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妊婦の脳死
ある本を読みました。 めちゃめちゃ考えあぐねた挙句、倫理的な問題に明確な答えは出ないことを思い知ったのですが、みなさんの意見も聞いてみたく投稿しました。 簡単に説明させていただくと、妊婦が脳死に陥った場合、胎児のために妊婦に生命維持装置をつけるべきか否かという問題なんです。 胎児は妊娠10ヶ月にも満たない状態で、まだ産まれることはできません。これはある外国での話で、日本とは違い脳死は人の死として認められています。死んだ母親を、単なる保育器とする目的だけのために維持装置をつけることは正しいことでしょうか?それとも、胎児は母親とともに命を落とすほうが自然の道理に適っているのでしょうか。 それとも、遺族の意思に従うことが、正しい選択といえるのでしょうか。 このとき、この母親である彼女の両親は、生命維持装置をつけることに反対したにも関わらず、病院側は彼女の体を維持し続けました。
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何をさして脳死を是と認めるかは意見が分かれるところです。 最近のニュースで、脳死と認められた患者が20年以上たって目覚めて言葉を話すまでに回復したという話が 2人ほどありました。 家族は生命維持装置をつけることに反対したと書いてありますが、私は医者の倫理から胎児も1つの生命と認め、家族の主張を受け入れなかったのだと思います。 胎児の生命力というものは不思議なもので7ヶ月くらいの極小の未熟児でさえ今の医学では立派に生きられるそうですから。 その胎児の命を母親と共に奪うというのは、私は家族の傲慢だと思います。たとえ、自分で育てる能力がなくとも。
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- BS-68
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私は最近まで脳死などの倫理的な問題を勉強していました。 ですから、綺麗事なしで客観的な意見を書き込ませていただきます。 確かに倫理的な問題に、明確な答えはありません。 >日本とは違い脳死は人の死として認められています。 >この国では法的に脳死はもう人の死とされてしまうようです。 これは解釈の仕方が違います。 確かに日本では脳死は死として認められますが(多くの国がそうです)、それはあくまで、脳死になったら無理に生命維持装置をつけたりしなくてもいいよ、医者は生命維持装置をつける義務はなく死亡診断書を出せるよ、と、死とすることができるというだけであって、脳死を死とみなすかどうかは脳死になる以前の本人、或いは残された遺族が決めるものです。 あくまで、脳死は死として認めることができるという捉え方の方がシックリ来ると思います。 何故、脳死を死と認めるという前提があるかというと、その背景の一つには臓器移植の問題がある為だと思われます。 臓器提供というのはタイミングによって利用できるものとできないものがあるからです。 生命維持装置をつけて、脳死した本人を生かした状態でないと、心臓などの臓器は移植に利用できなくなります。 おそらく、読まれた本にも臓器移植の言葉が出てきたのではないでしょうか。 話が少し逸れましたが、脳死を死とみなすかどうかは医者ではないということです。 仮に医者に任せたとすると、どうしてもビジネス絡みになってしまう恐れがあります。 しかし、私がここで一つわからないのが、もし生命維持装置を外した場合、胎児は死ぬのでしょうが、それは法的に何も問題ないのでしょうか? 22週までは中絶をしてもいいと法律ではありますが、このケースの場合すでに10ヶ月ということで、どうなのでしょうか? 法的に何も問題ないのであれば、残された遺族が決めることだと思います。 その本に出てきた妊婦の夫は何と言っているのでしょうか? もし夫がいないのであれば、妊婦の両親が決めることだと思います。 >死んだ母親を、単なる保育器とする目的だけのために維持装置をつけることは正しいことでしょうか? それを決めるのは遺族であって、遺族の判断であればそれが正しいです。 妊婦を死んだとみなすかみなさないかも遺族ないし脳死以前の本人です。 >胎児は母親とともに命を落とすほうが自然の道理に適っているのでしょうか。 こういうケースでの胎児は法的にどのように扱われるのかわかりませんが、法を考慮しないのであれば、これも遺族の判断が正しいです。 >遺族の意思に従うことが、正しい選択といえるのでしょうか。 全ては遺族です。 これが私の意見です。 何故そんなに遺族にこだわるかというと、当然それが正当な答えなのですが、私の思いの視点から言うと、どのような答えを出しても後悔するかしないかは遺族だからです。 もし子どもも一緒に死なせた場合、あの時胎児を生かしていれば、娘の子どもを抱けたのに、と遺族は後悔するかもしれません。 残された者が納得する答えを出して欲しい、だから私は遺族の判断が重要だと思うのです。
お礼
丁寧な回答ありがとうございましたm(_ _)m 一つ疑問に思ったのですが、私の読んだ本が古かったのでしょうか?私の読んだ本には、日本の脳死についての解釈は詳しくは書いてありませんでしたが、その国では、「日本と違い」、脳死=死となっている、というような書き方がしてありました。脳死についての専門書ではありませんので、恐らくBS-68さんが勉強なさったような詳しい話は省いたのではないかと思いますが・・・。なので、脳死を死と認めるか否かという問題以前に、この国では脳死の彼女は死んでいるという前提であり、その上で胎児を生かすか殺すか、ということが問題になったようです。 というわけで、残念ながら臓器移植の話題には触れていませんでした。まだまだ勉強不足なので脳死についても勉強したいと思います。BS-68さんのお話で大分勉強になりましたm(_ _)m そしてその国では、時代背景もあるのでしょうが、生まれる寸前まで法的に中絶が可能なようです。 遺族についてですが、夫はいませんでした。そうなるとやはり両親ですよね。本人に意識がない限りは、遺族の意思を優先させるべきですよね、やっぱり。私もそれが一番いい選択なのでは、と考えていました。 大変参考になりました。ありがとうございましたm(_ _)m
- 2531kbps
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私の考えでは、胎児を生かせたのは正しいと思います。 もしその妊婦に意識があり、胎児をどうしたいか質問したら、きっと生かせてくれと言うのではないかと思うからです。 母親は、胎児を自分と一緒に殺してくれとは絶対に言わないでしょう。
お礼
そうですね。母親の気持ちとしては、子供だけでも何とか生きて欲しいと願いますよね(>_<) その後のその子の将来のことも考えると難しいところですが・・・(>_<) 参考になりました!ありがとうございましたm(_ _)m
- taunamlz
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俺は、その医者が悪いと思います。 なぜならば、病院は生命維持装置をつける事で医療費等をもらうことが出来る。 患者の家族はやめて欲しいといっているにもかかわらず医療費を支払い続けなければだめだからです。 それは、医者の権利を乱用してると思います。 また、子供の育児は当然病院が100%引き受けてくれるはずも無いので、家族はさらにお金がかかります。 母が死ねば胎児も死ぬ。コレはしょうがない事なので、殺人にはならないと思うし、家族が決める事だとおもいます。 仮に生まれてもすぐ施設にいれられる可能性も考えると・・・
お礼
そうですよね、その本でも医療費は問題にされていました。 養育費の話を聞いて、更に思ったことがあるのですが、辛い思い出とともに生まれた孫を素直な愛情で育てる気になれるかどうかも疑問ですよね・・・。 やはり遺族の意思に委ねるのが最善なんですかね。 早速の回答ありがとうございましたm(_ _)m 大変参考になりました!
お礼
私もそれは思ったのですが、この国では法的に脳死はもう人の死とされてしまうようです。 医者は命を救うことが仕事ですもんね。やはり見殺しにできない気持ちも分かります。母親の人権よりも、胎児の生存権のほうが優先されるべきかもしれませんね・・・(>_<) 参考になりました☆ありがとうございました(^^)