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日中戦争と不景気について

日中戦争の前にはとても不景気になりましたが、その理由としては、世界恐慌によるものが大きいと思いますが、より具体的な理由があれば教えてGOO

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  • Bird1979
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回答No.1

こんばんは >世界恐慌によるものが大きいと思いますが、より具体的な理由があれば教えてGOO 1939.10.24の「暗い木曜日」に始まる世界恐慌は、資本主義諸国を奈落の底におとしますね。しかし、日本の場合は「嵐(恐慌)に向かって雨戸を開け放つ」ような(結果的に)タイミングの悪い政策実施が重なります。 それは金輸出解禁(浜口雄幸内閣、井上準之助蔵相)ですね。浜口内閣の目論見は、金輸出解禁→為替相場の安定→輸出増進→生産の拡大=景気回復および国際収支の安定、という流れでした。 しかし、世界恐慌の波及による不況と金解禁による円高、という二重の圧力が、工業部門および主要輸出産業であった製糸業を直撃します。その結果、輸出減退・輸入超過となり国際収支は極端に悪化します。(基本的に、円高=輸出× 輸入○  円安=輸出○ 輸入× ですね) これにより、もともと浜口内閣の「緊縮財政による財政再建」という寒風にさらされていた企業に暴風が襲うこととなり、操業短縮・企業倒産が相次ぎ失業者が急増します。また、養蚕農家さらには不況による農産物価格の下落、凶作・豊作両面からの打撃により農村の窮乏化に拍車がかかりました。 しかし、資本主義諸国のなかで、いち早く恐慌を脱出した(1933年)のは日本です。それには、主に以下の要因があります。 一つは、犬養内閣(高橋是清蔵相)による金輸出再禁止→円安→輸出拡大、および公共事業の拡大による有効需要の創出→景気の刺激・回復、です。 第二に、満州事変にともなう軍事費の増大→軍需生産の拡大→生産の回復・拡大という流れ。 第三に、円安状況下での、労働者賃金の圧縮による低価格製品の大量輸出による輸出拡大です。これは「ソーシャルダンピング」として欧米の反発と対抗措置(ブロック経済圏の形成)を招きます。 二・三については、欧米諸国との軋轢の拡大を生じ、国際連盟の脱退によって日本は国際社会との対決色を強めていきます。

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