お邪魔します。
「人間の尊厳」からのご回答拝見しました。
「人間の尊厳」に関しては良い回答が有りますので、「自己決定権」について、
「自己決定権」とは、殆ど所有権と同じ事です、つまり、排他的に所有してい
る物件に関して、その所有者が自由に処分できる権利を持つということです。
あたりまえのようですが、此処には、難問がありますが、そのことには触れません。
此処では、処分の対象が、「物件」でない場合。つまり、「自己決定権」と
「人間の尊厳」から、私が思いつくのは、尊厳死・人工中絶・脳死臓器移植
・代理母などの医療問題です。
自己決定が優先されれば上記の医療問題は何も問題がないことになります。
しかし、本当にそうでしょうか? 自己決定にも拘らず、批判される事も多い
と思います。
さらに、出産前診断(特定の遺伝病は出産前に判るのです)で、生まれる前の
胎児を処分する場合、この場合の「自己決定権」の自己が胎児でない事は明ら
かです。尊厳死でも同様の問題が有ります、すでに、自己の意思を表現できな
い、患者に「自己決定権」も、くそ も無いのです。
「自己決定権」は医療問題以外にも、社会問題としても関わります。
「売春」「麻薬」「自殺」等々、自己の決定に従い、自己の所有する身体をど
のように処分しようと、自分の自由だという考えです。本当にそうでしょうか。
さらに、「自己決定権」を広げれば、「小さな政府」といった、政治経済にも
関わります。
最後に結局これは「所有」の問題と、我田引水を付け加える事を忘れずに。
ご質問者様の関心にも拠るでしょうが、同じ質問で、ずいぶん受ける印象が違
いますね。
なかなか難しいですね。だから、面白いのかも。