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解剖生理学 脳のしくみと働きについて(精神関係)

解剖の教科書や精神看護の教科書、参考書を引っ張り出しても分からなかったので、教えてください。 すごく基本的なことで恥ずかしいのですが・・・。 (1)心(精神)の座は、大脳皮質にあるといわれている、でいいのでしょうか? (2)食欲、性欲、快、不快、怒りをつかさどるのはどこでしょうか?大脳辺縁系でいいのでしょうか? (3)喜怒哀楽、不安、恐怖などの精神面の情報と身体的なフィードバックをつかさどるのはどこでしょうか?ここがどうしても分かりません・・・。 精神看護は難しいです。 精神看護を勉強する上でお勧めの参考書や教科書があれば、教えてください。

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  • mydummy
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回答No.1

【以下の内容は一般教養です。医療として勉強する場合は必ず専門機関で習うか、医師にお伺いください】 精神保健は医学の中でもっとも基礎付けがなされていない分野ですから難しいでしょう。もっとも、精神現象の理解自体が実に困難なのですが。 (1)一般常識的にはOKでしょう。専門的にはNGです。 脳に機械的障害を生じたケースワークからの知見では、視覚、聴覚、体性感覚、運動、言語、論理、記憶などが大脳皮質で処理されています。しかし、これらの全てが大脳皮質で処理されているわけではないので注意してください(視神経を失えば視覚は失われますし、記憶も大脳辺縁系が深くかかわっていますし、運動は小脳との協応が必要)。 また哲学・心理学ないし理学部生物学科的な問いとしては、「個」の範囲や「精神」自体の定義をめぐって議論があるので、精神の座は大脳皮質にあるというと紛糾するでしょう。 (2)一般常識としてはまあまあ。専門家的にはNGです。 いわゆる大脳辺縁系とか間脳のあたりは、食欲性欲快不快などにかかわる部分が多いのは確かでしょう。当該部分の限局破壊のケースワークからはそういった機能の異常が認められますし、ホルモンや自律神経系への投射といった組み立てレベルでの裏づけもあります。 ただし、大脳皮質の前頭葉除去(いわゆるロボトミー)などでも感情機能の著しい減退が見られますから、どこを中枢とみなすかはやや議論のあるところでしょう。また胃や脂肪組織や生殖器も盛んにホルモンを放出していて食欲や性欲に強く働きかけますので、脳にとどまった話でさえありません。いずれにせよ、他の神経・身体メカニズムに組み込んで初めて中枢であるかのように振舞う、ということです。 (3)先ほどあげた間脳などは体の各所への直接影響するメカニズムを持っている(ホルモンを出す、自律神経系に投射している)ので、心身症への関与度はきわめて高いと考えられます。また体の各所との直接接続を持つ橋や延髄は直接的影響を持ちます。 http://www5a.biglobe.ne.jp/~hhhp/menstruation/hypothalamus.htm http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%BE%8B%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%B3%BB 繰り返しますが、他の神経・身体メカニズムに組み込んで初めて中枢であるかのように振舞う、ということですから、個々の機能の解析は重要ですが、それが全てではないということです。 お勧めの参考書ですが、私は基礎屋なので医学のことは非専門ですからあまり口は出せませんが、医学書院の神経心理学コレクションは何回か使ったことがありますね。

参考URL:
http://www.igaku-shoin.co.jp/book/hp17000.html

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