日本の港務局・ポートオーソリティ
かつて港務局が管理にあたっていたことのある港湾を教えていただけないでしょうか。
1950年に制定された港湾法において、港湾管理者として欧米のポートオーソリティに相当する港務局を定めています。
ただし日本ではこのポートオーソリティは根付いたとはいいがたく、当時港務局制度を採用した港湾はわずかに数港のみ、今日では愛媛県の新居浜港のみが港湾管理者として新居浜港務局を置いているのが現状です。
かつてこの港務局が港湾管理者を担当していたことのある港湾を教えていただけないでしょうか。
Wikipediaには、当時港務局制度を採用した港湾は、新居浜港以外には小倉港・洞海港の二港と書かれています。一方大阪市立大学名誉教授の柴田悦子氏は、論文内で新居浜港のほかには境港のみが港務局を設置したと述べており、混乱しています。
ご存知の方いましたら、ご助言をお願いします(解答は決して放置しません)。
根拠となる情報源なども示していただけるとありがたいです。
以下、参考資料です。
*港湾法第2条
この法律で「港湾管理者」とは、第2章第1節の規定により設立された港務局又は第33条の規定による地方公共団体をいう。
*Wikipedia(「ポート・オーソリティ」のページ)より
”日本では占領軍の強いイニシアティブに添う形で1950年成立の港湾法に欧米のポート・オーソリティの概念を移植し、その和訳である「港務局」制度が法制化された。(中略)港務局制度を採用した港湾は小倉港、洞海港、新居浜港のわずか3港にとどまった。その後、小倉港、洞海港は門司港とともに北九州港として統合されたので、現在は新居浜港務局が日本唯一となっている。”
URL
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3
*柴田悦子(2008)「戦後経済の流れと港湾政策の検討(前編・1982年まで)」
”つまり、(1)世界各港で採用されているポートオーソリティ方式、港湾法では港務局の設置 (2)港湾に単一の港湾管理者をおくこと、その形態は各港で決定する。(中略)新居浜・境港では港務局を設置した。(中略)境港はその後管理組合で運営されている。”
URL
http://www.ymf.or.jp/wp-content/themes/yamagata/images/57_9.pdf
お礼
ありがとうございます! とても参考になりました。