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「ほしがる」と「たがる」はまだ使用中?
日本語を勉強している外国人です。 皆さんは「ほしがる」と「たがる」をまだ使っているのでしょうか。主語が第三人称である場合は、「ほしい」と「たい」を「ほしがる」と「たがる」に直すべきと日本語の教科書から教わったのですが、実際のところ、一度も日本人から「ほしがる」と「たがる」という表現を聞いたことはありません。もしかして、現代日本語の中で、「ほしい」と「たい」を「ほしがる」と「たがる」に直す必要はもうなくなったのでしょうか。疑問に感じるところです。 日本語を何年間も勉強していますが、まだまだ文章がうまく書けません。質問文の中で不自然な表現があれば、それも併せて指摘していただければ助かります。よろしくお願いします。
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「ほしがる」「たがる」使います。 「欲しがる」は「強く欲していることが見て取れる」いうことです。 1.「あなたの欲しがってた本、○○書店にあったよ」 2.「私がそのCDを欲しがってるの知ってて、どうして他の人にあげちゃうの。」 そうなんです、一人称でも二人称でも使われるんです。日本語は「自分」-「相手」-「話題になっている人」等の「関係」で成り立つので、英語の一、二、三人称とはとらえ方がちょっと違います。誰かにとって、「そう見える、欲しいということを知っている」場合、「~がる」を使えます。 1では、「私」は「あなた」が欲しそうにしていたのを知っているのであり、2では、「あなた(相手)」は私が欲しそうにしていたのを知っているのです。 これらの例は意味的には比較的ニュートラルで、No.3さんの例の「それ○○ちゃんも欲しがってたよ」と同様、「欲しいと言ってた」と言い換えてもほぼ同じ意味です。他にも、「~みたい/~らしい/~だって/~ようです」等の表現があります。 ただ、「ほしがる」「たがる」は「やたら」「むやみに」がと共に使われることが多いことからもわかるように、ちょっとマイナスなニュアンスもある表現です。 例えば「目立ちたがり」。クラスで必ず一人はいる、目立とう精神の旺盛な子ですが、この言葉には批判的に使われることが多いです。 「人のものをどうしてそんなにほしがるの」と叱っても「人のものをどうしてそんなにほしいらしいの」とは言いません。 すみません、例が子供関係になってしまいました。もちろん、大人の世界でも使います。 「人間は自然を支配したがる」 -->「人間は自然を支配したいと思う」とは全くニュアンスが違います。望んではいけないことを人間は欲している、という、批判が含まれています。 「社長はすぐ小言を言いたがる」 「何かにつけ社長は小言を言う」と同義で、本来の「~したい」にはない付加的な意味があることがわかります。この付加的な意味が非難・中傷、ということになります。 このような否定的な意味合いを避けるため、通常の用途では他の表現を使うことが多いのでしょう。
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- millennium-man
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「欲しいと言っていました」と「欲しいと言いました」 のちがいですが, 動詞には時制以外に、状態を表す場合と動作を表す場合の 二つの面があることをご存知でしょうか。 例えば: 1.六時には起きていた。(状態) 2.六時に(は)起きた。(動作) の違いです (1)は五時に起きたかも知れませんね。 (2)は六時ちょうどに起きたことを言います。 本題の「欲しいと言いました」が少しおかしく感じるのは「ほしい」いう言葉が本来状態を表す言葉だから、 「と言っていました」という状態を表すほうが自然に聞こえるのです。時制の問題ではありません。このことをアスペクトの違いと言います。普通の日本人は自然に話していますから違いに気がつきませんが、外国人は疑問に思います。あなたがこの違いに気つかれて、熱心に知りたいと思われたことに対して敬意を表します。
お礼
いつもお世話になっております。 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。「欲しいと言っていました」と「欲しいと言いました」の件はすっきりしました。大変いい勉強になりました。これからもがんばります! 本当にありがとうございました。
- blackdragon
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#4です。 ほぼ、#8の回答と同じことですが、理解の助けになればと思い、書いてみます。 「欲しいと言っていました」 と 「欲しいと言いました」 のちがいですが、 「欲しいと言いました」は、ただの過去形なので、単なる過去の出来事の報告になります。(言ったいう事実のみ) 「欲しいと言っていました」の場合、継続の意味を表す「いる」という単語が入っていますので、過去のある時期(~現在も含むことが多いでしょう)の継続した状態を表すことになり、実際に言ったのはそのときでも、継続的に「欲しい」という状態であったことを表しています。 どのようなことかというと、 「Aさんが欲しいと言っていましたよ」という場合、実は、現在の話題に関係があります。例えば、Aさんがいないところで、Cさんが、「誰かこれを欲しい人いますか?」と訊ねたのに対して、Bさんが、「Aさんが欲しいと言っていましたよ」と言えば、「欲しいと言った」のは過去であっても、現在も欲しいのであろうことを示しています。 また、「Aさんが欲しいと言っていたんだけど、お金がなくて買えなかった。」と言えば、欲しいと言った前後からお金がなくて買えなかった時まで欲しい状態が継続していたことを示します。 もし、「Aさんが欲しいと言ったけど、お金がなくて買えなかった。」というと、ある品物を見て、その場で欲しいと言ったけど、買えなかった、というようなニュアンスになります。 実際には、私たちは、その辺のことを意識して使い分けている訳ではありませんが、このようなある状態が継続するようなことを言う場合、また、ある状態が現在に影響を及ぼす場合、「いる」という言葉が入ることがよくあります。(英語の完了形の継続用法に近い表現でしょう。)
お礼
ふたたびありがとうございます。 良く分かりました。 もう一度心から感謝します。
- prusaku3
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「欲しいと言ってた」か「欲しいと言った」か。面白い指摘だと思いました。 「欲しいと言ってた」か「欲しいと言った」は、「欲しがって(い)た」と「欲しがった」の違いから来ると思います。私たちの出した例がすべて、「欲しがって(い)た」に関するものだったので、「欲しいと言ってた」の言い換えになったのだと思います。 「欲しいと言った」/「欲しがった」はもちろん不可能ではないですが、文脈がかなり限られてくるように思います。 ● 彼は欲しがった(欲しいと言った)が、私はあげなかった。 ● それを見たとたん、彼は欲しがった(欲しいと言った)。 「欲しいと言った」/「欲しがった」は短い時間、突発的に欲しかった、そのことはもう終わってしまった、という印象がしますし、また、話の進行を期待させ、話の一段階にすぎないような印象を与えます。 ● 「~さんも来たいと言ったけど/来たがったけど」 はこれだけ聞くとかなり不自然な感じがします。とりあえずその後に「来れないって」とは続けられないです。 ここから続く言葉として予想できるのは「私は来るなと言った」などですかね。しかもこれらの文は、「~さんも来たいと言ってたけど」の後に置いても成り立ちますし、意味的な違いもないように思います。 基本的には、「欲しい」という欲求を恒常的なものと捉えたとき「欲しいと言ってた/欲しがって(い)た」となり、今も「欲しい」が続いていることに使いますが、使用の用途は実はかなり広く、使ったときあまり間違いがないのはやはりこちらの言い方だと思います。
お礼
ふたたびありがとうございます。 良く理解できました。 もう一度お礼を申し上げます。
- tenten525
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たしかに「ほしる」「たがる」は、子供が非常に欲している(要求している)時に使いますね。 「そんなにゲームをほしがるなんて、まるで子供ね」と言うように、大人に対して(いい加減にしたらと言う意味合いも込めて)使います。 ~したい=(^人^) オ・ネ・ガ・イ♪って感じですが、 ~たがる=o(>ロ<o) (o>ロ<)oバタバタo(>ロ<o) (o>ロ<)oもう、どうしようもないって感じかな。 もっと言うなら、~したいは、自分がしたいと言う感じですが、 ~したがるは、相手がそうしたい、そうしてる時に使いますね。
お礼
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。大変いい勉強になりました。 本当にありがとうございました。
【添削】 > 皆さんは「ほしがる」と「たがる」を > まだ使っているのでしょうか。 「まだ~しているのか?」は、文脈によっては 「そんなこと、いい加減にやめたらどうなの?」 「いまだにそんなことをして、恥ずかしくはないの?」という 相手に対する非難、軽蔑になります。 「この文章だけを切り出せば」あなたは私たちに ケンカを売っているようにも読めます もちろん、全体を読めばそうではないことは分かりますが、 この場合は無生物を主語にし、以下のように書いた方がいいです。 ---------------------------------------------- 「ほしがる」と「たがる」という表現は 今でも使われているのでしょうか。 ----------------------------------------------
お礼
いつもお世話になっております。 ご親切に添削していただき誠にありがとうございます。非難、軽蔑するつもりはありません。下手な日本語で本当に申し訳ありません。大変いい勉強になりました。私の書き方は危ないです。これから気をつけます。 本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
- blackdragon
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「ほしがる」も「たがる」も、使われています。 ただし、もともと、他人の欲求のことを決め付ける表現ですので、あまり礼儀正しいこととはいえない状況が多いのも事実です。 ですから、くだけた表現が通ずる間柄以外では、あまり使われないでしょう。(逆を言えば、くだけた会話では頻繁につかわれます。) では、これらの表現を避ける場合、どうするかといいますと、 ・~たいのではないかと思います(あくまで自分の推定であることを明確にする) ・~たいと言っていました(根拠を示す) というような言い換えをすることが多いでしょう。
お礼
いつもお世話になっております。 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。他人の欲求のことを決め付ける表現ですね。大変いい勉強になりました。 本当にありがとうございました。
補足
追加質問で、申し訳ありません。 「~たいと言っていました」の中で、「と言いました」でも正しいのでしょうか。No.1さんへの補足と同じ性質の質疑なのか、知りたいと思います。
- gorou23
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大人ですが使います。 たとえば友達が新しいバッグを持っていたとして、 「それ○○ちゃんも欲しがってたよ~」などと よく使います。 仕事中では使わないですね。 その場にいない人のことについて話すときに、よく 使いますね。「○○さんも来たがってたけど仕事で 来れないって」など。しかし「○○さんも来たいと 言っていたけど」と言い換えることもできるので、 #2さんのおっしゃるように、大人なら使っては いけないのかもしれませんね・・。
お礼
いつもお世話になっております。 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。仕事中ではあまり使わない言葉ですね。大変いい参考になりました。 本当にありがとうございました。
補足
追加質問で、申し訳ありません。 3人称なので、「○○さんも来たいと言っていたけど」の中で、「と言った」はだめで、「と言っていた」を使うべきなのでしょうか。それとも「○○さんも来たいと言ったけど」でも正しい文章なのでしょうか。No.1さんへの補足と同じ性質の質疑なのか、知りたいと思います。
- Sinfonietta_No3
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こんばんわ。 「まだまだ文章がうまく書けません」とのことですが、とてもお上手ですよ! (わたしも見習いたいくらいです) ご質問の「ほしがる」「たがる」ですが、わたしの周りでは今もよく使われていますよ。 わたしの印象として、この2つは子どもを相手にした時によく出る言葉だと思います。 どちらも直接的で遠慮がなく、場をわきまえた大人なら使うべきではないという感じです。 そういったわけで、質問者さんの周りが大人ばかりで子どもがいないのでしたら、耳にする機会が あまりないのも当然かもしれません。 #1さんもご指摘の通り、やはり文法上の問題としては 「彼は~したがっている」「あなたは~したがっている」という風に書くべきだと思います。
お礼
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。子どもを相手にした時によく出る言葉ですね。大変いい参考になりました。 日本語はまだ下手です。分からないところがいっぱいあります。本当にありがとうございました。
- wind-sky-wind
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確かに,「私は~したい」は普通ですが, 「彼は~したい」は不自然です。 さらに2人称の場合も「あなたは~したい」は不自然だと思います。「彼は~したがっている」「あなたは~したがっている」とするのが自然だと思います。 ただ,あなたが聞いたことがないとおっしゃるように,「彼は~したいと思っている」のように「思っている」をつけることが最近では多いかもしれません。
お礼
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。大変いい参考になりました。 本当にありがとうございました。
補足
追加質問で、申し訳ありません。 3人称なので、「彼は~したいと思っている」の中で、「と思う」はだめで、「と思っている」を使うべきなのでしょうか。
お礼
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。良く分かりました。大変いい勉強になりました。 本当にありがとうございました。
補足
追加質問で申し訳ありません。 三人称の場合は、「欲しいと言ってた」にするべきなのでしょうか。「欲しいと言った」はだめなのでしょうか。