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not mrely...but の文について(掲載質問についての質問)
少し前の質問について質問いたします。文化の違いといったことについて書かれています。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1506947 Unless he has had special training or has special insight, he will not understand that the differences are not merely matters of specific items, such as a particular way to prepare rice or bury tha dead, but that those items are shaped into different patterns in an over-all system. という一文の中の二つの that の捉え方として、but that 以下が matters of specific items と同格だと答えられていますが、私には、"二つの that" が同格であるように見えます。 …, he will not understand (1) that the differences are not merely matters of specific items, …, (2) but that those items are shaped into different patterns in an over-all system. と見えるのですが、 …, he will not understand that the differences are (1)not merely matters of specific items, …, (2)but that those items are shaped into different patterns in an over-all system. とのご説明です。すると、the differences are that those items are shaped into different patterns in an over-all system. という文が成り立つことになりますが、「これらの項目が形を変えてシステム全体に行き渡っていることが、違いである」とは変ではないでしょうか。 文の捉え方としてはどちらなのでしょう。私の勘違いですか?
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前回の質問の際に,回答しようとして間に合いませんでした。 前回の回答の流れとしては, (ア) …, he will not understand that the differences are (1)not merely matters of specific items, …, (2)but that those items are shaped into different patterns in an over-all system. が良回答となっています。 しかし,これはご質問者のおっしゃる通り,the differences are that those items are shaped into different patterns in an over-all system という関係が成り立つことになり,おかしいと思います。 もう一つの良回答は, (イ)…, he will not understand (1) that the differences are not merely matters of specific items, …, (2) but that those items are shaped into different patterns in an over-all system. に近いもので,not merely をあえて that の前には出していないというものでした。 私の結論は以下の通りです。 訳としては,(イ)のパターンで良回答となった haihoh さんの >「その違いが、単に米を調理したり、死者を埋葬するための独特な手法といった特別な項目に関する問題にとどまるのではなく、これらの項目が全体を覆うシステム(形式)に則って、異なる形式に形を変えているのだということ(を理解することはないであろう)」 で正しいと思います。 ただ,文法的な解釈は he will not understand that the differences are not merely matters of specific items, … but those items are shaped into different patterns in an over-all system. となります。 すなわち,(not) understand の目的語として,二つの that 節があり,not merely, but で結んでいる,というのでなく,一つの that 節の中で,not merely, but が成り立っているのです。 「~ということを理解しないだけでなく,~ということも理解しない」のように考えるから,not understand という部分と,not merely, but との繋がりが悪くなるのです。「~だけでなく,~でもある,ということを理解しない」のように,not understand の目的語を一つの that 節だと考えるとすっきりいきます。 こう考えると,2つの疑問点が出てくると思います。 一つは not merely の後には matters … という名詞句が来て,but の後にはSVが来ていることです。これは the differences are matters … というSVに not merely を組み込む際,are という be 動詞の後に副詞句 not merely を置いたというだけのことで,not merely も the differences are matters … というSVにかかっていると考えることができるのです。これで,not merely も but も同じSVという形にかかっていると言えます。 もう一つの疑問点は,なぜ,but の後に that があるかです。これは,understand that 節が but の前で切れるのではない,ということを示すために that を繰り返したものです。したがって,but 以下も understand that の中に入ると判断した時点で,but that の that は無視してもかまいません。このような that の繰り返しは He said to me, “I have a headache, and I can’t go to school.” を間接話法にした場合,He told me that he had a headache and that he could not go to school. でおなじみだと思います。
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- haihoh
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hihoです。 この文では the difference の内容が引用部分より以前に書かれているために、質問者さんのようにthe differences are that those items are shaped into different patterns in an over-all system. とやってみて訳を考えた時に腑に落ちない感じが出てくるのだと思います。しかし、but の役割、そしてand の役割を考えていけば、やはりunderstand thatとbut that がつながらないことは明白です。 #2さんの <「~ということを理解しないだけでなく,~ということも理解しない」のように考えるから,not understand という部分と,not merely, but との繋がりが悪くなるのです。「~だけでなく,~でもある,ということを理解しない」のように,not understand の目的語を一つの that 節だと考えるとすっきりいきます。 という部分なのですが、「~だけでなく、~でもある、という事を理解しない」という意味を出すためには、butは使わず、andを使うことになります。and は「足し算」のイメージと理解していただければよろしいかと思います。 ★butを使い、that those items are・・・をthe difference の補語と考えたときの訳 「その違いが、単に米を調理したり、死者を埋葬するための独特な手法といった特別な項目に関する問題にとどまるのではなく、(その違いというのが)、これらの項目が全体を覆うシステム(形式)に則って、異なる形式に形を変えているのだということ(を理解することはないであろう)」 ★andを使い、 that those items are・・・をunderstand の目的節と考えた時の訳 「その違いが、単に米を調理したり、死者を埋葬するための独特な手法といった特別な項目に関する問題にとどまるのではない、ということを理解しないだろうし、さらにはこれらの項目が全体を覆うシステム(形式)に則って、異なる形式に形を変えているのだ、ということを理解することもないであろう。」 but は「除いて(except)」という意味を語源に持ち、「前に出てきた情報を乗っ取って、入れ替わってしまう」ためにある言葉です。 He is rich, but he is discontent. (彼は金持ちだ、しかし満たされていない。) →金持ちであることで生まれてくる当然の流れ(幸せだ、満足だ、等)を奪い、そうでない流れ(満たされてない)が乗っ取ってしまう。 Who else but he would visit my house? (彼以外の誰が、ウチを訪ねるというんだ?) →他の誰、という情報を乗っ取って、「彼」が主語の位置に座る。who else を he が塗りつぶす感じ。 He is not a student but a teacher. (彼は生徒じゃなくて先生だよ。) →「生徒」という情報を打ち消して、その位置を「先生」という情報が乗っ取る感じ。 本文でも、「単に米を・・・特別な項目に関する問題にとどまるのではなく」という風に「単に留まる」という情報一度を打ち消して、そこに「これらの項目が・・・異なる形式に形を変えているのだ」という情報が新たに乗っ取る形で入ってきているからこそ、意味が自然になります。 もしunderstand that 以下の情報全体に対して but that が「乗っ取り」を行なえば、 「彼は、その違いが、単に米を調理したり、死者を埋葬するための独特な手法といった特別な項目に関する問題にとどまるのではない、ということを理解しないだろう、しかし、これらの項目が全体を覆うシステム(形式)に則って、異なる形式に形を変えているのだ、ということを彼は理解することはないであろう。」となります。文脈をご覧になれば明らかなように、but の持つ逆説の意味(しかし)がこれだと効力を発揮していないことになり、不自然な文になってしまいます。ここを「しかし」とせずに「さらには」「そして」を意味するand を入れれば自然な意味の接続ができることがおわかりいただけるでしょう。長い説明になってしまいました。最後まで辛抱強く読んでいただき、感謝いたします。
お礼
折角ですが、おっしゃりたいことがよくわかりません。かえって話をややこしくされているように私には感じられました。 not merely … but …をそれぞれ別々に訳すと言う感覚は私のほうにはもとよりないのです(先の方のお礼欄に書いたとおりです)。 私の読み方で私なりに訳しました。「ごく普通の観察者なら、言語・衣服・食べ物の違いと比べればさして印象をとどめない、文化間の微妙な違いについては見過ごしてしまいますし、このような違いはそもそも存在しないと決めこんでしまいがちです。特別な訓練をつんでいるとか、際だった洞察力を持った人でない限り、文化間の違いと言うものは、お米の調理法が違うとか死者の埋葬の仕方が異なると言った個々の項目についてのみいえる問題ではなく、それらの個々の項目における違いは形を変えつつ文化と言うシステム全体にわたっているのだと言うことを認識できないでしょう。」解釈が違うのになぜ同じ訳になるのでしょう? ご協力ありがとうございました。
補足
皆様のご協力に深く感謝いたします。ありがとうございました(特に、たびたびコメントを下さったShinbonne 様、お手数をおかけしてすみませんでした)。先の方の質問の中で少し気付いた点もあったのですが、うまく言葉にできません。折に触れ、皆様のご回答を参照させていただいて考えて見たいと思います。当方の理解力不足の点、どうぞ御寛容ください。あらためてありがとうございました。
- Shinnbone
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たびたび失礼します。ご説明,ありがとうございます。 一つだけ,付け足したいのですが、 We must show that liberty is not merely one particular value but that it is the source and condition of most moral values. の二つの that を同格と見なして、show はその二つの事をさしている,とします。すると、 1. that liberty is not merely one particular value 2. that it is the source and condition of most moral values の二つのコンセプトが、but で繋がっています。これは例えば、 I heard that she is Japanese but that she is a teacher. の様な文です。日本語では、「彼女は日本人だけど、先生だよ」と言ってもおかしくはないですが、ここで but を使うと,英語では非常に不自然です。この二つの事柄(Japanese, teacher) は、対立する物ではないからです。 I heard that she is Japanese and that she is a teacher. でないとしっくりしません。これがもし、 I heard she is Japanese but she grew up in the States. だと,『日本人だけど,アメリカで育った』という一つのコンセプトが、heard に続きます。例文を読んで、反射的に、not merely ... but だと理解したのは、そのためです。but があるので,殆ど必然的に「繋がった一つのコンセプト」だと理解されます。 う~ん、言いたい事が伝わったか,まだ自信ありません。
お礼
返信遅れてすみません。おっしゃりたいことはわかります。a (b + c ) は数式展開すれば、 ab + ac になるけれど、そう読むのではなく、a と (b + c) のつながりで読むのが自然だよ、ということでしょう? + にあたるのが " not merely … but … " ということになりますね。おっしゃることは分かりますし、同意いたします。けれども二点反論もあります。 まず、" 同格 " ということを私が言わなければならなかったのは、別に ab + ac と言った読み方をしたいからではなく、先の質問での大方の回答が、掛かり方を誤って読んでいると思われたからです(唯一正しく読まれていたのは質問者さん御自身のように見えました)。繰り返しになるので記号でのみ表示しますが、a (bc + de ) という文を、a {b (c + de)} と皆さん解説されていたので、a (bc + de) は、abc + ade ということでしょう?と確認したまでです。 第二に、I heard that she is Japanese but that she is a teacher. / I heard that she is Japanese and that she is a teacher. という二つの例を挙げてくださいましたが、これらの文には、 not merely が含まれていないのですから、本文との比較に無理があります。 I heard that she is not merely Japanese, ……… I was informed but that she is a teacher. 仮に、このように離れた独立した節で示されていても、両者の間に" not nerely … but" の連携は十分に感じ取ることができるものと思います。 not merely があるから、この場合の but が生きてくるわけですし、接続詞であろうと前置詞であろうと、"but" の本質は一つで、峻別して考えたくありません(用法上のケースの違いがあるだけで、もっとトータルに感じ取りたいです)。ab + ac と読んだとしても、( b + c )の連携を感じることはできます。ありがとうございました。
- Shinnbone
- ベストアンサー率42% (146/345)
私は御質問を間違って解釈したようです。 私も、二つの項目を "understand" 出来ないのではなく、not merely... が含まれた一つのコンセプトを "understand" 出来ない、と説明したつもりでしたが、言い方が分かりにくかったかも知れませんね。 おっしゃる通り、the differences are that those items are shaped into different patterns in an over-all system. は変ですね。how those items are ... ならすっきりします。 >ただ、この形の前後はつねに対称形になるとは限らず、形としてはかなり融通が利くのではないでしょうか。 「この形の前後」は not merely の前後ということでしょうか? >We must show that liberty is not merely one particular value but that it is the source and condition of most moral values. これは問題の文とよく似た形ですが、明らかに、二つの that 以下が対称形(同格)になっていると思います。 先の質問での説明は、この文で "one particular value" と、"that it is the source and condition of most moral values" が同格だと述べているのと同じだと思います(不自然です)。 「二つの that 以下が対称形(同格)になっていると思います 」が私には分かりません。これも、show の後に二つのコンセプト (that節)があるのではなく、liberty is... 以下がが一つのコンセプトで,その中に not merely ... but が入っています。私は日本の英語教育的な文法の説明は出来ませんし、厳密に「同格」とは何をさすのか知りません。"one particular value" は that が無く、動詞を伴わないフレーズで、"that it is the source and condition of most moral values" は that があり、動詞を伴っているから同格ではない,とおっしゃるなら,その通りなのでしょう。それなら、同格でない物を、not merely ... but で結ぶ事もよくある,としか言えません。「不自然です』との事ですが、実際良く使われるので、ネイティヴはそんなに気にしてないと思います。 また私は間違った解釈をして知るかも知れません。あらかじめお詫びしておきます。
お礼
Shinnbone 様、たびたびお答えいただいて恐縮です。分かりにくい自己流の表現ばかりですみませんでした。 >>「この形の前後」は not merely の前後ということでしょうか? (前) not merely A / (後) but B この前後をセットで「この形」といいました。「対称形」というのは、 not merely for ~ / but for ~ not merely because ~ / but because ~ not merely that ~ / but that ~ のように「前後」で、ほとんど類似の形式を取って「対」になっている様子を私のイメージで言いました(文法用語ではありません)。「そのような対になっているはずだ」という意識から、"matters of specific items" と、"that those items are shaped into different patterns in an over-all system" とが、ともに the differences are の補語になる解釈が出てきたのだろうと思ったのです。 >「二つの that 以下が対称形(同格)になっていると思います 」が私には分かりません。 We must show (1) that liberty is not merely one particular value (2)but that it(=liberty) is the source and condition of most moral values. のように、(1) と (2)とは意味の上でも、文法上の「節」としても、きれいな「対」あるいは「対称」あるいは「同格」になっていると思います。 もし、"one particular value" と " that it(=liberty) is the source and condition of most moral values. " とが、文法上同一視されるとしたら「不自然」と思ったわけです。意味の上で対比になっていることはもちろん分かります。あくまで文法上の、「句」「節」として、同一視はできまいという意味です。 私自身、説明のしかたがへたくそで思うように伝えきれていません。Shinnbone さんはほとんどネイティブ同様の方とお見受けしますので、私の書いていることなど理屈っぽいものと感じられるに違いないと思います。私も Shinnbone さんのようになるべく文章の要素を一まとまりのものとして捉えられるようになりたいと思います。 先の質問の蒸し返しで、正直、回答はいただけないかもしれないと思っていましたので、丁寧な解説をいただいて感激いたしました。ありがとうございました。
- Shinnbone
- ベストアンサー率42% (146/345)
二つの that を同格と見ると、「彼が理解できないであろう」事は 1. that the differences are not merely matters of specific items, such as a particular way to prepare rice or bury tha dead 2. but that those items are shaped into different patterns in an over-all system. の二つになりますよね?だとすると、「理解できないであろう」ことを二つならべているのに、but で繋ぐのは変ですよね。and ならいいのですが。ここは、not merely ... but としか読めません。 that the differences are not merely matters of specific items, such as a particular way to prepare rice or bury tha dead, but that those items are shaped into different patterns in an over-all system がひとつのコンセプトとして、「彼が理解できないであろう」事です。これは、 the differences are (その違いは) not merely matters of specific items, such as a particular way to prepare rice or bury tha dead, (米の調理法や死者の埋葬法など、具体的、物質的なだけではなく、) but that those items are shaped into different patterns in an over-all system. (それらが様々なパターンで全体のシステムに組み込まれている)という事です。 この文章の前に、異文化の違いは、目につきやすいものよりも、目に見えない物の方が大事だ、みたいな文章がありましたよね。そして例文に続きます。 文化の違いとは、米の調理法や死者の埋葬法など、簡単に観察できる物だけではなく、そういった具体的な相違点が全体のシステムに組み込まれ形成される、という事を理解するには、特別な訓練か卓抜な洞察力が必要とされる。 という意味です。
お礼
丁寧に説明してくださって、ありがとうございます。ご親切、本当に感謝します。 ただ、私にはやはり納得できませんでした。いただいた訳は全く同じ解釈です。not merely … but としか読めないというのも、全く同感です。ただ、この形の前後はつねに対称形になるとは限らず、形としてはかなり融通が利くのではないでしょうか。"not merely" "but that" で検索すると次のような文をいくつも見つけることができます。 We are to confess not merely that our reasons for belief are sometimes sinful, but that they always are, thus indeed agreeing with Nietzsche et al. http://www.firstthings.com/ftissues/ft9404/jenson.html これはきれいな「対称形」です。 We must show that liberty is not merely one particular value but that it is the source and condition of most moral values. http://www.personal.psu.edu/faculty/j/d/jdm114/sts.htm これは問題の文とよく似た形ですが、明らかに、二つの that 以下が対称形(同格)になっていると思います。 先の質問での説明は、この文で "one particular value" と、"that it is the source and condition of most moral values" が同格だと述べているのと同じだと思います(不自然です)。 Hence we do not merely say of the agreeable that it pleases, but that it gratifies. http://etext.library.adelaide.edu.au/k/kant/immanuel/k16j/part2.html not merely と but とが遠く離れていますが、not merely の効力が遠く利いているので、that it pleases と that it gratifies とが対称を成していると思います。 このように、「~ばかりでなく~も」という呼吸を捉えていれば、形としてはかなり自在なところがあるのではないでしょうか。 勝手な意見ばかり申し上げて申し訳ありません。ご教示本当にありがとうございました。
お礼
ひじょうに明快で、すみずみまで沁み渡ってくるような御解説でした。たいへん感銘を受けました。ありがとうございます。 >二つの that 節があり,not merely, but で結んでいる,というのでなく,一つの that 節の中で,not merely, but が成り立っているのです。 この言葉に感動いたしました。 but that の that についても、たしかに私は対立させて考えすぎていたように思います。 前回の質疑も含め、なんども読み直させていただきます。ほんとうにありがとうございました。