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多糖類の分析について
ある植物体から糖を精製して分離したいと考えています。 多糖類の一般的な分析の方法を教えていただけますか? 分解、合成して分析すると聞いたのですが それらにはどのような方法を用いるのでしょうか? あと、未知のものを分析するのは難しいのでしょうか?
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こんばんわ 再び#1のbubucaです。 >やはり最初のステップはGPCカラムがないと厳しいでしょうか?? 取り出す多糖類によるとおもいますが、水溶性でそのまま取り出せるなら分子量分布を調べてもいいかと思います。ものによっては取り出すのが大変なので可溶化してから取り出します。そうなると分子量分布を測定してもあまり意味がないので、GPCは必須ではないと思います。 ただし分子量分布の狭い多糖類が欲しい場合は、分子量を測定したり分取しなくていけないので必須になると思います。 >トリフルオロ酢酸で加水分解するときですが、減圧チューブを使ったことがないので、もう少し具体的に教えて頂けますか? アルミブロック恒温槽で使える耐圧チューブで、減圧(脱気)してテフロンのスクリュー栓で塞ぐことができるものです。わたしが使っていた物は枝管がついていて脱気が楽でした。ガラス器具メーカーに頼んで50mlや100mlのものを作ってもらっていました。現在は販売されているようですが正式名称はなんというのでしょうか。 トリフルオロ酢酸は2M濃度で糖質の50倍くらい使えば十分だと思います。 水との共沸点が104度くらいですから120度から140度で2時間くらい加水分解すればいいと思います。 >あと、グルコース換算についても教えて頂ければありがたいです。 これは単に、六炭糖ならばグルコースを、五炭糖ならばキシロースを標準にして定量してしまうということです。検出器の感度や官能基の有無による分子量の違いを無視するので、純度のわかっている標準試料が入手できないときや簡便に成分比を出したいときに使います。 あまり詳しいことは覚えてないのですが、役に立つでしょうか。
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- Bubuca
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こんにちは 何か目的の糖やオリゴ糖があって、その原料を植物に求めたいということですか? とりあえず、水溶性の多糖類でしたらGPCでおよその分子量がだせるでしょう。 水溶性でないならば直接還元糖量と全糖量を測定することで、およその分子量を知ることができるかもしれません。 あまり分岐の多い多糖類ですと誤差が大きくなるとおもいます。 糖組成の分析ならば、減圧チューブの中でトリフルオロ酢酸を用いて加水分解してHPLCが楽ですよ。 今は単糖類を全部分離できるカラムがありますし、視差屈折計で検出できます。 それぞれの単糖の標準サンプルを用意しておけば簡単に同定できて構成糖の種類が1回でわかります。 それぞれの糖について検量線を作成しておけば構成糖の比率や回収率まで出せますが、 グルコース換算、キシロース換算で出しても問題はないと思います。 オリゴ糖レベルならばNMRで構造を解析できますし、合成してみて確認もできます。 未知の物といっても植物由来だし、セルロース以外の多糖類だと推測しますので、 分離するのは主にヘミセルロースだと思います。 ヘミセルロースも蒟蒻マンナンみたいなのや木材中のアラビノキシランみたいなのもあるので なんとも言えませんが、ちょっとヘミセルロースでいろいろ検索してみてはどうでしょうか。
補足
ありがとうございます。 やはり最初のステップはGPCカラムがないと厳しいでしょうか?? トリフルオロ酢酸で加水分解するときですが、減圧チューブを使ったことがないので、もう少し具体的に教えて頂けますか? あと、グルコース換算についても教えて頂ければありがたいです。 分からないことばかりで申し訳ないですが、 よろしくお願い致します。
お礼
貴重なご意見ありがとうございました。 お礼が遅くなりすみません。 だいたいの要領が分かりました。 あとは進めながら考えて行きたいと思います。