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キャッシュフロー計算書の作成方法について
こんにちは キャッシュフローの計算で、 テキストに以下の記述があったのですが、 「商品増加額」は不要(2重計上) とならないでしょうか。 現金および現金同等物の増加額= 売上高 -売掛金増加額 -売上原価 +買掛金増加額 -商品増加額 ※厳密に説明できないのですが、 お金の動きだけに注目しているので 商品は関係ない気がしてしまいます。 以上よろしくお願いします。
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こんにちは。 この計算式は、かなり単純なモデルを想定したもののようですね。 売上高に「売掛金増加額」を調整するということの意味は理解されてますよね。 売上高の計上のタイミングとその売上にかかるキャッシュの回収のタイミングにズレをもたらすことになる「売掛金増加額」(売掛金の期首と期末の差額)を売上高に調整しましょう、ということです。つまりこのモデルでは売掛金の回収高を算定しているということです。 売上にかかるキャッシュの回収(売掛金の回収高)=売上高-売掛金増加額(売掛金の期末と期首の差額) では、売上原価についてはどうでしょうか? 売上原価にかかるキャッシュの減少を考えるためには、まず商品仕入高がどれだけあったのか、次にその商品仕入にかかるキャッシュの減少(つまりこのモデルでは買掛金の支払)はどれだけあったのか、と2段階に分けて考える必要があります。 <1段階目> 商品仕入高=売上原価+商品増加額(商品の期末と期首の差額) <2段階目> 商品仕入にかかるキャッシュの減少(買掛金の支払高)=商品仕入高-買掛金増加額(買掛金の期末と期首の差額) <合算> 売上原価にかかるキャッシュの減少(買掛金の支払高)=売上原価+商品増加額-買掛金増加額 となります。 +-の符号に注意してください。
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- nanakaseyashiro
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二重計上にはなりません。 キャッシュフロー「計算書」の作成方法には、直接法と間接法があります。 直接法ではおっしゃるとおり、お金の流れだけに注目します。 間接法では、損益計算書の利益と現金の流れとずれがあるものはなにか?という観点から該当項目を調整して作成します。 ご質問の式は、間接法の概念を表したもので、誤解を恐れずに言えば、実際の現金の流れとは直接関係ありません。 商品の増加は、利益には考慮されていない現金の支払い(商品の増加は、利益に関係ないけれどもお金を払って商品を買ったのでマイナス。ちなみに、「でも商品買ったけどまだ払ってないだろ」、という分は買掛の増加でプラス調整。)ですので、その分マイナスに調整しただけです。 具体的な話としてはNo.2の方がわかりやすく書かれているとおりです。 ご質問の式は、会計上の利益からスタートしていない点で少し不十分とは思いますが、理論上間違ってはいません。(「+売上高と-売上原価」(=利益)というのが誤解を呼びやすい?) ちなみに、私も勉強していたときに、まったく同じような疑問をもちました(「現金と関係ねーだろ」と)。自分で間接法で実際に何度か作ってみて、ようやくわかりました。 練習問題や実際の作成をやってみると、納得できると思います。
お礼
ありがとうございます。直説法、間接法の問題を解いてみて理解できました。
- newcinema
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キャッシュフローの関係性から言うと、複雑な仮定をしないとすれば、この関係式自体は間違いではないようです。完全性の観点からは、まったくなっていません。営業キャッシュフローの要素としてもまったく足りていませんし。 しかし、こんな関係式は初めて目にしました。 なぜこのような直感的にわかりにくい式を提示するのでしょうかね?もっとわかりやすく説明することは出来るはずですが。 この式だけを理解することにはあまり意味はないように思われます。私は、このような観点で考えたことはありません。売上と仕入れだけで完結している式は、キャッシュフロー計算書上ではあまり意味を成さないからです。
お礼
ご回答ありがとうございます。これは練習用の問題からの引用で「投資・財務のキャッシュフローが発生していないこと」を仮定しています。
お礼
丁寧な解説をありがとうございました。基準を「調整」するという見方をはじめて知りました。一気に分かりやすくなりました。ひょっとして、「損益計算書ですべてのフローはあらわせない」のご回答頂いたかたですか?度々お世話になります。