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広辞苑 人気の理由は
数ある国語辞典の中で、「広辞苑」はなぜ人気があったり、よく引用されたりするのでしょうか。 このカテゴリでも、広辞苑から引いた回答が多くあります。 私の使用感としては、解説が簡潔すぎたり、用例に古文と現代文が混在していたりして使いにくく思うこともあります。
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○何しろ歴史が古いので,知名度がある。 「『明鏡』(注。大修館書店から出ている国語辞典)によると」などと話しても通じない人は(残念ながら)多いでしょうが,『広辞苑』によると,と言えば,ああなるほどと思う人は増えるでしょう。 私も,たとえばここで回答したり文章を書いたりするとき,特にこの辞書の説明じゃないとダメという場合は別として,どの辞書でもいいような場合は,広辞苑を引用することが割と多いですが,それは「通じやすいから」というのが最大の理由です。 ○通常の国語辞典に比べ,百科語(専門用語,人名・地名・作品名などの固有名詞,その他)を多く収録しているので,ミニ百科事典として使える。 難しい用語を調べたいとき,いきなり専門的な文献や百科事典を引くのは煩わしかったり,そもそもどの本を見たらいいのか分からなかったりすることもあるので,まず広辞苑で大まかな意味を把握してから,必要があればより詳しい文献に移る方が理解が進むことが多いです。 プロの物書きや編集者の間でよく使われているのは,このへんの理由が大きいのではないでしょうか。 ○さまざまな形で電子化されているので便利。 私事で恐縮ですが,自分の背広のポケットには,左と右に1台ずつ電子辞書を入れていて,そのうち右の方の機種には広辞苑(だけじゃないけど)が含まれています。(左ポケットには韓国製の電子辞書。) 職場や通勤途上で,新聞や本などを読んでいて,ちょっと調べたくなったときに便利です。 また,CD-ROM版も出ていますので,これをPCにインストールしておけば,「教えて!goo」の説明を書くときにすぐ引用できます。 >解説が簡潔すぎたり、用例に古文と現代文が混在していたりして これは確かにそういうところがありますね。 特に,現代日本語の基本的な言葉の使い方を調べようと思ったら,むしろ同じ岩波書店でももっと小型の『岩波国語辞典』とか,さきほどの『明鏡』(大修館)や『新明解』(三省堂)などのほうが詳しく丁寧に書かれていたりします。 用例に古文が出てくるのは,「それぞれの単語が古代から現代にいたる日本語の歴史の中で,どのように使われてきたか」を明らかにするというポリシーで作られている辞書なので,仕方ないと言いますか,むしろそれを面白がる読者が使うべき辞書なのかも知れません。 単語の意味も,ほとんどの辞書が「基本的な意味・重要な意味」から始めているのに対し,広辞苑の場合,現代は余り使われなくても元々はこういう意味だった,という意味が最初に出てきたりします。 そういう点では,ちょっとプロフェッショナル志向ですね。 というわけで,当たり前の結論ですが,1冊の辞書を絶対視せず,場合に応じて使い分けるのがよいと思います。 長くなってしまってすみません。
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- luune21
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何でも載っているというような辞書のうち、一番最初に人気が出て、知名度が上がり神話化したからではないでしょうか。 私は、広辞苑は大国語辞典ではなく、大机上実用辞典だと思っています。単に漢字や意味を知りたいぐらい使うもので、日本語(国語)をちゃんと調べるものとしては役に立ちませんね。 ただし、このことは広辞苑だけではなくネット辞書で広まっている大辞林や大辞泉なども同類です。このカテゴリで日本語の正誤等の根拠に使うべきではないと、常々感じています。
お礼
ご回答ありがとうございます。辞書の記述や、見出し語の採用基準はあくまで執筆者、編集者の判断ですから、根拠や標準として考える場合には注意が必要ですね。
- puni2
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いや,別に広辞苑の肩を持つつもりはさらさら無いんですが。 >「人気がある」とは断言できません。 うーん…「人気がある」の意味をどうとらえるか,でしょうが,むしろ人気があるからこそ,それを鵜呑みにしないようにという警告の書を執筆する人も出てくるのではないでしょうか。 全然売れていない何とか社のなんとか国語辞典に,不適切な記述がいくらあったからといっても,それを批判する本が出る可能性は低いでしょう。 ためしに「人気」の意味をひいてみました。 「世間一般の人々に好まれ,もてはやされること。『--のある番組[サイト]』『--投票・--者』」 (明鏡国語辞典より) 人気のある番組でも,いろいろ問題点があったり,批判されていたり,ということもよくある話です。 文脈上,また内容上,「特にこの辞書でなくては」という必然性がないときに,どの辞書が登場するかというと,広辞苑が引かれる回数がたぶん一番多いのではないでしょうか(きちんと調べたわけではないですが)。 事の善し悪しは別として,現状としては人気があるといって差し支えないと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。人気があるから批判もあるということですね。
- erkserve
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「人気がある」とは断言できません。 橋本治氏、渡部昇一氏、矢沢永一氏などは、猛烈に批判しています。 特定の政治思想に基づいているという理由の他に、非常に安易に編集された辞書だということも、いろいろな書物で主張なさっていたと思います。 著者名と「広辞苑」で検索すると書名がヒットすると思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。有名だから批判のし甲斐があるということもあるかもしれません。
あのでかさかなー。 ステータスシンボルのような。(w これ買ったら、小説なんて(昔書いてました。)楽勝♪と思ったものです。 とはいえ、私は、新明解の方が好きで、机に1冊、古いのが2冊、持ち運びように小さいのを1冊持ってます。 ちなみに、私はgooの国語辞典機能を抜粋してます。 ネットで検索できて、コピーも楽だし。
お礼
ご回答ありがとうございます。ステータスシンボルですか。
お礼
詳細な解説をいただきました。ありがとうございます。参考になりました。早くから有名、収録範囲が広い、電子辞書等に多く採用という点がポイントのようですね。