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ミトコンドリアの寄生について
ミトコンドリアは、過去、人間に寄生した寄生虫だという説がかなり有力だと思われています(ほぼ確定?)。 また、Th2細胞は体内の寄生虫を除去する働きがあると知りました。 ここで、一つ疑問が生まれました。 それは、もし、ミトコンドリアが寄生虫だとするならば、なぜ、Th2細胞は除去しようとしないのでしょうか?それもと、寄生虫説が間違っているのでしょうか?
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つぎの2つのことは矛盾しません。 ------------------------ (1)ヒト(だけでなくすべての真核生物)の祖先にあたる単細胞生物で、好気性細菌が細胞内に取り込まれ、共生するようになったのがミトコンドリアの起原と考えられています。(有力で、ほぼ合意を得られている説だと思います。) ※これを、たとえ話として「寄生虫のようなもの」という話をする場合があるかもしれません。 (2)Th2細胞は免疫を担当する細胞の一つで、体内に侵入した異物を除去する働きをします。 ------------------------ なぜ(1)と(2)は矛盾しないのかを説明します。 (1)が起こったのは単細胞生物の時代です。それ以来真核生物は、後でミトコンドリアを失った一部を除き、ミトコンドリアを利用して生きてきました。仮に、何かの突然変異でミトコンドリアを排除するようなしくみができたら、その時点でその生物は死んでしまい、子孫は残りません。 また、(2)の免疫細胞は、細胞が役割分担をしている多細胞生物だけのものです。単細胞生物に免疫はありません。つまり、免疫は、(1)よりずっと後の時代にできたものです。(そもそも、Th2細胞の中にもミトコンドリアがあります。)
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- japonicus
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> ミトコンドリアは、過去、人間に寄生した寄生虫だ ミトコンドリアは人間に寄生していません。 「寄生=ある生物が他の生物の体表に付着または体内に侵入し、そこから栄養をとって生活すること。」 逆に、ミトコンドリアは酸素をエネルギーに転換して我々に供給してくれています。ミトコンと我々は共生関係にあります。 原始の生命にとって酸素は致死性の物質でしたが、ミトコンドリアを細胞内に共生させる事で酸素からエネルギーを得ることが可能になりました。 酸素を利用できるようになると高いエネルギーを得られますので、ミトコンを取り込んで以来、酸素を呼吸する生命が爆発的に増え、様々な動物や植物などに進化しました。 ミトコンドリアを持っているのは人間だけではありません。非常に多くの生物がミトコンの恩恵に与っています。
- timeup
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寄生虫ではなく、細胞内の共生体という事です(別の遺伝子を持っていることから言われていますね)。 自己と認識しているし、除去のしようが無いという事でしょう。 元は、我々の細胞の元は、酸素を使えない細胞だったのが、なんかの拍子にミトコンの元の細胞だか遺伝子だかが細胞内に入り込み、お互いに利用しあっていたのが、そのまま進化したので、互いに排除する機構は作らなかったという事でしょう。
- geneticist12
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parasite(ときにsymbiont)を、日本語では寄生「虫」と訳しますが、原意は虫に限りません。虫とミトコンドリアを同じものと思ってしまうところが間違いではないかと。 リン・マーギュリス(Lynn Margulis)の細胞内共生説は、広く受け入れられているアイデアだと思います。 ちなみに、細胞内共生細菌というのは現存の生物にもひろくみられて、抗生物質で排除してしまうと、不妊になったり、成長が阻害されたりします。
- toranekosan
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嘘と言うのは「人間に寄生した寄生虫だ」という所です。寄生虫自体にミトコンドリアはあります。そしてそのような説は有力だと思われているなんていう事は…ここ数十年間ありませんから!!!!!!!!!!!!!!!!!全くのデマなので信用しちゃいけません!!!!!!!!ミトコンドリアが寄生虫なら…細胞の中に入っていません!
- toranekosan
- ベストアンサー率32% (38/116)
その情報はかなり古いものですから、だまされてはいけません!!!!今では高校生でも知っている嘘と言うことになるのでしょうね。 ミトコンドリアは先祖を好気性バクテリアだろうと言われていて、核をもつ真核細胞から構成される生物なら全てにミトコンドリアは存在します。 つまり人間が生まれる以前に、お魚さんが生まれる以前に、ミジンコが生まれる遥か昔に、元々細胞に融合されていたのですね。だからこそ空気を吸って生きていけるのです。もともと自分の物とミトコンドリアを認識しているので除去しないのですよ。ミトコンドリアのDNAは核に部分的に存在します。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2
- dokokani
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下記アドレスに次のような説明があります。 {「無菌の国」ではヒトは生きられません。我々の祖先の細胞は原核細胞であり,それが真核細胞になりました。地球上に酸素が必要になってきたとき,好気的な細菌を取り入れミトコンドリアになった。その後,ラン藻を取り入れ葉緑体となり,スピロヘータを取り入れて動物細胞へと進化したのです。私たち自身の細胞も微生物との共生によってつくられてきたということを,やはり忘れてはならないと思います。} とあります。時代が違う(進化の過程が違う)ということになるのでしょうか。