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道徳と民族
道徳や倫理観は、民族によって異なるのでしょうか。この点に詳しい書籍や文献などありましたら、ご紹介ください。どなたかご存知の方、よろしくお願い致します。
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どの部分について訊きたいのかが絞れないんですが… たとえば、ある「当たり前のこと」をもたらすもの(宗教や慣習、教育、はたまた人々など)が一般的であるコミュニティのなかでは、その「当たり前のこと」からくる道徳・倫理観が生きています。(このことは直感的ですよね) この意味では確かに民族ごとに道徳・倫理は違います。もちろん違わなかったりもしますが。 page93さんが知りたい書籍とは、 ・このようなコミュニティの単位(範囲)について ・なにで道徳・倫理が決まるのか(道徳とはなにか)について ・特定の(またはある文化をもつ)民族が、具体的にどのような道徳・倫理観をもつのかについて ・特定の(またはある文化をもつ)民族が、ある道徳・倫理観をもつのはなぜかについて のどれ(もしくは上記以外)に当たるのかを教えてください。
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- kigurumi
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一部だけ。 >道徳や倫理観は、民族によって異なるのでしょうか 民族というより集団によって異なるようです。 そして時代とともに変化します。 例えば自殺。 第二次世界大戦終結までは、日本では 死 は美しいもの、潔いもの というのが当然でしたから。 だから南方で生き延びた旧日本兵の人は、南方で生存が確認され、保護され日本に連れ帰られると、「恥ずかしながら生きて帰ってまいりました」って言ってたようです。 イランだったと思いますが、既婚者の男性に誘惑され不倫したか子どもをはらんだかした女性に、石打の刑(石をなげつけ殺す)という判決が出たようです。 去年だったか。 男性にはお咎めなくて、女性のみ死刑です。 これは宗教が関係した法律だったので、女性のみ死刑で当然という社会の道徳・倫理観があるのだと思います。 インドでは左手で子どもの頭を撫でると、親から激怒されるそうです。 これも宗教がらみの価値観だったと思います。 ユダヤ人も肉食べますが、お清めマークがあるものしか食べないそうです。 スーパーに並んでいる肉はお清め済みの祈祷が済みだってマークが入っているそうです。 日本にいるユダヤ人も、お清めマーク入りのものしか食べないそうです。 これも宗教が関係していたと思います。 宗教が盛んな国は日常生活に宗教を基盤に一挙一動をどうするか決定されているようで、ユダヤ教では一日の戒律が100以上あるらしく、みんなそうやって日常を過ごしているので、他の人が「なにやっているの?」と不思議に思うことも、同一価値観の人ばかりのところでは、何の違和感もないんだと思います。 上に書いた女性のみ石打の刑に関しては、人権団体が介入してやめるように抗議したそうですが、死刑にするのをやめてしまうと、その団体の価値観が崩れる元凶になってしまうと考えるでしょうから、処刑すると思います。 か、もう処刑したと思います。 アフリカと中東の一部の地域では、女性は小さい頃に割礼をほどこされるのだそうです。 陰部を両方さびたかみそりで削り取り、足を縛って患部を癒着させ、尿が出るように少しだけ穴をあけておき、癒着が完了するまで放置しておくそうです。 少なくない女児がそれで命を落とすそうです。 生き残った女児は、排泄をする際、激痛に苦しむそうです。 それは一生続くそうです。 癒着しているので、走れないし、遠くまでいけません。 ラクダの前足をシバって遠くに逃げないようにするのと同じ原理。 大きくなると親が決めた男の元に嫁ぎますが、夫はナイフで妻の陰部を切り裂き、性交するそうです。 激痛を伴うそうです。 キズがいえても、一生性交により地獄の苦しみを味わうそうです。 それで生き残って身ごもったら妊娠・出産ですが、ほどこされているので、難産で子どもも母親も死ぬ確立が高いそうです。 この割礼をするのは同じ集団の年齢のいった女性達だそうです。 割礼をする女児の母親にどうしてするのかと聞くと、「あたり前でしょう。割礼していない女性はインランとみなされ、嫁にいけない。 親として子どもの将来のためやってあげて当然」と答えていました。 「いいところにもらわれるのは娘にお料理・洗濯・ご飯たきがうまくできて、結婚まで処女を守らせるのが親の役割で娘のためです」って日本でも昔そういう価値観があったようですが、それに似たようなものだと思います。 程度こそ違いますが。 人権団体は「割礼によって死亡してしまう確率が高いし、生存しても病弱で、出産時に死亡する確率も高い。そこまでして何が娘のためですか。男の都合のためなら娘を殺すんですが あなただって同じ女でしょう!」と訴え続けたところ、割礼を施す女性たちがやっと自分達のやっていることを疑問視しだしたようです。 女性が同じ女性を殺しているわけなので。 でも、村を回って説得するには限度があり、当然と刷り込まれている人の価値観を変えることは難しく、変えたとしても少人数なら、生きていくためには排除されないためにも、集団の当然をやるしかない。 娘の生命力にかけるしかない。 また、治安の悪さからしても、やっぱり割礼した方がいいという考えは変わらないようです。 http://64.233.187.104/search?q=cache:JuYhpYVkln0J:www5.big.or.jp/~hellcat/news/0406/30a.html+%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%80%80%E5%A4%A7%E9%87%8F%E8%99%90%E6%AE%BA&hl=ja 割礼されていてもレイプされるんです。 彼女らは薪を拾いにいってレイプされるのですが、政府に「どうして危険な地域に女性達を行かせるんですか」と聞いたところ「男なら殺される。女ならレイプされる『だけ』ですむ」と答えたそうです。 道徳とかはもやはやく、生きるか死ぬか、民族が滅びるかどうかって問題が発生しているところに、モラルや倫理に訴えてもそれが何の役にたつのか って一蹴されるだけだと思います。 で、こういった民族争いがどうして起こるのか っていつも思っていました。 価値観の違いだろうけど、うーーん・・・って。 http://c-cross.cside2.com/html/bp0ri001.htm 読んでいて、日本と諸外国の問題もこれが原因だなぁ・・って思いました。 倫理とかモラルとか貧富の差じゃなく、自尊心がいつも争いの中央に鎮座しているって思いました。 本当はこの国はこういう道徳がある とか この民族はこういう変わった倫理観がある とかいうのがまとめられている本を知りたかったんですよね。 うーーん だったら比較宗教関連の本を読むといいと思います。 ただし、宗派によって捕らえ方が違うので、●●はこうだ って決定できないです。 宗派の中でもさらに細かいところで違いがあるし。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/249-6013756-8306740
お礼
詳細な回答、ありがとうございます。具体的な例をたくさん紹介して下さって、大変参考になりました!御礼を申し上げます。
補足
お返事ありがとうございます。ご指摘のとおり、曖昧な質問をしてしまい申し訳ありません(実は自分自身もよくわかっていないのです)。質問して頂いたおかげで、漠然とした疑問を考えるヒントになりました。そもそも質問するきっかけは、各民族で道徳を共有できないのだろうか?という疑問です。価値観レベルは共有できないと思うのですが、道徳レベルでは不可能じゃない気がして(例えば、人を殺してはいけない、とか)。道徳というのは、ある程度普遍性があるように思うのですが、どうでしょうか。うーん、うまく整理できないのですが、もしよろしければどんな形でもご意見頂けると嬉しいです。