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ニトロアルドール反応の副反応について教えて下さい
ニトロアルドール反応を用いて3,4-ジメトキシベンズアルデヒドとニトロメタンより3,4-ジメトキシ-β-ニトロスチレンを合成する際、3,4-ジメトキシベンズアルデヒドとニトロメタンをエタノールに溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液を加えた時に起こる副反応を探しています。 私が考えた反応としては、ニトロメタンのニトロ基のOがO-となり3,4-ジメトキシベンズアルデヒドのカルボニル基のCに結合していき、ナトリウム塩になるというものです。しかし、実際にこの様な反応が起こるのでしょうか? 他に考えられる反応などありましたら、ヒントだけでも教えて下さい。
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お考えの反応は起こります。ただし可逆反応です。元に戻る反応が非常に早いため、反応が進んでいかないように見えます。主反応に比べて平衡が原料側に近いところにあると言えます。 一方、主反応(C-C結合が生成する反応)では平衡が生成物側に偏っているため、反応が進んで行きます。ニトロアルドール反応の場合、生成物のC-C結合が切れる逆反応(レトロアルドール反応)は極めて遅いんじゃないでしょうか。 ニトロ基の他の反応を考えると、Nef Reactionが考えられますね。これは酸の存在が必須なのかもしれませんので、お書きの条件では副反応として起こらないかもしれませんが。ニトロ基の反応性を理解する上で、Nef反応は知っておくと良いと思いますよ。
お礼
ありがとうございます。Nef Reactionは初めて知りました。こんな反応があるのですね。勉強になりました。詳しくはまだ調べていないのですが、確かに酸の存在が必要になりそうです。ナトリウム塩を中和するために酸を用いたとしたら副反応として考えられそうです。今後のためにもさらに調べてみます。