地元の資料館の講演で、団地造成のため、城郭跡を調査しているときに、未盗掘の古墳を発見したというのを聞きました。鏡が出てくるまで、そこが古墳であることすら知られていなかったと言うことです。
このように盗掘にあっていない古墳というのは存在すると思いますが、盗掘や調査に入っていないものは、通常内部は見れません。中を塞いだ状態が古墳本来の状態だからです。
内部が見れるような状況になっていない状態の古墳で学術的調査を行った場合、通常元に戻す、すなわち塞いでしまいますので、中は見れません。
また、内部が見られるようになっている古墳のほとんどは、盗掘や開墾のために封土や石室が破壊されたことにより中が見れるようになっているのですから。
このような古墳は学術調査後でも塞がないことが多く、文化財としてや崩落危険のため立ち入り禁止措置を行うこともありますが(入口に柵をして入れないようにしているが中をのぞくことはできる状態のことが多い)、中を見学できるようになっているものも多くあります。
ただし、陵墓参考地は立ち入り禁止ですので、敷地内入ると問題になります(見瀬丸山古墳は巨大な横穴石室があり開口しているので有名ですが、陵墓参考地)
横穴石室で内部を公開というか見学できるものとしては、西日本各地にあります。まとまって見れるのは、奈良県と大阪府(観光地で有名な石舞台もそうです)が最も多いと思いますが、岡山・和歌山などにある風土記の丘などに内部を見れるものがあります。東日本は少ないのですが、群馬県にはよくあります。
このほか長野なんかも結構固まって見学ができる地域がありました。
また、高松塚古墳(これも盗掘されている)の壁画発見後間もない時期に発見された装飾古墳の虎塚古墳は毎年文化の日のころ、内部を公開しています(普段は保存のため塞いでおり、近くにある資料館の模型を見学)。
たしか九州にも特定の期間のみ内部公開している古墳もありました。
あと、高速道路のSA・PAなんかにも小規模のものが展示してあることがあります。
一例として佐久(スキー場の佐久ガーデンパラだがあるところ)を紹介しておきます。
お礼
回答ありがとうございました。盗掘にあっていない古墳を見る事は難しいようですね。想像の世界、まさに古代ロマンですね。