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カレン事件について
植物状態の下、生命維持装置の施用を受けていた女性の両親が、その取り外しなどを要求していた民事訴訟において、ニュージャージー州の最高裁判所は、プライバシーの権利に基づいて生命維持装置などの取り外しを決定する権利を有すること、本人が無能力によりこの権利を行使しえない場合には両親が代わって治療を中止すべきか否かを決定することができることを判示した。と本に書いてあったが プライバシーの権利がどう関わっているのか教えてください。
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- 森 蔵(@morizou02)
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回答No.1
>プライバシーの権利がどう関わっているのか教えてください。 アメリカの判例はよくわからぬが、プライバシー権とは、自己決定権のことをいう。 つまり、自分で個人情報も管理するし(それは裏を返せば他人に自分の個人情報を知られたくないという意味にもなる)、自分の生き方、あり方も自分で決定するというこである。 だから、判例の「ニュージャージー州の最高裁判所は、プライバシーの権利に基づいて生命維持装置などの取り外しを決定する権利を有すること」は、本人が尊厳死を望んでいるのなら、日本でも十分通じる理屈であろうし、法も認めている。 もっとも、この後の「本人が無能力によりこの権利を行使しえない場合には両親が代わって治療を中止すべきか否かを決定することができることを」は、日本の法もここまで認めておらぬし、今の日本の国民感情の下では受け入れがたいと思われる。