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減数分裂におけるテロメア
体細胞分裂におけるDNAの複製ではテロメアが短くなっていくとのことですが、減数分裂でもテロメアが短くなるのでしょうか? テロメアが短くなるのだとしたら、配偶子→受精卵に含まれるテロメアも短くなり、受精卵が成長した個体に含まれるテロメアも、世代が進むにつれて短くなるということになってしまいますよね? どこかの段階で、テロメアを長くするような合成が行われているのでしょうか? ※最近になって生物の勉強を始めました。基礎的な質問かもしれませんし、質問自体に間違いが含まれるかもしれませんが、ご容赦ください。
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テロメラーゼという酵素があり、これはテロメアを伸長する働きをします。生殖細胞や癌細胞などではテロメラーゼが働くのでテロメアが短縮しませんが、一般の体細胞ではテロメラーゼ遺伝子が発現しないのでテロメアの短縮が起こります。 (参考) http://www.newton-doctor.com/saisentan/saisentan05a.html http://www.appliedbiosystems.co.jp/website/jp/biobeat/contents.jsp?BIOCONTENTSCD=23372&TYPE=B http://www.mbcl.co.jp/compendium/main.asp?field=15&m_class=07&s_class=0001 http://www.kawai-juku.ac.jp/sci/7104/
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- osarut
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おっしゃるとおり、体細胞分裂時のDNA複製の際にはテロメアが短くなっていきます。そしてテロメアがある一定の長さよりも短くなると、細胞分裂ができなくなります。 しかし、生殖細胞や一部のガン細胞はテロメラーゼと呼ばれる酵素を持っており、この酵素が短くなったテロメアを長くする働きがあるのです。 ガン細胞は不死化した細胞であると、よく言われるのは、このテロメラーゼの働きで細胞分裂に寿命がないからなんですよ。 通常の細胞(=分裂回数に限りがある)にテロメラーゼ遺伝子を導入することで、細胞分裂回数が飛躍的に増加したとの報告が1998年のサイエンスに報告されていたと思います。 興味があれば、調べてみてくださいね。
お礼
わかりやすいご回答をありがとうございました。
- 512mb
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以下の 農業生物資源研究所実験結果「体細胞クローン雄牛の精子テロメア長の正常性」 が面白いと思いますので読んでみてください 短く書きますと。 ・12歳のオス牛からクローン牛を作りました。 ・できたクローン牛を調べたら、生まれたばかりなのに12歳の元の牛とテロメアの長さが同じでした。 ・クローン牛の精子のテロメアの長さを調べました ・精子のテロメアの長さは通常の牛の精子のテロメア長と同じぐらいに長くなっていました 生殖系列細胞のテロメアは酵素テロメラーゼの作用によって常に長さが維持されている と言われていますが、この場合もそれを見ることができました 更に、、、 ・その精子で普通の牛の卵を受精させて仔牛を作りました ・生まれた仔牛の体細胞のテロメアの長さは普通の子牛のテロメアと同じぐらいありました 詳しい事は他の方に任せますが(^^; 生殖細胞が作られるときに酵素テロメラーゼが働きテロメアの長い細胞が作られる ようです。面白いですね。 たしかNHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体III 第4集 命を刻む時計の秘密~老化と死の設計図 で人間のテロメアの話が出ていたと思います。興味が有ったらビデオかDVDを 購入されるか、NHKの支局かアーカイブスで閲覧してみてください NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体III http://www.nhk-ep.com/view/10694.html
- 参考URL:
- http://www.nias.affrc.go.jp/pressrelease/2001/20010829.html,http://www.nhk-ep.com/view/10694.html
お礼
面白いことを教えていただき、ありがとうございました。
- 1fan9
- ベストアンサー率33% (209/622)
テロメアを長くするような合成は行われていると思います。 テロメアを再生させる働きをするのはテロメラーゼと呼ばれる酵素です。通常の体細胞にはありませんが、生殖細胞や卵子や精子、がん細胞にあります。
お礼
早々のご回答ありがとうございました。
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早々のご回答ありがとうございました。