの物質の有無を調べたり、わからない物質の性質を調べてどんな物質か推測します。定量分析はなにかの物質がどれくらいあるかを調べます。これだけでも方法はずいぶん違ってくると思いませんか。 分析をするためにはその物質を「検出」しなくてはいけません。 検出方法は臭いだったり、色だったり、味だったりします。臭いが無い物は色で判断したり、色の無い物は味や臭いで判断したり。化学的には赤外線をどの程度吸収するかとか、紫外線をどの程度吸収するかとか、水に溶けた場合の屈折率とか、電磁場の影響をどう受けるか、などといろいろな性質の違いを使って検出します。このときにたくさん検出されたり少なく検出されたりすると、その様子から物質の量を知ることもできます。 分離と検出、定量を一度に行う代表的な方法がクロマトグラフィーです。 高速液体クロマトグラフィーやガスクロマトグラフィーがあります。 溶解度、吸着率、沸点などの物質の性質の違いによって分離に使うカラムを選びます。検出する方法もふさわしい方法を考えます。 長々と書いてしまいましたが、回答になってますでしょうか・・・
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- aka_tombo
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禅問答みたいになりそうですが、 世の中に純物質として存在するものはまれです。ほとんどのものは化合物・混合物の形で存在します。 その中から特定の物質を単利し、正確に定量するための方法が様々考えられています。コストと精度に応じ、様々の方法が示されていると思います。また今後も微量分析の方向に行くでしょう。目に見えないものを探す飽くなき戦いの結果、といえるでしょう。
お礼
新年早々ありがとうございました。
お礼
新年早々ありがとうございます。とても参考になりました。