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結晶からの回折X線と入射X線の強度算出について
X線を用いた場合の、結晶からの回折強度を計算したいと思っております。ラウエの式は入射X線強度が含まれていないので、絶対値を知ることが出来ず、回折強度の相対値だけ求められます。私が知りたいのは入射X線に対する回折強度です。 webで下記のページの(1.8.5)式に強度計算式がのっています。 http://66.102.7.104/search?q=cache:7n5U49JEdXAJ:www.nihonkai.com/higata/data/X-ray.pdf+%E5%9B%9E%E6%8A%98++lorentz+%E5%BC%B7%E5%BA%A6+%E7%B5%90%E6%99%B6&hl=ja&client=firefox-a これを用いて計算すると、入射X線に対して出射X線強度が、1/10E25となってしまいます。私の経験上1/10程度の強度だと思うのですが。 また化学同人「これならわかるX線結晶解析」安岡則武著のp48に従って計算してみると入射X線強度が10E9倍になってしまいます(物理としておかしい)。 オーダーでよいので、算出例などを示して説明してくださるとうれしいです。また数式の載っているサイトや参考文献などありましたら教えてくださるようお願いいたします。
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- wata717
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回折強度計算と実測の比較は大変難しい問題ですが,和書としては, 三宅静雄著:X線の回折(1969)朝倉書店 が良いと思います.そして用語として, 古典電子半径,偏光因子,運動学的回折理論,動力学的回折理論,モザイク結晶,理想的不完全結晶,積分反射強度,等々に留意してゆっくりと勉学することが必要です.強度の計算についてはまず一個の電子による散乱強度,一個の原子による散乱強度,一個の単位胞による散乱強度を検討して,最後に結晶全体による散乱強度をチェックすることが必要です.