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クライゼンーシュミット反応
1.この反応ってαー水素を持たないアルデヒドとケトンとのアルドール縮合の反応のことなんですか?また、アセトン同士が反応しにくいのは、どうしてなんですか? 2.ベンズアルデヒドとアセトンを2対1で反応させるとジベンザルアセトンができますよね。この異性体は全部で4つ(シスーシス、トランスートランス、シスートランス、トランスーシス)できるのですか?
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【1】 > この反応ってαー水素を持たないアルデヒドとケトンとの > アルドール縮合の反応のことなんですか? 「The Merck Index・Tenth Edition」によると,「クライゼンーシュミット反応(Claisen-Schmidt Condensation)」は,芳香族アルデヒドと脂肪族アルデヒド又はケトンとの強塩基(hydroxide or alkoxide ion)による縮合反応です。 > アセトン同士が反応しにくいのは、どうしてなんですか? これは,反応しにくいというよりも,縮合した生成物が得られにくいと言う事です。アルド-ル反応は平衡反応のため,アセトン同士では反応が原料側に寄っており反応が進みにくいです。また,アセトン同士の反応生成物にはα,β-不飽和カルボニル基のγ位に水素が存在するため,この位置でのエノ-ル化による重合物も生じます。 【2】 頭で考えるとお書きの様に思えますが,実際に紙に書いてみて下さい。「シス-トランス」と「トランス-シス」は同じ化合物です。 ただし,実際にはシス体よりもトランス体の方が出来やすいらしいので,「トランス-トランス」が主生成物になると思います。 【参考書】 「最新有機合成反応 第2版」 Herbert O. House 著,後藤俊夫・江口昇次 訳 廣川書店,昭和49年
お礼
ほんとにいつもお世話になってます。σ(^◇^;) ありがとうございます。