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整合的に漸移
中生代の地殻変動の説明についてなんですが・・・ 古生代の終わりには世界の各地で造山運動が起こったので、中生代の三畳系は二畳系に対して不整合に重なっている。しかし、古生代の後半に存在していたテチス海は中生代に入ってもなお存続していたので、この地域の二畳系と三畳系は整合的に漸移している。 「整合的に漸移」っていう情景が、うまく図にかけないんですよね。「漸移」を辞書で調べても出てこないんです。 造山運動→不整合 テチス海が存続→整合 というつながりもよくわからないでおります。 テキスト文字でしか書きようがないので何とも言えないんですが、教えていただけないでしょうか・・。
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まず、地学でいう「不整合(unconformity)」について、簡単に説明します。 海成層である地質系統A(例えば二畳系)と、同じく海成層である地質系統B(例えば三畳系)が不整合であるとは、Aの堆積後、いったんその地域が陸化してAの上部が侵食により失われ、再び海底に没して海成層Bが堆積した状態のことを指します。 造山運動が盛んになると、隆起して陸化する地域が多くなります。ですから多くの地域で二畳系の上部は不整合で三畳系に覆われることが多くなります。 (もちろん陸化したままその後ずっと陸、という場合も考えられます。しかしその場合、二畳系の上部のみならず、ずっと下位の堆積物まで侵食されていく可能性が高いので、そのような地域に二畳系が分布すること自体が困難になります。つまり二畳系-不整合-三畳系と観察できる地域は、いったん陸化したものの、あまり侵食が進まないうちに都合よく沈降して海底に戻った、<観察するわれわれにとって>ある意味ラッキーな地域ということができます。) これに対しテチス海では、一貫して海中であり続けたわけですから、<陸化・侵食>の過程を経ていないため、堆積物は地質的に連続しており、整合的に漸移しているといえます。 ここで「漸移」という言葉が使われているのは、地質時代と地質時代(ここでは二畳紀と三畳紀)の境界は、ある日を境に突然変わったわけではなく、じわじわ変わったことを示しています。 それは主に化石によって判別されます。 地層を下から上へ詳細に観察して行くと、二畳紀に多かった生物が次第に減って、三畳紀に特徴的な生物の化石がより多く含まれるようになってくる、といった形で観察されます。 ですからこれを「漸移」[漸(ようや)く(=だんだんと)移る]と形容しているわけです。
お礼
なるほど、そういう意味でしたか。 わかりやすかったです。回答ありがとうございました。