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「は」と「が」の使い分け
以下の例文Aと例文Bは、ある小説の書き出しの部分と考えてください。[は]と[が]の使い方として、例文Aは問題ないと思いますが、例文Bはおかしいと思います。しかし、何故おかしいのかうまく説明できず、気持ち悪いです。うまい説明があったら教えてください。 <例文A> 吉田太郎[は]、佐賀県に生まれた。 6歳まで何不自由なく子供時代を楽しんだ。 状況が一変したのは、太郎[が]中学に入ってからだ。 <例文B> 吉田太郎[が]佐賀県に生まれた。 6歳まで何不自由なく子供時代を楽しんだ。 状況が一変したのは、太郎[は]中学に入ってからだ。
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名残惜しいですね。kobareroさんとのやりとりは、本当に勉強になりました。 単に知識的なもの以上に、問題点の捉え方や、方向違いへ反れるとすぐ修正していただいたりした、その適確な状況判断にいつも感銘を受けていました。 本当にありがとうございました。 <臨時講義9> (ガラガラ・・・、) 生徒:・・・。 先生:お、どうした。黙ったまま入ってきて。 生徒:本当に終っちゃうんですか? 先生:なんでもそうだろ。始まりがあれば終りもある。 生徒:尾張名古屋は城で持つ・・・、あ~、こ、りゃ・・、こ・・、りゃ。 先生:泣きながら都都逸を歌うんじゃない。困った奴だな。 ともかくkobarero先生と出会えて良かったね。 また、呼ばれることがあるかもしれないから、その時は、私のところにも寄ってください。 生徒:はい、必ず。では、失礼します。 (ガラガラ・・) 生徒:先生、たしかこの前まで自働ドアじゃ・・・。 先生:もういいんだよ・・・。元気でがんばってください。 また会いましょう。
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- hakobulu
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夏の尻尾がまだ頑張っているようです。 さわやかな気候もいいですが、北海道人としては、すぐ冬を連想してしまうので、たとえ尻尾でも夏を応援してしまいます。 <臨時講義8> 生徒:先生こんにちは。お久しぶりです。 先生:まんず久しぶりだね。 生徒:あれ、半分なまってますね。 先生:あ、そうだね。本当に久しぶりだねって言ったんだよ・・・、そうでもないか。 kobarero先生は元気にしてるかい? 生徒:はい。「は・が」問題を考えない時は、頭の回転が格段に良くなると言っていました。 先生:そうか、それではそろそろ結論をお願いした方がいいね。 生徒:あの~。hakobulu先生が回答者でkobarero先生は質問者なんですよね?先生にすっかり質問者の雰囲気が漂っているように感じるのは、僕の錯覚なんでしょうか? 先生:そう言われればそうだったね。でもこれでいいんだ。体系化は彼の方が向いている。 私は無責任な課題を丸投げ提示していただけだからね。本質的には。 生徒:今日は随分と謙虚ですね。連休で心境の変化が起こりましたか? 先生:生意気言ってないで、私の気持ちをちゃんと伝えておいてくださいね。 生徒:僕の言ったこと、わかるって言ってくれましたよ。「前を強調、後ろを強調」ってやつ。 先生:そうか、うまく理論に組み込んでもらえるといいね。 生徒:う~ん、そこまではどうかなあ。 先生:ともかく、kobarero先生さえ差し支えなければそろそろ結論を期待してもいいでしょうか?と言っていたと伝えてください。 もちろん、全く急がないです、ともね。 生徒:は~い。僕も楽しみです。
補足
昨日は雨が降ったのに、今日は依然として暑いです。秋は、一雨ごとに涼しくなると思っていましたが、温暖化の影響でしょうか、なかなかさわやかな秋になってくれません。 気が付くと、「は」と「が」の質問を最初にさせていただいてから、もう20日以上たっていました。その間、hakobuluさんのお陰で、随分色々学ばせていただきました。「は」と「が」だけでこんなに考えることがあったとは、当初は思ってもいませんでした。hakobuluさんに色々な角度から助言をいただき、その都度、一所懸命考えて新しい発見ができ、大変楽しかったです。でも、hakobuluさんには、私のつまらない質問にお付き合いさせてしまったようで、心苦しいです。 ところで、今日、あらためて、過去のやり取りを見直してみて、びっくりしたことがあります。それは、hakobuluさんが、一番最初の#5で述べられていることは、ものすごく正しい説明だったんだということが、今になってやっとわかりました。結局、私は、長い時間かけて、たどり着いたのは、hakobuluさんの#5の説明のような気がします。私は、一体何をやっていたのでしょう? とにかく、私としては、当初の質問に対する疑問は、お陰様で解決しました。それで、そろそろ、クローズしようかと思っております。 本当に、色々とありがとうございました。
- hakobulu
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夕方過ぎて雨になりました。しとしと静かな音で降っています。これが止んで本格的な秋になりそうな予感がします。 <臨時講義7> (ウィーン) 生徒:こんばばんは。 先生:お、今日は顔色がいいな。何かいいことあった? 生徒:ちょっとハイキングしてきました。 先生:そりゃいい、面白かった? 生徒:はい。kobarero先生に勧められて行ったんですが良かったです。それより、これ今日のノートです。 先生:はい、どうも。うーん、なるほど。 うまく言えなくて実に歯がゆいんだが、伝達能力の無さを痛感するよ。 でも頑張って再挑戦するから、上手に伝えてくれよ。 確かに私は「強調」を広義に(かなり)使っているかもしれない。 基本的には、特定するのも強調のうちとさえ思っている。 しかし、そこまでいくと論ずる意味が無くなるから、あえて「強調」と「特定」をわけて説明することが多い。 「が」は「強調」か「特定」か、必ずどちらかの要素がある。 主格を強調したくない場合に「が」を使うのは特定したいからだ、という事になります。 <質問1> (1)「が」は主格を明示している。 :主格を強調、または特定している。という意味になるので、(2)を含んだ内容と考えます。 <質問2> (1)(2)とも不十分。 「主格を強調し、または特定し、あるいは強調しながら特定することもある。」 という考えです。 <質問3> 「生徒が焼いたケーキを今日食べた。」は、前後の文脈によって、「強調」か「特定」かを判断します。 故に文としては同じです。 (1)「実はあまりおいしいと思っていなくて、今まで一度も食べた事がなかった。」という話が続く場合は、「強調」の意味で使われたと判断できる。 (2)「生徒」(「レンジ」も)をことさら強調したくないのにこういう事を言うのは、「今日食べた」という事を言いたいのだと判断できる。 それで、この場合の「が」は「ケーキを焼いたのは誰か」という事を特定しているに留まっていると判断できます。 生徒:わかりました。先生、自分ばっかりしゃべって疲れませんでした?僕は本当にわからなくなってきました。 先生:いや、ただ表現の仕方の問題だからね。大分煮詰まってきてることに変わりはないと思う。 生徒:でも強調になっているかいないかって、結構大きい問題じゃないですか? 先生:確かにそうだね。君もkobarero先生に鍛えられて、かなり鋭くなってきた。 会話であればアクセントの強弱でかなり言わんとする要点は伝わりそうだけど、書き言葉では色んな可能性が含まれてしまうのは止むを得ないのかもしれないね。 生徒:なんだか、わかったようなわからないような変な気持ちになりました。 先生:そうか。実はわたしもそうなんだ。 君が良くkobarero先生に伺って、今度会った時、教えて欲しい。 あ、それからkobarero先生の所に行くのは、明後日にしなさい。 明日は日曜日だから、たまには「[は・が]問題」から離れてもらわないと。 生徒:は~い。わかりました。それでは。
お礼
生徒:えー、せっかくおごってやったのに、まずそうな顔して食べてんですよ。こいつは。 先生:うーん。それは、猫が正しい。 生徒:えっ? 先生、何を言い出すんですか? 先生:猫が急に「ワガハイハ、ブタデアル」と言い出したのは、「お前、何食いたいんだ?」と聞いた後からだな? 生徒:そうですよ。それが、何か? 先生:君には、「は」の機能の一部しか説明してなかったが、「は」には、「~~について言うと」という意味があるんだ。 生徒:それは、hakobulu先生にならいました。 先生:おー、そうだったな。じゃ、君の応用力が足りないようだな。「ワガハイハ、ブタデアル」を、わかりやすく言うと、「ワガハイについて言うと、食いたいのは、ブタデアル」という意味になるんだ。 生徒:えー!そんな勝手な意味づけができるんですか? 先生:勝手じゃない。長い日本の歴史のなかではぐくまれた言語表現の知恵だ。ところで、その猫は、本当は「カツ丼」を食べたかったんじゃないのか? 生徒:あっ、そういう意味だったんですか。(猫の頭をなでながら)お前、昨日、本当は「カツ丼」が食いたかったのか? ネコ:ニャカラ、イッタニャニャーノ、ワガハイハ、ブタデアル、ノニャ。 生徒:そうだったのか。それで、「カレイの煮付け善」をまずそうに食ってタンニャニャー。 ネコ:カッテニ、ネコゴツカウニャー。 先生:どうやら、君は、今日、ネコに日本語教わったみたいだな。うん。とにかく、これでわかったと思うが、hakobulu先生の言われるとおり、文脈によって意味は変わるのものなのだ。 生徒:よくわかりましたニャー。 先生:おーそうだ、今度hakobulu先生に会ったときは、私の方の疑問は全て解決したので、ゆっくりお休みくださいとお伝えください。それと、無理な質問にもていねいに答えていただいてありがとうございましたともね。 生徒:わかりました。では、先生、良い3連休を。 ネコ:センセイ、サイナラナノニャ。(生徒に向かって)オイ、オマエ、キョウハ、チャント、カツドンクワセロヨニャー。 生徒:おいおい、お前いつまで、おれにおごらせる気だ? それに、おごってやった相手に「オマエ」はないだろ! 日本語の使い方知らんのか? ネコ:シラナカッタノハ、オマエノホウジャニャーノ。 生徒:ククククッー!
補足
昨日に続き今朝もさわやかな秋晴れです。ただ、昨日は昼間はまだかなり暑く汗だくになりました。 生徒:おはようございます。少し涼しくなってきましたね。 先生:そうだね。ところで、hakobulu先生から回答を頂いてきたかい? 生徒:これです。ちょっとわかりにくい感じもしましたが。 先生:どれどれ、うーん。ん?(再度同じ所を読む)。あーそうか。うーん。ん?(再度同じ所を読む)。うん。あー、なるほど、そういうことだったのか。今度はわか ったぞ。 生徒:先生、(ゴソゴソ)、わかったんですか? 先生:うん。長い間の疑問が、これで一気に氷解したぞ。 生徒:(ゴロゴロ)、えー? どういうことですか? 実は、私にはあまりわかりやすくなかったんですが。(ゴソゴソ) 先生:よし、君に解説してあげよう。まず、<質問2>の回答を見てみよう。hakobulu先生は、「主格を強調し、または特定し、あるいは強調しながら特定することもある。」と言っておられる。これは、言い換えると、「が」の働きは、(1)主格を強調する。(2)主格を特定する。(3)主格を強調しながら特定する。この3つの働きのどれであるかは、状況に応じて変わるということなんだよ。 生徒:じゃ、その状況に応じてって、どういう状況のこと? (ガサゴソ、ゴロゴロ) 先生:その点なんだ。私が長いことわからなかったのは。でも、今回はとうとうわかったぞ。<質問3>の回答を見てごらん。hakobulu先生は、「前後の文脈によって、「強調」か「特定」かを判断します。」と書いておられる。これで、完全に理解できたんだ。 生徒:えっ? 私には、まだ、よくわかりませんけど。 先生:簡単に言うと、hakobulu先生は、「が」の働きは、文脈によって変わりうると言っているのだ。同じ赤い色だって、周りがオレンジ色か、緑色かで印象が変わってくるだろう。それと同じなんだよ。 生徒:あー、そういうことだったんですね。それで、例文によって説明の焦点が変わっていたんですね。(ゴロゴロ) 先生:そうなんだ。それで、考えてみたんだが、hakobulu先生の考え方は、以下のように公式化すると、うまく説明できると思うんだ。例えば、hakobulu関数h1の値が1であり、かつ、hakobulu関数h2の値が0の場合は、「が」の機能は、純粋に「特定」だけになろ。逆に、h1=0,h2=1なら、純粋に「強調」だけになる。そして、その中間の0<h1<1,0<h2<1のときは、「特定」と「強調」が微妙に混じった状態になるんだ。そして、h1,h2の値は、いずれも、文脈(c)によって決定されるんだ。 <公式> 「が」の機能=h1(C)*[特定]+h2(C)*[強調] h1: [特定度]を決めるhakobulu関数(1~0の値を取り得る) h2: [強調度]を決めるhakobulu関数(1~0の値を取り得る) c: 文脈 生徒:先生、何かおおげさな割には、何も説明してないような気がするけど、でも、とにかく、「が」の働きが文脈で変わるっていうのは良くわかったよ。(ゴロゴロ) 先生:これで、長い間の疑問がすっかり解決してスッキリしたよ。hakobulu先生に是非お礼申し上げてください。ところで、君、さっきから、机の下あたりで、何か「ゴロゴロ」とか「ガサガサ」とか聞こえるのは何だね? 生徒:あっ! ばれたか。実は、昨日ハイキングに行った帰りに、変な野良猫が絡み付いて来たんです。うるさいから、「シッ!向こうへ行け!」って言ってやったんですよ。そうしたら、こいつがね(と言って机の下からクロネコを抱き上げる)、「オイ! ハラガヘッテルニャ、ナニカクワセロ」って言うんですよ。ずうずうしい猫だとは思ったんですがね、見ると、やせて何日もメシを食ってないみたいなんで、かわいそうになって近くの定食屋へつれてったんですよ。「お前、何食いたいんだ?」って聞いたらね、こいつったら、「ワガハイハ、ブタデアル」なんて言い出すんですよ。多分、夏目漱石の小説の名前をどこかで聞いたのを、間違って覚えたんでしょうね。それで、私は、「そうか、わかった、わかった。何でもいいんだな。」と言って、猫が喜びそうな「カレイの煮付け善」を注文してやったんですよ。そうしたら、こいつは、「ワガハイハ、ブタデアル」「ワガハイハ、ブタデアル」を繰り返すばかりで、初めはせっかくの「カレイの煮付け善」に手を付けようともしないんですよ。しまいには、定食屋のおばさんまで出てきて、「あらまぁ、この猫ったら馬鹿だね。自分のことブタだと思ってるんだね。」って言い出す始末で。 先生:それで、その猫、結局「カレイの煮付け善」、食べたのか?
- hakobulu
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温度の調節が難しい時期ですね。ご自愛ください。 <臨時講義6> (ウィーン) 生徒:こんばんは。kobarero先生からの質問を持ってきました。 先生:ごくろうさん。勉強してきた講義内容を先に見せてごらん。熱っぽいのは直ったみたいだったかい。 生徒:はい。たっぷり寝たら直ったそうです。 先生:そうか、それは良かった。 生徒:先生が対格を言い出したんですってね。 先生:うん~ん。そうだっけ?どれどれ・・・。 #18補足の「質問2」と「質問3」をみてご覧。私じゃなかったと思うが、ま今はどっちでもいいんだ。 それより、「比較なくして強調なし」って言ってるなあ。 生徒:自信ありげでした。いっつも強調ばかりしてたら強調の意味が無くなるって。僕もそう思います。 先生:そういう捉え方だったのか。私としては、ひとつの文において、主格と対格どちらを強調したいのかという判断は、常に必要とされるという考えなんだけどねえ。 生徒:もう一回聞いてみます? 先生:そうしてくれると助かるなあ。ところで喉が乾いてないかい?何か飲む? 生徒:ん~、そうですね。どうしようかな・・・。折角ですから何かいただきます。 先生:そうか。水、コーラ、ウーロン茶、どれがいい? 生徒:う~ん。どうしようかなあ・・・。コーラが飲みたいな。 先生:どうしてもコーラが飲みたいの? 生徒:いやそうじゃないけど、無ければ水でもいいです。 先生:いや、あるよ。ただ、君はどうしても「コーラ」と言ったわけではないんだね? 生徒:はい。 先生:じゃ、どうして「コーラ[が]飲みたいな」って[が]を使ったのかな? 生徒:だってどれかひとつに決めないと飲めないでしょ? 先生:それを「特定する」と言うんだ。 生徒:あ、先生僕をペテンにかけて・・・。でも、そうか・・・。わからなくなってきたぞ。これも今度kobarero先生に聞いてみます。 先生:そうしてみてくれ。次は「難問1」か。 おっと、「質問1」って書いてるな、ちゃんと。どうも身構えちゃって。 (答え1) (2)の文の骨子、つまりもっとも大事なのは「中学に入ってからだ」という箇所である。 それにも拘わらず、「状況が一変したのが」と[が]を使ってしまうと、既に半確定的な統一理論によって、[が]の前の「状況が一変した」という箇所の方が強調されてしまうため、矛盾が生じるからである。 生徒:普通の言葉でしゃべってください。何かこわいから。 先生:そうか、すまん。では難問・・じゃなかった「質問2」にいきます。 「誰が買ったのか・誰が好きなのか・誰が殴ったのか・何か載っていたのか」 すべて[が]によって特定されているからです。 ・・・少し不安だが、こんなところですね。 生徒:ありがとうございます。じゃ、今日はこれで。 先生:はい、気をつけて。
補足
きょうは、すっかり涼しい感じで、今夏初めて、外にでかけても汗をかかずに済みました。これから連休が多いですね。 生徒:(学校のカフェテリアで朝飯を終えて来る)おはようございます。 先生:さっき、カフェであったとき、君からhakobulu先生の回答の話を聞いたんで、考えてみたんだが、どうも今回は、あまりはっきりしないことが多いんだ。それは、多分、hakobulu先生が言っている「特定」という言葉と「強調」という言葉のせいだと思う。この2つの言葉は、私は、2つの別な意味として考えているんだが、hakobulu先生は、同じ意味で使っているようにも見えるんだ。でも、本当にそうかどうかわからないんだ。それと、主格を強調したいから「が」を使うといわれるのだが、では、主格を敢て強調したくない場合はどうするのか、その辺が良くわかんないんだ。それで、今回は、もう一度、hakobulu先生にこの点を確認してきてもらいたいんだ。 生徒:えっ? じゃ、今日はこれで終わり? 先生:秋晴れのこんな良い天気の日に、君は、教室で勉強なんかしたいのか? 生徒:実は、久しぶりにハイキングでもしたいと思ってたところです。 先生:よし、じゃ決まりだ。質問は以下にまとめておいたから、今度hakobulu先生にお会いしたら、聞いておいてください。 生徒:はーい。では、ハイキングに行ってきます。 <質問1>以下の2つの文の意味は同じと考えていますか?もし、違うと考えている場合は、どう違いますか? (1)「が」は主格を明示している。 (2)「が」は主格を特定している。 <質問2>「が」の主格に関する働きの説明として、(1)で十分だと思いますか? それとも、(2)のように説明する必要があると考えますか? (1)「が」は主格を特定している。 (2)「が」は主格を特定し、かつ、強調している。 <質問3>「が」に主格強調機能があると考えた場合、敢て強調したくない場合には、どうすれば良いと思いますか? 例えば、以下の文で(1)(2)で、「レンジ」に対する思い入れと「生徒」に対する思い入れが同程度の人が、「生徒」をことさら強調したくないとき、(1)の文は、どう表現すればよいですか? (1)「生徒が焼いたケーキを今日食べた。」 (2)「レンジで焼いたケーキを今日食べた。」
- hakobulu
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<臨時講義5> (ウィーン) 生徒:こんばんは。今日は自働ドアですか、特に言うことはありませんが・・。暇ですねえ。 先生:すっかり中へ入んなさい。ウイーン、ガコン、ウィーン、ガコンてうるさいから。 生徒:はい。では、すぐ本題にはいります。「状況が一変したのは、太郎が中学校に入ってからだ。」に主題はあるけど、主格は無いって、kobarero先生は言ってました。 先生:そうか・・・。でも無ければ文とは言えないと思うんだが。ま、今はそういう事にしておこう。 生徒:あれ?そんなに簡単に納得しちゃうんですか? 先生:そういうわけじゃない。これは、主題と主格の絡みの問題だが、今はどちらも「説明」という明快な言葉の適用によって、当面の問題点とするにはあたらない。 いずれにしても微妙な問題だから、別の機会に訴求される事もあると思う。 生徒:訴求とか難しい言葉を使えば私が騙されると思っているんですか・・・、っていうのはひがみですね。 わかっています、はい。 先生:わかればよろしい。 生徒:kobarero先生、hakobulu先生が乗り移って寒気がすると言ってました。 先生:おいおい、何かの聞き違いじゃないのか? 生徒:うーん、どうだったかなあ。でも、そんなような事言ってましたよ。 先生:ともかく風邪を引いたのかもしれないな。お大事にって伝えて下さい。それと、お見舞いというわけじゃないが、これは私の気持ちだから渡しておいてくれ。 生徒:はい。 先生:それじゃ気をつけて。 生徒:あの~。 先生:何? 生徒:kobarero先生に渡すものは? 先生:さっき君に渡したろ。もう無くしたのか?しょうがないな。じゃもう一度渡すから無くすなよ。はい、これ。 生徒:何もありませんよ。 先生:正しい日本語を使うように。あるけど、見えませんと、言わなくちゃ。 生徒:どうして見えないんですか? 先生:だから、言ったろ私の「気持ちだ」って。 生徒:・・・・・。 (ウィーン、ガコン、ウィーン、ガコン)
お礼
生徒:確かに、両方とも、「水がぁ」と強調したい文脈ですよね。 先生:で、次は、同じく#24の質問3.「が」の主格・対格以外の機能についてだね。結論を初めに言います。実は、私は元々、主格・対格以外どころか、「対格」でさえ、それを持ち出すと議論が混乱するから、決して表に出さないように細心の注意をしてきたんだ。だから、主格の議論以外は何でもはずすのは、大賛成! 生徒:あれー? 先生がこの話を持ち出したんじゃないの? 先生:それが、もー話せば長くなるので、今日は省略するけど、とにかく、私が隠しに隠して来た対格の「が」を始めて議論に持ち込んだのはhakobulu先生なんだ。#19の<統一理論C>を見てください。 生徒:そうだったんですか。 先生:じゃ、次へ行きます。同じく#24の質問4.(番号4はないけど)「は」は後ろの強調、「が」は前の強調という話だね。これは、「は」と「が」の相対比較だから、#25補足の<公式2>と同じことを言っていると思うので、問題なしだね。 生徒:やったー! これ私がhakobulu先生に申し出た意見なんです。 先生:そうかそうか、当たりだと思うよ。さて、今日はめでたく全問回答完了だな。 生徒:おめでとうございます。 先生:あとは、hakobulu先生の反論と、あっ、それから、ご質問への回答を楽しみにしますってお伝えください。 生徒:わかりました。
補足
今日は珍しく、朧月夜です。やっと、秋らしく外も内も涼しくなってきてホッとしています。 先生:(hakobulu先生の講義内容を聞き、メモを読み終える) 生徒:hakobulu先生は、やはり、「主客なくして文なし」と言ってるのに、でも、何故か問題とするに当たらずと言ってましたよ。 先生:そうか。それは残念だな。絶対反論があると思って楽しみにしていたのになぁ.....。じゃ、今度は私の方から逆にhakobulu先生に質問をしてみよう。おっと、その前に、念のためちょっとだけ補足しておくことがある。 生徒:何ですか? 先生:「状況が一変したのは、太郎が中学に入ってからだ。」に主格がないという件だけど、私が言ったのは「文」としては、主格がないという意味だが、「太郎が中学に入ってからだ」という文節を取り出せば、そこには主格がある。 生徒:それは、「太郎」が「入って」の主格だと言う意味ですね。 先生:その通り。これは、念のための補足です。 生徒:それで、hakobulu先生への質問って? 先生:うん。2つあるんだ。<質問1>は、主格の問題で、<質問2>は、「は」と「が」の問題だ。 <質問1>以下の文(1)に主格があるはずだと考えた場合、何が主格になると思いますか? 例えば、「状況が一変したの」を主格と考えた場合、(1)の「は」を「が」に置き換えた文(2)は、日本語として何となくおかしい感じがしますが、それは何故だと思いますか? (1)「状況が一変したのは、太郎が中学に入ってからだ。」 (2)「状況が一変したのが、太郎が中学に入ってからだ。」 <質問2>文節の中に主格が入っている以下の例文/文節で、「が」を「は」に取り替えることができない(意味が変わってしまう場合も含めて)のは何故だと思いますか? (1)太郎が買った本を今日読み終えた。 (2)次郎が好きなケーキ。 (3)この男は、私が殴った男です。 (4)朝刊に富士山が爆発したニュースが載っていた。 生徒:何か難しそうだな。 先生:もしかしたら、「は」と「が」の違いを考えるヒントになるかと思って、hakobulu先生にも考えていただこうと思ったんだ。さて、それでは、回答をずるずる引き延ばしていたので、今日こそ一気に答えてみよう。まず、#24の質問1。「が」の強調機能を認めるかどうかだけど、私としては、「比較なくして強調なし」の立場を取るから、「が」を「は」と比較して、強調されると言うのは問題ないが、「が」自身に単独で主格強調機能があるというのは無理があると思います。 生徒:#25の補足で言ってたことだね。 先生:そうだね。その理由をもう一つだけ付け加えておこう。もし、「が」が単独で主格強調機能があるとすれば、通常の日本語文章の中で、「が」は比較的ありふれているのだから、頻繁に「強調」されていることになる。そんなにしょっちゅう強調していたら、強調の意味がなくなるのではないかと思うのだが。 生徒:だから、「が」は、ただ単純に「主格」を示しているだけだと言いたいんだね。 先生:そうなんだ。さて、次は、同じく#24の質問2.「が」の機能として、以下の(1)の「対格特定」と(2)の「対格強調」を追加したらどうかという件だが、私は、これも単純に「対格を示す機能」ということで良いと思っている。(2)の「強調」は、やはり、「は」との比較で言うなら問題ないが、単独の機能として言うのは実際の例と合わないと思う。これは、hakonulu先生自身が(1)と(2)の文を用意されたことからもわかるように、(1)と(2)の違いは、「が」の働きの違いではなく、(1)と(2)の文脈の効果の違いだと思います。ただ、不思議なのは何故hakobulu先生がこの2つの文を比較として挙げたかなんだ。私からみると、(1)も(2)もhakobulu先生の好きな強調の「が」の典型例のような気がする。 (1)「水、コーラ、ウーロン茶、どれがいい?」「水が飲みたい」 (2)「喉が渇いて渇いて・・・。水が飲みたい。」
- hakobulu
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私はクーラー苦手で使ったことがありません。風邪をひかないようにお気をつけください。 今日は、珍しく近くの空地で虫の声がしているのに気がつきました。 <臨時講義4> (ガラガラ) 生徒:先生こんばんは。また引き戸に替えたんですか?ま、いいや。 1、状況が一変したのは、太郎が中学校に入ってからだ。 2、海は青い。 の部分なんですが・・・。 先生:みなまで言うな。わかっている。その下の内容と矛盾しているな、確かに。 無責任なようだが、はっきりわからないというのが本当だ。 生徒:何かわからないんですか? 先生:主格。 生徒:わからないのに今まで使ってきたんですか? 先生:そうだ。 生徒:って、随分無責任ですね。 先生:わからないと気付く事も大事だぞ。 生徒:いばるようなことですか?どうでもいいけど、先に進めてください。kobarero先生はいつも字数を気にしながら書いているのに、先生は無駄口が多すぎます。 先生:・・・、素直に反省しよう。 ともかく、kobarero先生の「説明」という前回の解釈で【要旨1】に関する疑問は氷解した。 で、素直ついでに君にちょっと聞きたいんだが、 「状況が一変したのは、太郎が中学校に入ってからだ。」 この文で「主格」と言えるのはどれだろう? 生徒:「状況が一変したのは」か「太郎」か、または「その両方」が、でしょう・・・って、当り前ですよね。今度正解を聞いておきます。でも、本質的な問題ではないんでしょう? 先生:まあ、そうだが。 【要旨2】についても主題機能に関する箇所は無視していただいて結構ですと、お伝えしてくれ。 それと、クーラーで風邪をひかないようにして下さいと。 生徒:はい。わかりました。なんだか段々まとまりかけてきた予感がしてるんですけど、どうなんでしょう? 先生:そういう気はするね。kobarero先生の最終決断がいつ下されるか、楽しみにしていよう。 それまでは、もう少し君の考えも聞かせて欲しい。 どうせなら、きちんと着地したいからね。 生徒:なんか今日は真面目ですね。今日は発泡酒呑まないんですか? 先生:今日は日本酒にした。 生徒;とりあえず、kobarero先生に報告してきます。 先生:急がないからね。たまにはどっか遊びに行って、ゆっくりしてからおいで。 生徒:は~い。では失礼します。
お礼
生徒:先生、それで、状況は一変したの? 先生:おっ、そうだ、そうだ、本論に戻らなくちゃ。「状況が一変したのは、太郎が中学に入ってからだ。」の主格はどれかという話だったな。この文を見て、先生も初めは、単純に「状況が一変したの」が「太郎が中学に入ってからだ」の主格だと考えたんだ。実際、そのように考えても一応筋は通る。でも、しばらく考えているうちに、ふと、hakobulu先生の「主格なくして文なし」がすっかり自分に乗り移っていることに気づいたんだ。それで、思ったんだ。何故主格を探さないといけないんだってね。だって、「AはB」の構文では、BがAの説明であると言っているだけで、AがBの主格でなければならないなんて一言も言ってないわけだからね。 生徒:それが、答え? 先生:そう。hakobulu先生には、ご不満もおありと思うが、それが、とりあえずの答えだね。 生徒:じゃ、この文には主格はないっていうこと? 先生:そう、「主題」はあるが、「主格」はないと言っておこう。 生徒:先生、また、2000文字が。。。。。 先生:おー、うーん、私の説明は、なんと要領を得ないことか! 書けば書くほど、混乱を増大させている気がする。 生徒:残りの質問に、あと1000文字で答えられるの? 先生:うっ!、自信がない。それに、今日は、外が涼しいはずなのに、体が熱くて体力が続かん。悪いが今日はここまでにさせてもらいたい。hakobulu先生には申し訳ないが、そのようにお伝えください。 生徒:わかりました。
補足
去年まで、私もクーラーを使っていなかったのですが、今年から試しに使い始めたら、何だか気温と湿度の感覚が狂ってしまいました。主観的には、まだ、かなり蒸し暑いのですが、近所の方に「随分涼しくなりましたね」と言われました。 生徒:先生、随分涼しくなったのに、どうしてそんなに汗かいてるんですか? hakobulu先生なんか、クーラーなしで涼しい顔してましたよ。 先生:そうか。hakobulu先生がクーラーを使わないのは正解だな。私はクーラーを使い始めてから、どうも体調がおかしいよ。 生徒:ところで、先生、今日は、hakobulu先生からの質問に全部答えてもらえるんでしょうね。昨日は、無駄字ばかり書いて、書ききれなくなったんだから、今日は頼みますよ。 先生:わかった、わかった。じゃ、早速だけど、「状況は一変した」から行こう。 「状況が一変したのは、太郎が中学に入ってからだ。」 この文で、主格はどれかという話だよね。 生徒:そうです。 先生:うーん。ここで、主格を持ち出してくるのは、さすが、hakobulu先生の面目躍如というところだなー。 生徒:先生、何を感心しているんですか? 先生:hakobulu先生の持論は「主格なくして文なし」なんだ。 生徒:だって、その通りじゃないですか? 先生:いや、その通りじゃないだろう。例えば、「荷物は大阪に送ります」は文じゃないのか? 生徒:そりゃ、文だけど。でも、荷物が勝手に歩いて大阪に行くわけはないんだから、誰か送る人が必ずいるはずじゃないですか? 先生:じゃ、その誰って誰れ? 生徒:誰かは、文には書いてないけど、例えば、話をしている人じゃないの。 先生:そんなことは決まっていない。郵便局の太田三郎かも知れないし、クロネコ大和の上田桃子かもしれないじゃないか? 生徒:確かに、誰かは特定はできないけど、でも誰かがいることは確かでしょ。 先生:そこが重要なんだ。「荷物は大阪に送ります」は、決して「荷物は(上田桃子が)大阪に送ります」の省略ではないんだ。 生徒:誰もそんなことを言ってないよ。 先生:わかった。では、「荷物は大阪に送ります」は、一つの完全な文と考えていいんだな。 生徒:完全と言われると、ちょっと気になるけど。 先生:じゃ、どうすれば、この文は完全な文になるんだ。 生徒:例えば、「荷物は、上田桃子が大阪に送ります。」なら完全だね。 先生:ほー。じゃ、上田桃子が送るか誰が送るかわからない時は、「荷物は大阪に送ります」ということを完全な文として言うことはできないのか? 生徒:その場合は、「荷物は、誰かが大阪に送ります。」と言えばいい。 先生:そんなことをお客さんに言ってみろ。「そんないい加減な会社には、もう頼まん。」って怒られるぞ。 生徒:きびしいな。じゃ、「荷物は、私どもが大阪に送ります。」にすればいい。 先生:「私どもって」誰だ? 「荷物は大阪に送ります」とメールに書いている営業部の部員か?それとも、配送部の部員か? 生徒:あれ、いつの間に、メールの話になっちゃったの? 先生:そういうことでなくてさ、例えば、会社の仕事の場合、「主格」をいれずに、「荷物は大阪に送ります」とだけ言った方が、めんどうなことが起こらない場合もあるんだ。ものごとを事務的にかたづけるときは、下手に主格を挿入すると、かえって責任問題になるから、意識的に主格を隠したい場合も少なくないんだ。 生徒:確かにね。 先生:これが、アメリカだと、何事も責任の所在を明確にしなければならないから、「I」とか「We」とか入れないと文が完全にならない。でも、日本は、物事は、オレがオレがと言って、誰か個人が引き起こすというより、みんなでわいわいやっているうちに自然に成ってしまうという感じ方があるから、伝統的に「I」や「We」を明確にしないことが多いんだ。 生徒:そうなんですか。そんな話し、初めて聞いたけど。で、先生、何が言いたいんですか? 先生:うん。要するに、「日本語の文で、主格が書かれていない場合があるのは、省略したと考えるのが妥当な場合もあるが、主格を積極的に隠したいという場合もあるということを言いたいのだ。だから、結論を言うと、「荷物は大阪に送ります」は、決して不完全な文ではないということ、すなわち、日本語の文として、完全だということを言いたいのだ。 生徒:うーん。そこまで言われると、そんな気がしてくる。 先生:そうだろう。じゃ、そういうことにしよう(と言って強引に認めさせる)。
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<電報1> 強調に対する私の捉え方。 <例1> A. 太郎を全く知らない人に「あれは誰?」と聞かれた時は、「彼」をあえて強調する必要が無く、彼が誰であるかを説明すればいいだけなので、「彼は太郎です。」と[は]を使うのが自然。 B. 佐賀県で有名な太郎という天才がいる。私は顔を知っているがkobarero先生は知らない。 2人でビールを飲んでいる時に、太郎が私に挨拶をしながらこちらへ近付いてきた。 kobarero先生が私に聞く。 「彼は誰?」 「彼こそが(例の天才ですよ)」という事を強調したいので、「彼が太郎です」と私は答える。 <例2> A. 「kobarero先生が、駄洒落を言った。それがおかしくて太郎は笑った。」 駄洒落に対して笑った事が要点なので、笑った主格である太郎を強調することになる[が]は使わない。 B. 太郎にもビールを勧めて3人でしばらく話した。 しかし、最初のうち太郎はむっつりしたまま全く笑顔を見せなかった。 私とkobarero先生は交代で駄洒落を言ってみた。何回やっても、なかなか笑わないので諦めかけた。 これが最後という感じでkobarero先生が「隣に垣根が出来たね。へえー(塀)」というポピュラーなやつをやった。 その時やっと「太郎が笑った。」 * 「特定」と「強調」どちらとも言えるような場合も多いですが、「Bのような場合は強調したい気持ちになるだろうから、[は]より[が]の方が妥当だよ、という説明することはできそうに思います。 * kobareroさんに必要が無ければ、特にこの回答だけに対する返事は不要です。 もし他で言及される際には<電報1>としてくだされば結構です。
お礼
先生:では、hakobulu先生が電報で言っておられることを考えてみよう。と、言ったものの、実は、電報に書いてあるhakobulu先生の考えは、私の考えと100%同じなのだ。恐らくhakobulu先生も上の<公式2>を見ていただければ、同意していただけるのではないかと思う。一点、問題があるとすれば、hakobulu先生が「強調」と言っているところを、私は、「焦点」と言っていることだ。何故私が、「焦点」というかと言えば、「比較なくして強調なし」を強調したかったからだ。ただ、hakobulu先生の例文は皆、「は」と「が」を対比させているから、実は、ここでは、「焦点」でなく「強調」という言葉を使っても、別に問題はないわけだ。 生徒:先生、私がいるの忘れてませんか? 先生:あっ、ごめんごめん。つい熱が入ってしまった。 生徒:あのね、先生少し話が長くない?実は、もう次数が2000字超えて、このペースでhakobulu先生の質問に答えていくと、また、3000文字超えて、書き込めなくなると思うよ。 先生:うん。君はなかなかよく舞台裏を知っているんだな。私も、実は、書きながら、もう3000文字超えたんじゃないかとヒヤヒヤしていたんだ。 生徒:そんな無駄口、っていうか、無駄字書いてる暇あったら、早く、hakobulu先生の質問に答えてよ。 先生:そうだ。そうだ。急ごう。次は、#24の【要旨1】の次の2つの文だな。実は、この質問の意味が、私はよくわからなかったんだ。君は、hakobulu先生がこの2つの文について、何を言いたかったかわかるか? 1、状況が一変したのは、太郎が中学校に入ってからだ。 2、海は青い。 ======================================================================================================= 先生:シマッタ! 3000文字超えてしまった。続きは#24の「お礼」をご覧ください。 ========================================================================================================
補足
何故かクーラーを入れても汗が止まりません。蒸し暑い残暑の日が続きます。 <「強調」について> 先生:(hakobulu先生の電報にもう一度目を通している) 生徒:昨日は「強調」のことで考え込んでいたみたいですが、何か結論が出ましたか。 先生:うん。昨夜は、ビールを飲みながら、「強調」の実例を片っ端から考えてみたんだが、なかなか奥が深いことがわかった。でも、今日はそれを一つ一つ挙げていると、かえって混乱するかも知れないから、本質を一言でいおう。 生徒:何ですかそれは? 先生:それは、「比較なくして強調なし」だ。「強調」するということは、必ず、対比する相手が必要なんだ。ここに結論をまとめておこう。 『赤い色は、緑色と対比すると、赤い色が強調されるが、だからといって、赤い色自身に赤い色を強調する働きがあるわけではない。 全く同様に、「が」は「は」と対比すると、「主格機能」が強調されるが、だからと言って、「が」自身に「主格機能」を強調する働きがあるわけではない。 』 生徒:うーん。結局、「が」の主格強調機能と言うのは、「は」との対比において言えることであって、それ自身に強調機能があるわけではないということだね。 先生:そういうことなんだ。これが、昨日考えた結論なんだけど、きっと、hakobulu先生は異論があるだろうから、今度会ったとき、意見を聞いておいてもらえないか? 生徒:わかりました。 <総点検> 先生:これで、私としては、hakobulu先生から頂いた疑問・質問などの全てに答える準備ができたのだが、実は、質問のいくつかについては、hakobulu先生のおっしゃる意味が今ひとつはっきりしないものがある。そこで、君にもいっしょに考えてもらいたいんだ。 生徒:わかりました。 先生:それでは、具体的な点検に入る前に、先日まとめた、「は」と「が」の働きを再度、ここにまとめておこう。 <公式1> (1)「AはB」において:「は」は、「BがAの説明であること」を示す。 (2)「AがB」において:「が」は、「AがBの主格であること」を示す。 この公式については、#23の補足で説明しておいたんだが、昨日のhakobulu先生からいただいだ電報をみると、どうも、私の説明不足で、うまく伝わっていなかったようなんだ。それで、ちょっとくどくなるけど、もう一度ここで説明しておこう。 生徒:お願いします。 先生:具体例で説明しよう。「太郎は笑った」は、上の公式からどう解釈すればいいかな? 生徒:(1)型だから、「笑った」が「太郎」の説明だということだね。 先生:その通り。ところで、この文の焦点は、どこにあると思う? 生徒:うーん。焦点というのは、もっとも「言いたいこと」だよね。「笑った」かな?でも、よくわかんないや。 先生:なるほど。よくわかった。先日の私の説明が悪かったのがよくわかったよ。よし、説明しよう。例えば、君が日本史の授業を受けていて、先生が「今度のテストでは、鎌倉時代から5問出す。これから、鎌倉時代の説明をするから良く聞いておけよ。」と言われたとする。そのとき、君はどうする? 生徒:もちろん、必死に先生の説明を聞こうとするだろな。 先生:説明を聞くと言うのは、「鎌倉時代」という名前を聞き覚えようとするのか? それとも、鎌倉時代の説明内容の方を聞き覚えようとするのか? 生徒:変な質問するなぁ? 内容に決まっているじゃないか? 先生:そうだろう、そうだろう。それじゃ、質問。「BがAの説明である」と言うとき、説明の内容は、Aだろうか、それとも、Bだろうか? 生徒:当然、Bでしょう。あーっ、わかった。ということは、「太郎が笑った」では、「笑った」が話の焦点だということだね。 先生:その通り。では、次、「太郎が笑った」を上の公式で解釈してください。 生徒:簡単だよ。「太郎」が「笑った」の主格だってことだよね。 先生:そうだね。じゃ、この場合、話の焦点はどこにあると思う? 生徒:そりゃ、主格が誰だと言っているわけだから、主格が焦点だよね。 先生:そうだよね。ここで、いままでのところをまとめるとこうなるね。 <公式2> (1)「AはB」において:Bが話の焦点になる。 (2)「AがB」において:Aが話の焦点になる。 生徒:だいぶ整理されて来ましたね。 先生:さて、これで準備完了だ。hakobulu先生の質問に答えてみよう。まず、昨夜いただいた電報から行こう。 生徒:hakobulu先生、わざわざ電報を送るなんて、研究熱心だね。 先生:感心ばかりしてないで、君も見習いなさい。 生徒:はーい。
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まだ夏と秋のせめぎ合いが続いているようです。すごしやすい日が続いています。 非常に勉強になっています。そして、このように論理に基づいた思考をさせてもらえるのが楽しいですね。 こちらこそ、もうしばらくよろしくお付き合いくださるようお願いいたします。 <臨時講義3> (コンコン) 先生:はい。おう、君か入ってくれ。ちゃんとドア閉めて。 生徒:はい。(バタン) 先生:ノートをちょっと見せて。 生徒:これが、今回kobarero先生に教えてもらったことのまとめです。 先生:・・・・・・・!やったー!素晴らしい。 (1)「AはB」において:「は」は、「BがAの説明であること」を示す。 これで「は」は解決だ! 生徒:そんなに簡単に喜んじゃっていいんですか? 先生:簡単に喜んでるわけじゃない。君が来たらkobarero先生に渡してもらおうと思っていたメモがあるからちょっと見てごらん。 私なりに、これでも一生懸命考えたんだ。見事に対応している。 千里眼かな彼は。 「が」については、少し余地を残しているが、それは 後でまとめて書こう。 ともかく参考になるか、却って混乱するかわからないが読んでみるといい。 生徒:はい。 ---------- <メモの中身> 【要旨1】ー[は]についてー 1、状況が一変したのは、太郎が中学校に入ってからだ。 2、海は青い。 この2つの[は]の機能は分けるべきだと考えていたので、主格機能にこだわっていました。 ですが、「主題を提示する」というフレーズに、 『「~について言えば」のみでなく、「その主題がどうなのか」という「行為・状態」を示す意味も含む』 という意図も共に表現されている、と判断できるようなら、あえて「主格機能」にこだわる必要もないかもしれません。 しかし、今のところ、この判断に自信が持てません。kobarero さんはいかがでしょうか。 【要旨2】ー[が]についてー 「強調・特定機能」 A.主格提示の場合(文脈により強調機能、または特定機能になる)-花がきれいだ。 B.対格の場合(同上)ー水が飲みたい。 この2つが必要、及び十分。 ○必要な理由は、 ・主格機能だけではBの説明ができない。 ・[は]を主題提示機能だけに絞ったとしても、「○○というものについて△△である」という意味で、[が]の主格機能とほぼ同じ要素が含まれることは明らかであり、その際「主題提示機能」という表現がふさわしくないほど「主格機能」の方が際立つ場合も多い。 その時「強調・特定」したい場合はどちらを使用すべきか、という問題を素早く解決するために必要である。 ○十分な理由は、下記の通り。 他の機能としては以下が考えられる。 1,慣用句など。 a.【わ】が意を得る。→(私の)言いたい事をいってくれた。【対格特定】 b.【誰】が為に鐘は鳴る。→誰(の)為に~。【対格強調】(または対格特定) 2、文語的表現 【飛ぶ】が如く→飛ぶ(かの)如く。 3、逆接 ビールはあったが、酒は無かった→ビールはあった(けれども)。 4、順接 ビールもあったが、良く冷えていてうまかったです。→ビールもあっ(て) 5、並立 ビールもあったが酒もあった。→ビールもあった(けど)。 6、逆接仮定 あろうが無かろうがどちらでもよい。→あろう(と)無かろう(と) 7、現況と反対の願望 (雨が)止めばいいが。 8、婉曲 お願いがあるのだが。 9、罵倒 こいつめが。 : 1は「対格特定」「対格強調」と解釈できるし、 2~6は()内の語の方がむしろ自然で、且つ代用できる。 7~9は[が]が無くても意味は通じる。状況の強調として「感嘆符的」な意味合いが強い。 という理由によって、統一理論として組み入れる必要性があるとまでは言えないし、「が」の主幹的機能を明確にする妨げになる。 以前と同じ主張を繰返させてしまう箇所もあるかもしれませんが、ご意見をお待ちしています。 よろしくお願いいたします。 ---------- 生徒:長くて疲れました。とりあえず 【要旨1】ー[は]についてーに関しては、 (1)「AはB」において:「は」は、「BがAの説明であること」を示す。 で完璧ですね。 先生:君もそう思うか。「説明」という言葉ひとつの使い方でこれだけ違ってくる。 『「重い」は「荷物」の説明であると同時に、「荷物」は「重い」の主格だ。』 これで氷解している。 簡単なようだがこれこそ「コロンブスの卵」だ。彼は天才だ・・・。 生徒:おおげさですね。そんなに凄い事なんですか? 先生:開拓者の苦労を知らんね君は。まあいい。次行ってみよう。 (2)「AがB」において:「が」は、「AがBの主格であること」を示す。 ここでの課題は【要旨2】でも書いたが「強調」と「対格」の扱いだ。 生徒:先生は、対格は嫌いだったんでは? 先生:いや、「は・が」以外の助詞の事を言ったんだ。 ともかくここを詰めれば、いよいよ大団円だ。 生徒:「が」の強調機能は何となく認めてるみたいなんですが・・・。 先生:そうか。大事なところだから次ちゃんと聞いてきてくれよ。→【質問1】 後は ・「水、コーラ、ウーロン茶、どれがいい?」→「水が飲みたい」のような「対格特定」 ・「喉が渇いて渇いて・・・。水か飲みたい」のような「対格強調」も明示する必要がありそうだが、ここについての意見も確認してきて欲しい。【質問2】 生徒:くどいって怒られませんか? 先生:大丈夫、真理の追究者に妥協は無いよ。 生徒:先生、ちょっと熱くなりすぎじゃ・・・。 先生:そう・・・? 後、「が」の主格・対格以外の機能についてもちょっと調べたけど、統一理論に入れるまでもないように思うから、それに対する見解も聞いて来て欲しい。軽くでいいから。【質問3】 生徒:先生・・・。 先生:何? 生徒:色々お2人の話を聞く一方でしたが、今閃きました。すごく簡単にまとめちゃったらどうかって。 先生:どういう風に? 生徒:「は」は後ろの強調。「が」は前の強調または特定。 先生:kobarero先生の嫌いな強調を2つも使うの? 生徒:あ、そっか~。でもkobarero先生も本当は使いたいと思っている筈だから、今度聞いてみてもいいですか? 先生:うーむ・・・。よくよく考えれば、「説明」も「特定」も「主格」も全部「強調したい為の動作」だものなあ。 だめ元で言ってみれば・・・?。 生徒:はい。 先生:今日はここまで。kobarero先生に会ったら、私も昨日ビールを飲んだと伝えておいてくれ。 生徒:あれって、発泡酒じゃなかったですか? 先生:未成年のくせに良く知っているな。でもなかなかうまいんだぞ。 生徒;じゃ発泡酒飲んだって言っておきます。 先生:いや、ビールでいい。 生徒:・・・わかりました。サンマは食べなかったんですか? 先生:冷凍だったが、わざわざ言わなくても良い。気をつけて帰りなさい。 生徒:はい。あの~、この入り口このあいだまで確か引き戸だったと思うんですけど、いつ変えたんですか。 先生:・・・。あまり細かい事は気にしないように。じゃ、また。 生徒:はい、それでは。(ギィー。バタン)
お礼
======================================================================================================= 先生:ふー! #25の「お礼」からの続きです。 ======================================================================================================== 生徒:えーと、そうですね。「海は青い」は、「AはB」で考えても問題がないけど、「状況が一変したのは、太郎が中学校に入ってからだ。」の方は、「AはB」の構文とは考えにくいと言いたかったのではないかな? 先生:うん。先生も初めはそう思ったんだ。ところが、この例文のすぐ下の説明を読むと、「行為・状態」を含む場合も「AはB」の形と考えていいかと言っているように思える。その場合、上の1.の文を取り上げた意図がよくわからなくなってしまうんだ。それで、1.については、君の方から、hakobulu先生に質問の意図を確認してもらえないかな。 生徒:わかりました。 先生:ただ、一般論としてだけは答えておきたいんだ。「行為・状態」を含む場合も「AはB」の形と考えていいかという件だけどね。<公式1>にあるように、「AはB」の形の文は、「BがAの説明であること」を示しているわけだ。 生徒:そうですよね。 先生:ところで、もし、「AはB」で、たまたま、AがBの意味上の主格であった場合、BはAの説明ではないだろうか? 生徒:いえ、やはり、BはAの説明だと言えるでしょうね。たとえば、「太郎は中学生だ」の場合う、「中学生だ」は、「太郎」の説明だけど、同時に、意味上では、「太郎」は「中学生だ」の主格ですからね。 先生:そういうことだね。うーん。無駄字書いてたら、ほんとに3000文字大幅に超えてしまった。悪いけど、挨拶抜きでおわります。あとは、hakobulu先生に意見を聞いておいてください。 生徒:わかりました。
補足
正に夏と秋のせめぎ合いですね。気温の割りには、何故か異様に蒸し暑く感じます。思考実験を楽しませていただいておりま。まだまだ、難問が解けなくて四苦八苦してます。 先生:(hakobulu先生の講義内容を聞き、メモを読み終えた様子) 生徒:先生、初めはニコニコしていたのに、途中から、また、考え込んでいたみたいだけど、どうかしたんですか? 先生:うーん、それがね、最初は、あー、これでやっと、「は」問題も一件落着かと喜んだんだが、でも、hakobulu先生のが」の強調に関する疑問を読んでみると、ありゃー? これって、もしかすると、別な通路を通って、また、振り出しに戻って来ただけじゃないのかなーって思えてきたんだ。 生徒:どういうこと? 先生:うん。結局、私は「強調」という日本語の意味がわからないのだ。だから、うまく説明できないんだと思う。 生徒:「強調」の意味って、そんなの簡単じゃない? 先生:じゃ、私に教えてくれ。 生徒:「強調」って、目立せることじゃないの? 先生:そうには違いないが、じゃ、目立たせるってどういうこと? 生徒:うーん、他のものより印象が強いってことかな? 先生:ん? 「他のものより」って言ったな? ということは「他のものと比較せず」に、それ自身を強調することはできないっていうことか? 生徒:そんなことはないと思う。例えば、「あいうえお」って書いて、「う」だけ太字で書けば、「う」が強調されるけど、それは、「う」自身の変化であって、別に他のものと比較しているわけではないでしょう。 先生:いや、そんなことはないだろう。「う」が目立つのは、「う」が太字なのに、「う」以外の文字が太字でないからこそ、目立つのだろう? その証拠に、「あいうえお」の5文字が全部、太字で書かれていたら、「う」は強調されないだろう。 生徒:おっ! 確かにそうですね。 先生:よし! これで行けるかも。 本論に戻ろう。「が」の強調作用を問題にするとき、それは、「何と」比較することによって、強調されるのだろうか? 生徒: 何と比較するって言ったって、例えば、「太郎が笑った」の場合、それと比較する文なんてないと思うよ。 先生:じゃ、比較する文がないのだから、そもそも「が」に主格強調作用があるかないかは議論できないと言うことじゃないか? 生徒:そんな気もするけど、でも、何か変だな。。。。ちょっと待ってよ。。。。いや、違いますよ、先生。例えば、「オレは行くぞ」という場合の「ぞ」は、別に他の文と比較しなくたって、それだけで、十分強調しているよ。 先生:うーん、でも、それは、もしかすると、「オレは行く」という文と無意識に比較してないか? 生徒:えっ? そうかなー? いや、そうじゃないと思うよ。だって、学校で「ぞ」には強調の意味があるって習ったもん。 先生:習った? ムムム、そうか、そういう手もあったか。うーん、うーん、うーん。。。。。。 生徒:先生、大丈夫ですか? 先生:えっ? うん、(小さい声で、「こうなったら屁理屈でも何でも持ち込むぞ。」) 生徒:えっ、何ですか? 先生:いや別に、君は、学校で「ぞ」には強調の意味があると習ったと言ったね。ならば、もしも、もしもの話だが、全ての日本語文の最後に「ぞ」が付くようなルールになっていたとしよう。たとえば、「彼は太郎ですぞ。」「リンゴはうまいですぞ。」「今日はいい天気ですぞ。」「海は広いですぞ。」「おはようございますぞ。」っていう具合に。こういう場合でも、「ぞ」には強調の意味があると思うか? 生徒:先生、メチャクチャな仮定ですね。でも、日本語がそんなルールになっていたら、多分、「ぞ」に強調の意味はなくなるでしょうね。だって、もし、「ぞ」に強調の意味があったら、書く話し、話す話し、あらゆる話が強調ばっかりで、普通のまともな話ができなくなっちゃうもんね。 先生:だろう? 生徒:先生、それで、結局、何が言いたいの? 先生:うん。言いたいことの周辺を歩いていることは確かなんだが、まだ、核心を付いていないんだ。やはり、無理なのかなー。 生徒:珍しく気弱だね。 先生:そうなんだ。今回は、どうも見通しが立たないんだ。今日は頭がこれ以上回転しそうもない。hakobulu先生には申し訳ないが、ご質問のご返事は明日改めて出させていただきますって、そう伝えてもらえないか? あっ、それと、今日話した、内容もお話して、もし、ご意見があったら伺っておいてくれないか? 生徒:わかりました。それじゃ、先生、ビールでも飲んだ、がんばって考えてください。 先生:(小さい声で)そうします。
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佐賀県に生まれた吉田太郎さんから、留学生まで遠い道のりを歩んできた気がしますね。 今日はいい天気でした。 <臨時講義2> (ガラガラ) 先生:お、君か。どうした? 生徒:主題提示って何ですか? 先生:ちょっとノートを見せてみなさい。うむ、なるほど。kobarero先生は? 生徒:ビール飲んでます。サンマ焼いてました。 先生:うーむ・・・(-_-;)。ま、いいか。 ☆助詞「は」には、主格と対格(+限定)を示す働きがある。 ☆助詞「が」には、主格(+その強調)と対格(+その強調)を示す働きがある。 ☆助詞「を」には、対格を示す働きがある。 このまとめに関連して、主題提示を考えてみよう。 税金の例でkobarero先生も納得していただいたようだから、 「対格(+限定)」の替わりに「主題提示」という言葉を使ったほうが応用がきくと思う。 生徒:どういう風にですか? 先生:kobarero先生には内緒だが、私は主格はご飯で、主題は味噌汁だと思っている。 生徒:味噌汁の具は「~について言えば」ですか? 先生:おお~、素晴らしい!いつのまにそんな突っ込みを・・・。(感動で声が続かない) 生徒:kobarero先生と話していて自然に覚えちゃったみたいです。 先生:そうか、ビールとサンマは忘れてやろう。 「税金に限定して考える」=「税金だけを考える」?と疑問符がついているが、 答えは「限定の方は、他の話題が続く可能性が暗示されている」という事だ。 「しかし社員へのボーナスが出せない」のように。 生徒:kobarero先生も良く暗示って言います。 先生:そうだろ。私もkobarero先生から教えてもらったんだ。 話を戻そう。 「そのケーキは、上にイチゴが載っており、太郎の好物だったが、非常に値段が高かった。」という文を例にする。 この文では「そのケーキは非常に値段が高かった」ということが最も重要な骨子だから、 「そのケーキ」は、その主格としての機能をまず求められている。 しかし、このケーキについては「上にイチゴが載っており」「太郎の好物だった」という事も言いたいわけだ。 生徒:そういう時に、[は]を主題提示機能として使うということですね。 先生:そう。この場合はご飯と味噌汁がセットになっているわけだ。 生徒:お新香はつきませんか? 先生:それは別料金。ともかく[は]の機能は以上。 生徒:強引ですね。 先生:そうか?しかし、[は]について説明する時にこれ以外の要素を持ち出す必要はないように思うが・・・。 生徒:先生、声が小さくなりました。 先生:聞こえてればいいだろ。「が」についてだが、これは「特定機能」も追加した方がいい。 何か質問があったら、次の時までまとめておきなさい。では、また。私もビール飲も。 生徒:その前に今日のまとめを確認してください。これでいいですか。 ☆助詞「は」→「主題提示」「(主題+主格)提示」「主格提示」 ☆助詞「が」→主格提示(+その特定・強調)と対格(+その特定・強調)を示す働きがある。 先生:「☆助詞「を」には、対格を示す働きがある。」は、外していいのか。 生徒:だって、前回要らないって言ってませんでした? 先生:記憶力がいいなあ。そうだけど、君が勝手に外した事にしておいてくれないか? 生徒:どうしてですか? 先生:別に理由は無いが・・・。そうだ君もビール飲むか? 生徒:私は未成年です。 先生:そうか、残念。じゃ、また。 生徒:あ、あのう・・・。これっていつか結論出ます? 先生:もちろん。kobarero先生がちゃんと出してくれる。 生徒:良かった~。 先生:ビール、ビール。お、投票率予想以上に高そうだなあ。
お礼
(1)荷物は重い。 (2)荷物は送った。 (1)では、「重い」は「荷物」の説明であると同時に、「荷物」は「重い」の主格だ。これが前半の意味だ。 (2)では、「荷物」は「送った」の主格ではないけれども、「送った」は「荷物」の説明だ。これが後半の意味だ。 生徒:私はわかったような気がします。でも、hakobulu先生が何とおっしゃるか今度会った時、聞いてみます。ところで、先生、hakobulu先生は、さらにこう突っ込みを入れると思います。「じゃ、<海は広い>と<海が広い>の違いをどう説明するのか?」って。 先生:そこで登場するのが強調の「が」だ。 生徒:えっ? 強調の「が」? 先生:あっ、そうじゃない、ただの「が」だ。もう一度、私が昨夜徹夜で考えた「は」と「が」の働きの説明を見てください。 (1)「AはB」において:「は」は、「BがAの説明であること」を示す。 (2)「AがB」において:「が」は、「AがBの主格であること」を示す。 「は」の「BがAの説明であること」では、「Bが」のように「B」が<強調の「が」で強調>されていますね。一方、「が」の「AがBの主格であること」では、<「Aが」のように「A」が強調の「が」で強調>されていますね。(熱意が入って、強調の「が」を頻繁に使っていることに気付いていない。)「海は広い」では「広い」が強調され、「海が広い」では「海」が強調されるわけだ。どうだ、わかりやすいだろう。 生徒:わかりました。それでは、先生もhakobulu先生と同じように強調の「が」を認めるのですね。 先生:おいおい、そういう意味で言ったんじゃないのだ。文の焦点が「海」にあるか、「広い」にあるかの違いだと言ったんだ。 生徒:でも、先生、今説明しているとき、何度も強調、強調って言ってましたよ。 先生:うっ! グムムム..... 生徒:うーん。何かあんまり簡単すぎて、どこかでだまされているような気がするけど、hakobulu先生の意見も聞いてみたいので、今日はこれくらいにさせてもらいます。ありがとうございました。
補足
確かに遠い道のりでしたね。「は」と「が」だけでこんなに考えることがあるとは、夢にも思っていませんでした。hakobuluさんのお陰で、随分色々理解を広げることができました。でも、hakobuluさんには、私の重箱の隅をつつくような議論にお付き合いただいて、ご迷惑ではないかと心配です。といいつつ、また、講義を押し付けてしまっていますが......。 先生:(hakobulu先生の講義内容のメモと説明を聞いた後、考え込んでしまった様子) 生徒:先生、大丈夫ですか? 先生:うん? あっ、おー大丈夫だ。ところで、悪いが、前回の最後のまとめを黒板に書いてくれないか? 生徒:わかりました。hakobulu先生にお聞きして、まとめた結果は以下のとおりです。 ☆助詞「は」→「主題提示」「(主題+主格)提示」「主格提示」 ☆助詞「が」→主格提示(+その特定・強調)と対格(+その特定・強調)を示す 先生:で、「主題提示機能」については、君が、味噌の具は「~について言えば」ではないか言ったら、目が潤んでいたわけだな。 生徒:そうなんですよ。 先生:先生は、昨夜ビールを飲みながら、あっ、じゃなくて、徹夜しながら「~について言えば」について考えていたんだが、だんだん「~について言えば」とか「~について言うと」の意味がわからなくなってしまったんだ。確かに、意味は正しいんだが、意味が違うような気がする、どうも物事を複雑にしすぎているような気がするんだ。 生徒:どっかで聞いたようなセリフだなぁ.... 先生:それで、もう一度「は」の機能を「が」の機能と比較して考え直してみたんだ。そうしたら......。 生徒:(体を乗り出し)そうしたら? 先生:そうしたら、次のように、ごくあっさりと言っちゃっていいような気がしてきた。 <「は」と「が」の働き> (1)「AはB」において:「は」は、「BがAの説明であること」を示す。 (2)「AがB」において:「が」は、「AがBの主格であること」を示す。 生徒:それで? 先生:それでじゃなくて。これが全てなんだ。 生徒:じゃ、味噌汁、じゃなくて、「~について言えば」はどうなってしまったの? 先生:うん、そこがそれ、意味は同じだが意味が違うんだ。わかりにくいだろうから、次の例で説明しよう。 (1)海は広い。 (2)海が広い。 (1)の文は、「広い」が「海」の説明であることを示しているんだ。一方、(2)は、「海」が「広い」の主格であることを示しているんだ。昨日徹夜で考えたのは、「海について言うと、(それは)広い」というのは、意味は正しいが意味が違うということだ。「について言うと」式表現では、(それは)などという「海」であることがわかりきっている代名詞をいかにもわざとらしく挿入しなければならなくなる。でも、考えてみれば、そんな必要性は全くないことに気づいたんだ。「が」の場合に「AがBの主格であること」とあっさり表現できるように、「は」の場合にも「BがAの説明であること」とあっさり表現すれば、それで済むことにやっと気づいたんだ。 生徒:でも、hakobulu先生なら、きっとこう言うと思うよ。「海は広い」の主格は「海」であることは間違いないと。主格のない文はないのだからと。 先生:私もその通りだと思う。 生徒:あれっ? それを認めちゃっていいの? 先生:全然いい! だって、「BがAの説明であること」は、「AがBの主格であること」を拒否するわけでは全然ないからだ。でも、重要なことは、「AがBの主格でない」からと言って、「BがAの説明ではない」とは言えない点だ。 生徒:前半はわかったけど、後半の意味がよくわかんないよ。 先生:そうだろうと思ったよ。例で説明しよう。
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今日はさわやかな秋晴れです。「特設アンケート」カテで「投票率当てっこ」があったので、「61.2%」と回答して「自信あり」にしました。ご愛嬌ですが、どうなるか楽しみです。 <臨時講師> 先生:kobarero先生はちょっと出かけているので、しばらくの間だけ私が担当します。 まず、前回と同じ内容でもう一度確認したいところがあれば、質問してください。 生徒: では、「リンゴが食べたい」の場合、「食べたい」の対象は「リンゴ」ですから、「リンゴ」が対格と考えていいですか?([対話2]) 先生: と言うより、「食べたい」と希望した主格が存在する事は明白なので、その主格が食べたいのは何かということを「特定している」、と考えたほうが応用がききます。 生徒:ありがとうございます。でも何だか先生は対格を余り知らないから、そう言うように思うのですがどうですか? 先生:そんな事はありません。オホン。 生徒: わかりました。では、以下のようなまとめ方は問題があるのでしょうか? ☆助詞「は」には、主格と対格を示す働きがある。 ☆助詞「が」には、主格と対格を示す働きがある。 ☆助詞「を」には、対格を示す働きがある。 先生:意味的には間違いないが「うどん」と「そうめん」の違いを論じている時に、「どちらも小麦粉が原料だ」と言われたような気になるなあ。 君は頭が良すぎるんじゃないかな? 生徒:言ってる意味がわかんないし、私が頭が良すぎるんじゃなくて、先生が悪すぎるんじゃないですか? 先生:・・・(汗)。可能性としては検討してみよう。 君のノートを見ると、「税金を納めた」と「税金は納めた」から、こういうまとめに至ったようだね。 しかし、「は・が・を」の示す対格は全て「意味するところ」は違うので、一括して「対格」とすると混乱を生じる。 「税金は納めた」→税金について言えば、それは収めた。 「税金を納めた」→収めたのは税金だ。 微妙な違いがあるのがわかると思うが、先生は税金が嫌いなので、次はりんごの例でいく。 「りんごが食べたい」の「りんご」は「食べる」の対格ではあるが、厳密に言うと「食べたい」の対格ではない。 「・・・が~たい」というのは、「・・・を~したい」という常套句と覚えたほうがいいと思う。 それと、さっきも言ったけどここで「を」が対格とかいうことは論点に上げないほうがいい。 生徒:そうですか・・・。やっぱり先生は対格って知らないんでしょ? 先生:そんなことはない、と言ったろ。(と言いながら去る。) 生徒:あ、先生まだ聞きたいことが~~~。 先生:(遠くから)後はkobarero先生に聞きなさい。 もうすぐ投票から帰ってくるから・・・。
補足
雨の中、投票してきました。投票率は、予想よりは低めに出るのが普通ですから、「61.2%」は、いい線かも知れません。 [対話5] 生徒:先生、こんにちは。 先生:どうだった? hakobulu先生から「は」の「主題提示」の話をちゃんと教えてもらったか? 生徒:えっ? 主題提示ってなんですか? 先生:えっ、いや、(ムムムッ、まだだったのか....)。ところで、hakobulu先生は何と言ってた? 生徒:「は・が・を」の対格の話をしてもらったんですけど、「意味は正しいが意味が違う」って言ってました。 先生:「意味は正しいが意味が違う」....うーん、なかなか哲学的だなぁ。他に何か言ってなかったか? 生徒:えーと、そうそう、「うどんとそうめんが食べたい」って言ってました。 先生:えっ?「うどんとそうめんが食べたい」? 昼飯まだだったのかなぁ。いや、待てよ。それは、こういうことを言いたかったんじゃないか? 生徒:どういうこと? 先生:要するに、「うどん」と「そうめん」は麺類と言う意味では同じだけど、味や太さという意味では違うように、「は・が・を」も対格の働きを持つと言う意味では同じだけど、言葉として持つニュアンスという意味では違う」と。 生徒:先生、当たりかも。hakobulu先生はそんなことを言っていたような気がします。 先生:で、どう違うって? 生徒:「が」はね、対象を「特定する」んだって。「これを食べたい」より「これが食べたい」と言ったほうが、「これ」を特定したことになるんだって。 先生:あーなるほど、確かに「これ」というのが強調されるような気がしないでもないな。 生徒:じゃ今までのところをまとめてみます。こんな感じでいいですか? 前回まとめたときは「が」の主格を強調する機能を書き忘れていたので、それも入れておきました。 ☆助詞「は」には、主格と対格を示す働きがある。 ☆助詞「が」には、主格(+その強調)と対格(+その強調)を示す働きがある。 ☆助詞「を」には、対格を示す働きがある。 先生:うん。こんなところでいいだろう。ところで、対格の「は」については、何か聞いたか? 生徒:ええ。「税金は納めた」は「税金について言えば、それは納めた」という意味だけど、「税金を納めた」の場合は、意味としては「納めたのは税金だ」ということでした。 先生:うーん。「税金について言えば、それは納めた」ってどういう意味だろう?「税金を納めた」と何か違うのかな?だんだんわからなくなってきたぞ。 生徒:先生、次のように考えたらどうでしょう。「年貢は納めた?」「いや、納めてない」の後で、「じゃ、税金は納めた?」と聞かれて、「税金について言えば、それは納めた」というような会話を考えれば、「税金を納めた」との違いがはっきりするんじゃないかな。 先生:うっ! 確かに。ということは、「税金は納めた」と言う場合は、税金以外についても色々納める可能性があるけど、それは、この際不問いにして、「税金に限定した場合」どうかという意味。一方、「税金を納めた」の場合は、税金以外のことについては最初から考慮外で、ただただ、税金のことだけを考える場合ということになるのか? うーん、しかし、税金に限定して考えるのと税金だけを考えるのとでは、一体何が違うのかな? 何だか同じような気がしてきたぞ。 生徒:先生、自信なさそうですね。 先生:いや、そんなことはないぞ。(強がる)よし、それじゃ対格の「は」には、「限定」の意味があることにしよう。 生徒:「限定の意味があることにしよう」って、そんなに勝手に決めていいんですか? 先生:大丈夫だ、もし、不安なら、hakobulu先生に聞いてみなさい。(と勝手にhakobulu先生に押し付ける) 生徒:わかりました。じゃ、今回のまとめです。 ☆助詞「は」には、主格と対格(+限定)を示す働きがある。 ☆助詞「が」には、主格(+その強調)と対格(+その強調)を示す働きがある。 ☆助詞「を」には、対格を示す働きがある。 先生:(何だか、難しそうになってきたな。) 生徒:ところで先生、hakobulu先生は、対格がどうのこうのと議論するのはけしからんって言ってましたよ。 先生:うっ、そー言ってたか......。確かに対格の話を持ち込むとどんどん泥沼に入り込んでいく予感が.....。わかった、それじゃ、対格の話はとりあえず横において置いて、今度hakobulu先生に会ったときは、「は」の働きについて、もう少し詳しく教えてもらいなさい。(と言って、何とか「主題提示」の話をhakobulu先生に押し付けようとする)
- hakobulu
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ご返事ありがとうございます。一時天気が良かったのですが、今は雨を予感させる雲です。 [質問A] 告白しますが、「文法」というものの定義はわかりません。 「文法は実際の日本語の使用事例から組み立てるものある」という方に共感します。 しかし、多様な解釈の一元化には至っておらす、体系化が完成しているようには感じません。 [質問B] 全くその通りですが、ニュアンスとして、 「文面に主格のない文は成立可能で、その場合は、単に主格が省略されているだけだ。」 の方が感覚的にはなじみます。 [質問C] [回答2]について、おっしゃる通り書き忘れです。失礼しました。 遅ればせながら、以下に述べます。 >その理由は、「は」は主題を示すだけであり、「が」は主格を示すからです。 :この文の「[は]は主題を示すだけ」というのが納得しづらいのです。(と書くつもりでした。) [回答A] 「>この文を例に挙げたのかとても不思議に思っています」 おっしゃる通りで、お恥ずかしいです。 下記のように、修正させてください。 「そのケーキは、上にイチゴが載っており、太郎の好物だったが、非常に値段が高かった。」という文において、 「非常に値段が高かった」ということが最も重要な骨子であり、 「そのケーキ」は、その主格としての機能をまず求められている。 さらに「上にイチゴが載っており」「太郎の好物だった」ことを言うための主題としても機能している。 [回答B] 何となくわかります。(違ってたら、その旨指摘してください。) 『「海は広い」においての主格は、当然想定されるはずの「それ」という代名詞である』 ということでしょうか? であれば、なぜあえて代名詞でなければならないのかが疑問です。 つまり、主格を代名詞にしてまで主題を設定する必要性があるのか? という新たな疑問が湧きました。 [回答C] ◎ 「>「は」に主格提示機能を持たせても一貫性を失わないような文法体系」 現体系に対する理解が薄いので、こう言われると反論できません。 この事実は認めます。 ◎ <一貫性とは、~そのプロセスを対象(「が」や「は」など文の要素)によって恣意的に変更しないことを意味します。> という点は興味深く拝見しました。 しかし、ここで「一貫性」の定義を適用するのは多少疑問を感じます。 一貫性ゆえに複雑になり本質を見えにくくするのでは、と懸念するからです。 「が」の対格機能や、 「は」の対格・補格・与格機能が全く無いと言っているわけではありません。 「が」と「は」の区別を主眼にする場合、 「格による分類」よりも、「効果による分類」 の方がわかりやすいのではないか、と思っているわけです。 <例2> ・水が飲みたい。 ・英語が話せる。 は述部を「特定する機能」。 <例3> 接続助詞については、幅が広がり過ぎるような気がします。 「明日は良いが、今日は困る。」は、[が]は無くてもまた他の語(けど、ですが)でも全く同じ意味が通じますから、除外してはまずいでしょうか? 説明できないのでこのように言う、というのが事実なのは白状します。 しかし、上の例は逆接ですが、 「あなたの車ですが、何人乗りですか?」という順接においては、 「あなたの車は、何人乗りですか?」という意味ですから、この場合の[が]は主題提示機能ではないか、などのように広がっていくように思います。 このへんが、私の限界なんでしょうかね? 意欲だけは失ってないんですが・・・。
お礼
生徒: ちょっと頭がこんがらかって来たので、前回の内容も含めて整理させてください。以下の感じでいいでしょうか? ☆助詞「は」には、主格を示す働きがある。 ☆助詞「が」には、主格と対格を示す働きがある。 ☆助詞「を」には、対格を示す働きがある。 先生: そうです。今までのところ、これで問題ありません。 生徒: ありがとうございました。 [対話3] 生徒: 先生、これまで、主格と対格について教えていただいたのですが、ちょっと復習させてください。 主格とは、「述語が表す動作・特徴・状態などの主体のこと」です。 対格とは、「述語が表す動作・作用の対象のこと」です。 これで間違いありませんか? 先生: それで間違いありません。 生徒: では、いくつか新しい例についてお聞きしたいと思います。「税金を納めた」では、「納めた」という動作の対象は「税金」ですから、「税金」が対格ですね。 先生: そうです。 生徒: 念のための確認ですが、この場合の「を」には、対格を示す働きがあるんですよね。 先生: そのとおりですよ。 生徒: わかりました。そうすると、似たような文で「税金は納めた」というのがありますが、これも「納めた」という動作の対象は「税金」なので、「税金」が対格と考えていいのですね。 先生: そうです。 生徒: わかりました。そうすると、助詞「を」と同じように、助詞「は」にも、対格を示す働きがあると考えていいですね。 先生: そうです。 生徒: ということは、助詞「は」には主格を示す働きの他に、対格を示す働きもあるということですね。 先生: そのとおりです。 生徒: わかりました。では、覚えたことを整理するため、前回まとめた内容に今日覚えたことを付け加えておきます。以下のような感じで問題ないでしょうか? ☆助詞「は」には、主格と対格を示す働きがある。 ☆助詞「が」には、主格と対格を示す働きがある。 ☆助詞「を」には、対格を示す働きがある。 先生: うーん。ちょっと問題があるかもしれないなー。 生徒: と言うと? 先生: 実は、「は」には、もっと重要な働きがあるんだ。話が長くなるからこれについては、次回話そう。 [対話4](hakobuluさん、次回の授業をよろしくお願いします。)
補足
ご回答ありがとうございました。9月も半ばになりましたが、今日は、かなり蒸し暑いです。 ご回答いただいた内容を読ませていただきました。[質問A、B,C]、[回答A、B]はよくわかりました。しかし、[回答C]については、私がお話ししたかったことは、ほとんど伝わっていないことがわかりました。私の説明の至らなさを痛感しました。それで、今回は少しアプローチを変えて対話形式にしてみました。以下の[対話1-3]は、日本語がある程度わかる留学生が、助詞の働きについて、先生に聞いているところです。私は先生代わりで答えてみたのですが、[対話3]の最後で、うまく返事ができなくなりました。それで、「次回話そう」と言って逃げて来ました。hakobuluさん、この後を引き継いでいただけませんか? [対話1-3]での受け答えが悪ければ、前に遡って、前の先生はウソを教えたと言って訂正していただいて結構ですので、よろしくお願いします。 [対話1] 生徒: 先生、主格って何ですか? 先生: 主格とは、「述語が表す動作・特徴・状態などの主体のこと」です。 生徒: では、「犬が吠えた」の場合、「吠えた」という動作の主体は「犬」ですから、犬が「主格」と考えていいですか? 先生: その通りです。 生徒: 助詞についてあまり良く理解していないのですが、「犬が吠えた」の場合、助詞「が」には、「犬」が主格であることを示す働きがあると考えていいのでしょうか? 先生: そうです。 生徒: でも、ちょっと疑問があります。「犬、吠えた」でも、「吠えた」という動作の主体は「犬」であることがわかると思うのですが。「が」が、主格を示しているのではなく、文脈で「主格」だと判断しているのではないでしょうか? 先生: では、例えば、「犬、猿、食った」の場合はどう考えますか? 生徒: うーん、文脈だけで判断しようとすると、「犬が猿を食った」「犬を猿が食った」「犬と猿が食った」など色々な可能性が出てきますね。わかりました、助詞「が」を入れることで、その前の名詞が主格であることがはっきりするわけですね。 先生: そのとおりです。 生徒: では、別の例文ですが「海は青い」の場合、「青い」という特徴の主体は「海」ですから、海が主格と考えていいですね。 先生: その通りです。 生徒: また、「彼は病気だ」の場合は、「病気だ」という状態の主体は「彼」ですから、彼が主格と考えていいわけですね。 先生: そうです。 生徒: そうすると、助詞「は」も、主格を示す機能があるわけですね。 先生: その通りです。 生徒: ここで、ちょっと気になることがあるのですが、助詞「が」が主格を示し、助詞「は」も主格を示すとすると、「が」と「は」は一体どう違うのでしょうか? 先生: それは、「は」は単純に主格を示すだけですが、「が」には主格を示すと同時にそれを強調する働きもあるところが違います。例えば、「海は広い」の場合は、単純に事実を言っているだけだけれども、「海が広い」の場合は、「広い」のが「海」であることを強調しているわけですね。 生徒: なるほど大変よくわかりました。ありがとうございました。 [対話2] 生徒: 先生、前回は、主格の「は」と「が」について教えていただいたので、今回は対格について教えてください。 先生: はい、どうぞ、何でも聞いてください。 生徒: 対格というのは、何ですか? 先生: 対格とは、「述語が表す動作・作用の対象のこと」です。ただ、対格ということばは、英語などの直接目的語から来た考え方で、日本語文法では、必ずしも一般に使用されているわけではありません。そのため、日本語文法では、「ヲ格」とか、もう少し広い意味で「連用格」とか呼ぶ場合もあります。 生徒: わかりました。では、「リンゴを食べた」の場合は、「食べた」の動作の対象は「リンゴ」ですから、リンゴが「対格」と考えていいですね。 先生: その通りです。 生徒: この場合、「を」は対格を示す助詞と考えていいわけですね。 先生: その通りです。 生徒: では、「リンゴが食べたい」の場合はどうですか? この場合も、「食べたい」の対象はやはり「リンゴ」ですから、「リンゴ」が対格と考えていいですか? 先生: そうです。 生徒: ということは、この場合の助詞「が」には、助詞「を」と同じように、対格を示す働きがあると考えていいですね。 先生: その通りです。
お礼
本当に長いことありがとうございました。 季節の変わり目で急に寒くなるかも知れませんので、お体には十分お気をつけください。 生徒:hakobulu先生、また、教えてくださいね。 ネコ:我輩もhakobulu先生に会いたいニャー。 先生:では、また、お目にかかれる日を楽しみにしております。 全員:ありがとうございました! お元気で!