財務会計論か会計学総論の テスト問題と推測して回答します。
会計概念フレームワーク(枠組み)が必要なのか?
第1に、標準的設定(会計基準設定機関)が有用であるためには、それが確立された概念と目的の上に構築され、また こうしたものに関連づけられる必要がある。
健全に開発された概念的枠組みがあれば、FASB(アメリカ)や企業会計審議会(日本:金融庁)は将来 より有用かつ一貫した標準を発行できるようになるはずである。
この枠組みは、財務報告に関する財務諸表利用者の理解と信頼を増大させ異なる会社間の財務諸表の比較可能性を向上させるはずである。
第2に、基本的理論に関する既存の枠組みを参照することによって、実務で新しく発生している問題を迅速に解決できるようになる。新しく発生している問題として以下の例を挙げみよう。
アメリカでは、1980年代初期には、高金利と高インフレに対応するたに、会社はユニークな債券を発行していた。
そのような債券には、シェアード・アプリケーション・モーゲージ(貸し手が参加持ち分を受領する債券)、ゼロ・クーポン債(表面利率をつけず、大きな割引価格で発行される債券)、コモディティ・バック債券(商品による返済可能な債券)などがある。
たとえば、サンシャイン・マイニング(銀の採鉱会社)は、現金で1,000ドルか
または銀50オンスのうち、償還期限時においてより価値のある方で返済を行う債券を2つ発行した。どちらの債券も表面利率は 8.5%だった。
サンシャインまたは この債券の購入者は、この債券を いくらと計上すべきであっただろうか? 償還が銀で行われる場合、この債券に対するプレミアムまたはディスカウントはいくらなのか、また、それはどのように償却されるべきか(銀の将来の価値は債券発行時点では不明である)?
FASB (日本でいう 企業会計審議会)がこのような状況に対して適切な会計処理を迅速に処方するのは、不可能では ないにしても難しいことである。
しかし実務を行っている会計人(士)は、日々そのような問題を解決しなければならない。良い判断と一般に認められた概念的枠組みの支援により実務者が特定の選択肢を迅速に排除し、論理的かつ受け入れ可能な処理に焦点を合わせることが望まれる。
最後に、日本でも企業活動の複雑化、国際化等の急速な変化に即応するために、常設の独立機関として、財務会計基準機構を設立している。
FASB 財務会計基準審議会 の略称
(Financial Accounting Standards Board )
今回は、アメリカの債券を例にして説明していますが、これを、有価証券、固定資産の減価償却、棚卸資産、事故・災害などによる 会計処理方法の変更などを 例に挙げて説明して論じれば 良いと思われますが‥
お礼
ありがとうございます。 おかげで、いけそうです。