- ベストアンサー
心理学は理系ですか?
心理学に興味があります。 過去の質問も読ませていただきました。 日本の大学では、心理学は主に文系とされているようですが、「理系」の科目を使うのに、「理系」の心理学の学部は本当にどこにもないのでしょうか? また、過去の質問の回答に 精神分析学:人文学部・医学部 分析心理学:人文学部・医学部 犯罪心理学:法学部・医学部 (http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=358972) と書いていたのを見つけたのですが、「医学部」というのは「法学部」や「文学部」などで心理学を学ぶのとはどう違うのでしょうか? 「人に医療行為をすることを学ぶ、法律、文学を学ぶ」+「心理学」が「医学部」「法学部」「文学部」で「心理学」のみを学ぶというのが「心理学部」でしょうか? それとも、法学部や文学部、医学部には心理学に関する講座が開かれているだけ、ということでしょうか? 心理学や大学のことは全然わからないので、見当違いな質問になってるかもしれませんが、回答、よろしくお願いします。 私は、高3で犯罪心理学、精神科医(心療科??)に興味があります。
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
心理学に対する誤解はまだまだ多いようですね(^^; 心理学系の学部は、受験の際には「文系」として分類されています。これは、多くの心理学科が昔、文学部(哲学科)などに設置されていた名残でしょう。多くの受験生は、受験雑誌などで「文系」と分類されているために、文系の学問と考えてしまいます。しかし、いざ大学に入ってみると、統計学(心理統計)をガンガンに学ばされ、「こんなはずでは・・」と思うのです。現代心理学は、物理学を手本としたところから始まっています。精神物理学は、心理学史などで必ず学ぶテーマでもあります。 >「理系」の科目を使うのに、「理系」の心理学の学部は本当にどこにもないのでしょうか? ご質問の意味がよく分かりません。ただ心理学を主に「臨床系の学問」として捉えられているように思われます。臨床心理は注目されていますが、心理学という学問の領域全体では、ごく一部に過ぎません。認知心理学関係者が、SONYのAIBOに関わっていますし、カーナビの見やすさなどの研究に視覚心理学者が関わっていたりもします。 >「医学部」というのは「法学部」や「文学部」などで心理学を学ぶのとはどう違うのでしょうか? 基本的には、医学部だろうが、工学部であろうが、大学では一般教養で心理学は学びます。ただ心理学科等であれば、心理学に関わる様々な領域を幅広く学ぶというだけです。 極論を言うと、他学科(他学部)では、一般教養として、「心理学概論」という講義を学ぶのに対して、心理学科では、心理学概論はもちろんのこと、実験心理学(動物実験等も含む)、基礎心理学、認知心理学、知覚心理学、社会心理学、教育心理学、発達心理学、臨床心理学など幅広く学びます。 次に、医学部と、心理学科(心理学部)の違いです。医学部では、医療が中心ですから、心理学に関するような科目はあまり履修しません。その代わり、精神医学に関することは学びます。精神医学を学びたいのであれば、間違い無く医学部に進学した方がよいでしょう。また、精神分析などにご興味があるのであれば、医学部の方が専門です(実際には、医学部であろうと、心理学科であろうと精神分析なんて過去の遺物ですが。ちなみに、有名なフロイトは精神科医であり、心理学者ではありません)。基本的に、心に病を抱えている方を対象とするのは「医学」、精神的に健康な方を対象とするのが「心理学」です。心に病を抱えた人を助けたいのであれば、精神科医を目指すのがよいでしょう。 最後に犯罪心理学ですが、こちらは、心理学科等でも開講されている大学と、そうでない大学があります。ただ、犯罪心理学を学んだからといって、犯罪心理学に関する仕事があるかと言えば、無いといって良いでしょうね。あるとすれば科学警察研究所なんてところもありますが、国家公務員I種採用試験に合格する必要があります。かなりの難関です。 下記の過去の回答も参考にして下さい。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=70422 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=853639
その他の回答 (6)
- backs
- ベストアンサー率50% (410/818)
心理学でこれ関係の話題はやはり人気があるようですね。基本的な定義はある程度決っていますが、実際は研究者によって考え方がずいぶん違います(だから議論も活発なのでしょう)。 まず、精神科医になるには医学部にいく必要があります。一般的には医学部を卒業した後に、総合病院で研修生として修行してその中で内科か精神科かを選択します。 犯罪心理学を活かすには警察官(いわゆるキャリア組)になる必要がありそうです。ちなみに、国家公務員1種を持っている人のことをキャリア組をいいます。 法学部などで心理学の講義が開かれているのは、大学によりますが、心理学部のオープン授業や一般教養としての授業があるからです。
お礼
お答え、ありがとうございました。 職業と授業内容が今まで一致してませんでした。とりあえず、犯罪心理学をやってみたい、なんて考えが甘すぎましたね。。 メールチェックしない間にたくさん回答があったので、ここに今までのお礼を書かせていただきます。 心理学についていかに知らないか、よくわかりました。 心理学は私が思っていたよりずっと深いものなのですね。。「心理学」というと、全部学べるような気がしてました。業種によって違うものだったのですね。。 進学について、心理学は保留にしようと考えています。 みなさんがご紹介くださったHPはどれもおもしろい、とさらに興味がわいたので、これからも通います笑。 そして、知らないことが多すぎたので、混乱しております。 とりあえず、ご紹介された本から心理学に親しんでいこうかな、と思っております。今まで本を読もうにも、選び方がわからなかったので、参考になりました。 進学についてはまた、考え直します。 それでは、みなさん、本当にありがとうございました。
- hirosan777
- ベストアンサー率59% (90/151)
ここで議論をするとルール違反になりますので #4 Diogenesisさんの補足です(^_^) >精神分析学派がアメリカ心理学会から追放されているとい>うのは事実ではないと思います。 ここは、言葉足らずでした。というよりも、分かりやすく説明したつもりだったのですが(^^; 確かに、Diogenesisさんのご指摘はごもっともです。流石ですねぇ。しかし、Diogenesisさんもご存知の通り、古典的?なフロイト学派の人達は、APAなどと対立があり、追放されてしまった経緯がありますよね(文献は、今、失念しておりますが、もし、別の機会があればご紹介いたします。というより、この手の話はDiogenesisさんの方がよくご存知かと思うのですが)。ただし、今、状況は変りつつあると思いますが、それでもフロイトの分析(分析およびその妥当性)は、問題も(捏造も)多く、過去の遺物だと私は考えております。 話はそれますが、長い歴史の中で考えると、精神分析学会内でもいろいろあって、HorneyなどはIPAを追放されていたりとか(^^; 日本でも、日本臨床心理学会と日本心理臨床学会との分裂がありましたしね。大御所の先生方が、取っ組み合いの喧嘩になってしまったり(^^; いろいろありますね。 と、これ以上書くと、問題もあるでしょうから。学会などでは、とことん議論させて頂きたいところではありますが、あくまで、natsu1239さんのご質問に対してということで(^_^) ただ、Diogenesisさんは、批判ではなく、良いフォローをして下さっていると思っています(^_^) 私も、誤解なきように心がけないと・・・。では。
お礼
お答え、ありがとうございました。 お礼を言うのが遅くなってしまってすみません。 内輪「これ以上」の後も知りたいところですが笑。 私がメールチェックしない間にたくさんの回答ももらったので、「最新の回答」のところに今の私の考えを書かせてもらいました。 もし、よろしければご覧下さい。ありがとうございました。
- men-environment
- ベストアンサー率10% (55/541)
人文系の学問はどの領域でも科学的手法で研究する傾向が強まっています。 言語学、社会学、文学みんなそうです。 「文系・理系」というくくりがあまり意味を持たなくなってきています。 あといままでのかたが指摘していないものとして、家政学で児童心理学や被服心理学など応用心理学が専攻できるケースもあります。
お礼
お答え、ありがとうございました。 お礼を言うのが遅くなってしまってすみません。 私がメールチェックしない間にたくさんの回答ももらったので、「最新の回答」のところに今の私の考えを書かせてもらいました。 もし、よろしければご覧下さい。ありがとうございました。
- Diogenesis
- ベストアンサー率49% (859/1722)
すでに詳しい回答が寄せられているので蛇足になるかもしれませんが, 私なりに書いてみます。 心理学は理系ですか?というタイトルにお答えするなら, 日本の大学における入試科目に基づく分類では文系とされるのが普通です。 海外においても分類上は“social sciences”ないし“human sciceces”に含められることが多いようですが, 世界各国の心理学系学会の国際組織であるIUPsyS(International Union of Psychological science)は 社会科学系の上部組織であるISSC(International Social Science Council)と 自然科学系の上部組織であるICSU(International Council for Science)の双方のメンバーになっています。 つまり心理学は国際的には社会科学と自然科学にまたがる学問と認知されているということです。 実際,心理学の研究は工学,医学,あるいは自然科学諸分野との接点が多く, 海外の大学では“Zoology and Psychology”とか“Brain and Cognitive Science”といった名称の学部に属していることも少なくありません。 下記URLは日本における心理学といわゆる「理系」他分野の学際的研究の事例です。 チンパンジーアイのホームページ http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/ai/index.htm Infanoid Project http://www2.nict.go.jp/jt/a134/infanoid/index.html つぎに学部選択の話ですが, 大学で心理学の講義を受講することと 心理学を専攻することのあいだには雲泥の差があります。 これは心理学に限らないことですが, 大学においてある学問を専攻するということは 学問の過去の成果を学ぶこと以上にその学問の研究法を身につけることに重点があるのです。 そんなわけで 医学部や法学部で心理学の講義を受けることはできても,心理学を専攻することはできません。 もっとも犯罪心理学の隣接領域である犯罪学や刑事政策なら法学部で, また司法精神医学なら医学部で学ぶことが可能です。 いずれにしても本格的に研究できるのは大学院レベルでしょうが, これらの領域の方がむしろ想像なさっているものに近いかもしれません。 また工学部で認知科学の研究室に入ったり, 経営学部で産業心理学のゼミに入ったりすれば より本格的に心理学に触れることができると思いますが, 心理学専攻に比べればやはり幅の狭いものになることは否めないでしょう。 受験生にはわかりにくいのですが, 「行動科学」とか「発達科学」とか「人間関係学」とかいったように 専攻名に心理学の名がついていなくても心理学を専攻できるコースは多数存在します。 卒業時に日本心理学会が認定する「認定心理士」資格が取得できることがその目安になります。 もっともこの資格は大学で心理学を専攻したことを証明するだけのもので, 実用性はほとんどありませんが。 最後に精神分析について。 20世紀後半,理論と実践の両面において精神分析に対する批判が強まり 心理学や精神医学への影響力が失われてきたことは否定できませんが, 精神分析学派がアメリカ心理学会から追放されているというのは事実ではないと思います。 APA(American Psychological Association)のDivision 39 - Psychoanalysisは今も存在しています。 http://www.apa.org/about/division/div39.html 現代心理学における精神分析の位置づけについては過去のQ&Aも参考になさってください。 http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=846565
お礼
お答え、ありがとうございました。 私がメールチェックしないでいる間にたくさん回答があったので、まとめて最新の回答のところに私の今現在の答えを書かせていただきました。 もしよろしければ、ご覧下さいませ。 チンパンジーアイ、Infanoid ProjectのHP、おもしろかったです。まだ読みきれていませんので、今後また訪問したいと思います。 他のご紹介くださったHPにも訪問するつもりです。 それではありがとうございました。
- hirosan777
- ベストアンサー率59% (90/151)
(1)「精神分析が過去の遺物」というのはどういうことですか?現在はどうなっているのでしょうか? フロイトなどは、100年前の人物です。精神分析学派は、アメリカ心理学会からも、追放されています。100年経てば心理学も進歩します。もちろん精神医学も進歩しています。確かに書店に精神分析に関する本は並んでいます。専門家は、歴史的書物として、一般人は心の謎を解く本として認識します。 (2)心理学を学びたいが、・・・それとも、「一般教養として学べる心理学」というのはどこも大差ないのでしょうか? 後者です。一般教養として学ぶ心理学は、どこの学部にいようと大差はありません。もちろん、心理学科等に所属すると、2回生以降に様々な領域の心理学を学びます。 (3)「研究員」というのにはどう思われますか? 研究員も、様々です。無給の研究員もありますし、非常勤の研究員もあります。また、有給の研究員もあります。 例えば、スクールカウンセラー(SC)で非常勤の場合は、都道府県による違いもありますが、非常に安いです。私の後輩が、12万円程度といっていました。非常勤の場合、予算の関係上、出勤が多くなると、上から「休め」なんて言われます。臨床心理士の取得者が、13万円くらいだったと思います。ただし、精神科医や大学の教授クラスの場合は、ここでは書けないくらいもらっています(^^; ここで利権が絡んでくるために、若手の心理学徒の就職先は厳しい現実がありますし、お偉いさんに対する批判も沢山でてきています。 natsu1239さんが「研究員」を、どのようなものとして捉えられているのか分からないのでなんとも言えませんが、少なくとも一生の仕事ではなさそうですね。できるなら、アカポスと呼ばれる、大学教員への道に進む方がようでしょうね(非常に競争が厳しい世界ですが)。 >心理学はいまいち職業に結びついていません 拙いながら私の過去の書き込みなども参考にしてみて下さい。カウンセラーという仕事は厳しいでしょうね。しかし、他にはいくらでもありますよ(No.2 のカーナビの話などのように、一般に知られていない仕事もたくさんあるのです)。 >今は単純に人がどう思考するのか、に興味があるだけです。その構造を学び、研究したいだけです。研究するのなら、医学部でしょうか、心理学科でしょうか。 そのような考えであれば、心理学でしょうね。ただ、学部では専門的なことは学べません。少なくとも、大学院へ進学してからですね。 心理学では、人がどう思考するのかということを科学的に分析をします。ここでは、単純に「同思考するのか」だけではなく、その因果関係をも含みます。ここ15年くらいの間に、共分散構造分析という手法などを取り入れながら分析が進められています。このあたりは、早稲田の豊田秀樹先生などが有名人です。分かりやすい解説書は、小塩真司先生(中部大学)や(参考URL)、柳井晴夫先生などがお書きになった本がありますね。 小塩真司先生(中部大学)HPより http://psy.isc.chubu.ac.jp/~oshiolab/teaching_folder/datakaiseki_folder/top_kaiseki.html 豊田秀樹・柳井晴夫・前田 忠彦 1992年 「原因をさぐる統計学―共分散構造分析入門」 ブルーバックス ¥945 (税込) また、慶應義塾などでは、行動分析学などが盛んです。ここでは、徹底的な行動主義学派さんたちも多いため、人の思考=行動 と割りきっています(と、ここまで書くと専門的には誤解を生むのですが・・)。ただ近年、大きな成果をあげているのは事実です。 心理学には様々な領域があります。その分だけ仕事の幅は広がるのではないでしょうか?医学部ほど、仕事に直結はしないかもしれませんが、研究職を目指すという方法もありますし、自分で仕事を開拓するという方法もあります。ようは、natsu1239さん次第のことですよ。 あとは、例えば、下記のHPなどが参考になるかも知れませんね。あと、他に質問があるようでしたら、新規でご質問されることをお勧めいたします。では。 同志社大学文学部 (3)心理学科 http://www.doshisha.ac.jp/daigaku/torikumi/kaiso.html 日本大学文理学部心理学科HPより よくある質問 http://www.psych.chs.nihon-u.ac.jp/index_faq.html
お礼
お答え、ありがとうございました。 お礼を言うのが遅くなってしまってすみません。 私がメールチェックしない間にたくさんの回答ももらったので、「最新の回答」のところに今の私の考えを書かせてもらいました。 もし、よろしければご覧下さい。ありがとうございました。
- パんだ パンだ(@Josquin)
- ベストアンサー率30% (771/2492)
心理学は理系的な面もありますが、文系的な面が多いですよ。 臨床心理士の資格をとれるのはほとんど文系の大学院だと思います。 教員養成課程ではない「教育学部」でも心理学を専門にしているところがあります。 「心理学を学びたい人のための大学・大学院の歩き方」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448900687X/ 「心理学を学ぶための大学・大学院受験ガイド」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4816338934/ などを参考にしてください。 どうやら、理系の方みたいなので、是非、医学部で精神科医を目指してください。
お礼
本の紹介、ありがとうございました。まとまった資料は嬉しいです。是非、役立てたいです。 今のところ、臨床心理士よりも医学の方に興味があるので、NO.2の方の方に補足したように考えています。 本当にありがとうございました。
補足
早速、お答えいただき、ありがとうございます。心理学のことは本当に全然わかっていなかったので、とても参考になりました。心理学って広いですね。途中、意味不明な質問もあって、申し訳ありません。 加えて、質問します。 (1)「精神分析が過去の遺物」というのはどういうことですか?現在はどうなっているのでしょうか? (2)心理学を学びたいが、心理学科以外の学部を志望する、という時は、その大学で「一般教養として学べる心理学」が自分が学びたいもの合っているかどうか調べる必要があるということでしょうか?それとも、「一般教養として学べる心理学」というのはどこも大差ないのでしょうか? (3)「研究員」というのにはどう思われますか?(現実問題としてお給料なんかも気になるところなのですが。職業として成立するのでしょうか)私の中で心理学はいまいち職業に結びついていません。結果的にでも人の役に立てたら幸いですが、今は単純に人がどう思考するのか、に興味があるだけです。その構造を学び、研究したいだけです。 研究するのなら、医学部でしょうか、心理学科でしょうか。 心理学と合わせて学ぶなら、哲学には興味がありますが、法律や公務員より医学を学びたいと思っています。 長々とすみませんが、よろしくお願いいたします。