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反応速度の違いについて
ヒドロシンナムアルデヒド((C6H5)C2H4CHO)とニトロメタンとでニトロアルドール反応をさせた際に、3種類の触媒を用いて反応を行いました。 1、トリエチルアミン 2、硫酸マグネシウム 3、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンディック-7-エン(DBU) ここで、3のDBUが一番早く反応が終了しました。 触媒によって、反応速度に違いがでたのはなぜでしょうか?
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ニトロアルドール反応には、通常塩基触媒が用いられます。特にアミン系の塩基が良く用いられるようです。 塩基触媒反応ですので、当然、強い塩基のほうが強い触媒作用を示します。その方がプロトンを引き抜かれて、アニオンになるニトロメタンの割合が増加するからです。 1~3の中では、DBUがもっとも強い塩基ですので、上述の理由によって、反応がもっとも速く進行します。 おそらく、その次に速く進むのは1のトリエチルアミンでしょう。この反応はトリエチルアミンのような弱い塩基触媒でも進む反応です。 2の硫酸マグネシウムに関しては、触媒作用を示すとは考えにくいです。しかし、かなり進みやすい反応ですので、もしかしたら少しくらいは進むかも知れません。
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化合物名の話が出ているようですので、追加します。 DBUのUはウンデセン(炭素数11の炭化水素:undecene)に由来します。 すなわち、1位と8位が窒素で置き換わっていて(diaza)、環が二つで(bicyclo)、橋頭位をつなぐ炭素の数が(5,4,0)で、11個の炭素(そのうち2個はNで置き換わっている)からなる、二重結合を含む分子(ウンデセン)という意味の名前です。 したがって「ウンデカ-7-エン」とするか、-7-ウンデセンとするのが妥当でしょう。
お礼
ありがとうございました。
この反応を実際にやったことがないので「一般人、自信なし」(笑い) 1.は「塩基」だけでなく「求核試剤」つまり、求核中心に付加する能力があります。 2.典型的な「脱水剤」、反応で水が生成するとき、可逆反応である脱水反応の進行に効果があります。 3.「塩基」ですが「求核能力」ほとんど無い「general base」、アルカリ金属や金属水素化物が塩基として使えないときに非常に便利です。 でも、DBU: 2,3,4,6,7,8,9,10-Octahydropyrimido[1,2-a]azepine; DBU; 1,8-Diazabicyclo[5.4.0]undec-7-ene for synthesis; 1,8-Diazabicyclo(5.4.0)undec-7-ene; 1,8-Diazabicyclo(5,4,0)undec-7-ene; Diazabicycloundecene; Dicyclo[5,4,0]-1,8-Diazole-7-Nonylene; 1,8-diazabicyclo[5,4,0]-undecen-(7); 2,3,4,6,7,8,9,10-Octa-hydro-pyrimidol[1,2-alpha]azepine; Octahydropyrimido(1,2:a)azepine; 1,8-DIAZABYCYCLO[5,4,0]UNDEC-7-ENE を「ウンディック」と呼ばれると「何か抵抗が…」。「ウンデク」位にしてーっ。(爆)
お礼
DBUの名前が少し間違えていたようですみません(汗)。 学校でもらった実験の冊子には「ウンデック」と書いていました。 詳しく回答いただき、ありがとうございました。
お礼
丁寧な回答ありがとうございました。 助かりました。