赤外吸収スペクトル
エステルのIRスペクトルにおける、カルボニル基の吸収のシフトについて
1. 誘起効果の大きい原子、酸素などが、カルボニル基に隣接していると、
カルボニル結合の力の定数が大きくなり、高波数側へシフトするという
説明ですが、これは、カルボニル炭素の電子が吸引されて、分極が大きくなる
ことと関係があるのでしょうか。力の定数が大きくなる理由について
詳しく教えてください。
2. メソメリー効果を持つフェニル基、ビニル基などがカルボニル基に隣接
していると、低い波数側へ吸収がシフトするという説明は、共役により、
カルボニル結合の結合価が単結合性を持ち、力の定数が小さくなるためと
考えて良いのでしょうか。