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朝鮮のお城
朝鮮のお城ってどんなのですか?遺構しか残ってないのでしょうか?
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お城というと、日本やヨーロッパなどにある城郭(防塁の一典型としての城)のことを指すのでしょうか。この意味では朝鮮には、大きな城はほとんどありません。 ただし、例えば朝鮮出兵の際、首都の名が「漢城」であったように、中国式の朝鮮の城は確かにありました。この場合の城は、基本的に街を守る外壁と要所の砦からなっています。 といっても、あまり大規模ではなかったかも知れません。何と言っても当時の朝鮮は中国の属国で、反乱を警戒されていた身です(鉄砲を持たせてもらえなかった、という記録すら残っています)。 もっとも、#1の方の参考を見る限り、その後も同じ種類の城でも大した規模は望めなかったのだと思います。例えば↓の写真からは、ほとんどの人にとって乗り越えるのはそんなに難しくないようです。
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- reny
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朝鮮半島の古代山城は、三国時代(半島北部の高句麗、韓国西部の百済、東部の新羅)のものとして約二千基あります。 純軍事的な意味あいのもので、後の城郭都市のように都市を囲んだものではありませんでした。 これらの古代朝鮮の山城は日本へも影響し、朝鮮式山城と言われる遺構が西日本にあります(大野城、基疑城、鞠智山、金田城、長門城、屋島城など)。 これは、白村江で敗れた日本+百済が、百済の亡命貴族の指導の下、唐+新羅の侵攻に備え、対馬をはじめとする西日本を中心に建設したものとされています。
どうも調べてみると、16世紀末に行なわれた豊臣秀吉による朝鮮出兵まで、朝鮮半島には 「城」 というものが存在していなかったかも知れません。 そもそも 「城」 とは、戦時における防衛拠点の意味合いで建設される構築物ですから、長年、中国の属国として惰眠を貪っていた当時の朝鮮には戦いのため城というものが必要なかったのかも知れません。 従って、韓国各地に残る城遺跡のほとんどは秀吉軍が建設したもので 「倭城」 と呼ばれ、今では残念ながら石垣しか残っていないようです。 一方、歴史は下りますが、18世紀になって李氏朝鮮自身の手で建設した城もあります。 ソウル南部の水原市がそうなんですが、「華城」 と呼ばれ中国の影響が大きい、街全体が城郭で囲まれる方式で日本の城とは随分と趣を異にするものです。