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経営の「透明性」って…?
会社法の勉強をしていたら、委員会等設置会社のところで、経営の透明性が向上する、というのがメリットのひとつとして上げられていました。 いったい、「透明性」が何を意味するのか、具体的に思いつかなくて困ってます(>_<) 社外取締役と関係してのことだと思うんですが、イメージがわかなくて… 一般的にでもいいので、会社の経営の透明性ってどういう意味で使われる言葉なんでしょう?
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透明性というのは、外部(株主や投資家)に対する財務内容の表し方についていわれているものです。 会計上お金の流れを「粉飾」する手立てはたくさんあります。 WorldcomやEnronといった会社のスキャンダルや、日本でもあった「飛ばし」などは、簿外取引や、関連会社などを使った粉飾です。 制度会計は、管理会計と違って全ての財務情報をつまびらかにするということはありません。 単純な例ですが、売上-売上原価=売上総利益(粗利ともいいます)を制度会計上外部に公表する義務があります。 しかし管理会計ではあたりまえの変動費、固定費については公表する義務はありません。 また戦略上知られたくないですよね。 よって売上-変動費-固定費=営業利益という情報は社内での使用のみに限定されます。 制度会計の目的としては、投資家が適切な判断をくだせるように企業の財務情報を提供するということです。 (ここのところはそうとう簡単に書いたので詳しくは企業会計原則を参照してください) 開示にあたっては企業にある程度、裁量の余地があり経営者はより良い成績を報告したいという欲求とありのままを報告する義務の間で揺れるのです。商法や、会計基準などで開示の仕方を指定するのですが、やはり抜け穴が存在するのです。 実際1976年にゼネラル・エレクトリックが使った手段を紹介すると: ユタ・インターナショナルを$1.9Bで買収(実際は株でのPooling Method)したが、ユタ社の資産を$0.5Bの簿価で計上。 $1.4B分は後日、同社を売却したときに益として計上されるし、また売らないのであれば、費用の過小評価ができるので(COGSと減価償却費)利益を水増しできる。 上記取引があったときの財務諸表の透明性はどうでしょう? 単純にP/Lを見ただけではこのカラクリはわかりませんね。(注)SECはこういった取引の内容を開示させます。 しかしNotesに記載されるのでP/Lだけではわかりません。 ご興味があればEDGARでForm 10-Kをごらんになってみてください。 とても長いです。
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- freeway55
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一般的にですが、「お金の流れ」です。 どういった種類のお金が、どこに使われているのか。もしくは支払われているのか。 接待費や役員の手当てなどです。 会社で仕事をするスタッフに健全性をアピールできますし、モチベイションアップのひとつになると言われています。
お礼
とてもわかりやすく、具体的イメージをもって理解することができました。どうもありがとうございました!
お礼
アメリカの例までとって詳細に説明してくださってありがとうございました。「透明性」が、誰に対するどういう内容のものなのかよくわかりました。